March 27, 2024

気分はジミヘンなカールコードエミュレーションボックスを作る

 ジミ・ヘンドリックスをはじめとして60〜70年代のロックな人達はギター用シールドケーブルとして今から考えればかなり伝導効率の悪そうなカールコードを愛用する人達が多かったのはよく知られている。

 なんとなればフェンダーからは当時のジミヘンが使っていたものを模した30フィート(約9.15m)長のカールコードが製品化されていたりもする。長いし重たいしで個人的にはあまり使いたくない代物だけど格好良さは捨てがたい気もする。


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B07HCGKY97Fender(フェンダー) シールドケーブル Hendrix Voodoo Child™ Cable, White

ジミ・ヘンドリックスは、その型破りなプレイと唯一無二のサウンドでロックシーンに大きなムーフメントを起こしました。
VoodooChiIdに代表されるElectricLadyLandの発表50周年を記念して、彼を象徴するアイテムの-つであるヴィンテージスタイルのカールコードを発売します。(製品紹介文より)


 どうしてカールコードの話なんかを持ち出したかというと、あのカールコードこそが実は当時のロックな音を再現するための重要な要素である可能性があるということ。そのあたりは以下のブログ記事が色々と蘊蓄を披露しているので読んでもらえればと思うのだけど、ポイントとしては30フィートもの長さのコードを使うとそれだけで静電容量が大きくなり音質にも大きな影響を及ぼすという事実。推定で2200pF〜3300pFの容量になっていた可能性があるらしい。

ピックアップの負荷容量(Load Capacitance)の違い
Jimi Hendrix's gear, Wah Pedal and FuzzFace with multiple coiled cables

 それならカールコードを手に入れてどれぐらいギターの音質に影響があるのかを試してみたいと思うのが人情。しかし、わざわざ高価なカールコードを手に入れても、長いし重たいしで実際に使う機会はあまり無さそうな気がする。それなら同じ静電容量をコンデンサで作り出して試してみればいいじゃないかということで、家にある有り物のパーツ類を使ってかなり適当なカールコードエミュレーションボックスなるものを作ってみた。

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 回路図にすると以下のような感じになるのだろうか? 自分はこの手の知識が全然無いので間違っているかも…。

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 使ったパーツは昔間違って買ってそのまま放ったらかしにしていた2200pFのコンデンサと1kΩの抵抗2つを並列につないで500Ωにしたもの。抵抗をはさんだのはクソ長いケーブルなら抵抗値もいくらかあるだろうという適当な当て推量から。なので抵抗なんて本当は不要なのかもしれない。(追記:シールドケーブルにおける直流抵抗はほとんど意味が無いようなので500Ωの抵抗は外すことに)

 さらにジミヘンは30フィートのケーブルを3本使っていたようなので、本来であればこのなんちゃってエミュレーションボックスも3つ作らなければならないのだけど、ケースとジャック類は1箱分しかなかったのでまずは1つだけ作成した。

 完成した箱とイマドキな伝導効率の良い3mのケーブル2本を使ってアンプで鳴らしてみたら、確かに音が少し甘くなる。本当にこれが30フィートカールコードの音なのかどうか正確なところは不明だし、単に音が劣化してるだけという話もあるけれど、ともかく気分はジミヘンだ(笑)。  

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November 08, 2023

どうでもいい話:エレキギターのピックアップの高さ

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 エレキギターのピックアップの高さの調整は見た目以上にシビアで0.5mmでも高さが違うとかなり音のあり方が変わる。

 歪み系エフェクターをガッツリかけて出音が完全につぶれているような弾き方をするならあまり気にならないのかもしれないけれど、クリーンからクランチ程度の出音でピッキングの強弱を使い分けるような弾き方の場合、ピックアップの高さ設定がそのまま出音にずいぶん影響してくる。

 とくに低音弦側のピックアップの高さ設定は露骨に鳴り方に影響する。弦へ近づけるようにピックアップの高さを上げるとコードストロークしたときに低音ばかりが聞こえるようになるし、コードストロークしたときのバランスを重視してピックアップを下げて弦から遠ざけると、今度は単音弾きしたときにパンチがなくなる。どこでバランスをとるかがとても厄介。

 高音弦側のピックアップの高さは低音弦側に比べると、かなり適当でも大丈夫な気もするけれど、低音弦側に負けないように音量を稼ごうとして弦に近づけすぎると、ピックアップの磁力で弦が引っ張られて音が伸びなくなる。さらに近づけすぎると思い切り弾いたときに弦がピックアップに当たって妙なノイズが出たりと演奏そのものをスポイルしてしまう。

 あとはネック(フロント)側とブリッジ(リア)側でピックアップの高さをそれぞれ調節して、ピックアップを切り替えたときに音量差があまり出ないようにする必要があるけれど、これもあまり音量差の点ばかりを重視して調節すると、ネック側とブリッジ側で一番美味しい音質を得られなくなったりする。やはりどこかで妥協点を見つけてバランスを取るしかない。これも一番良いポイントを見つけるのが難しい。

 いずれにしても、演奏スタイルや使うアンプとの相性、歪み具合をどうするかなどで、最適なピックアップの高さは変わってくる。最後は個人の好き好きで決めるしかない。

 色々な書物やネット情報で出てくる「弦とポールピースの間で何ミリ」という値はあくまでも調整を始めるときの出発点の基準でしかなくて、その数字の通りにしても必ず万人にとって良い音が出るとは限らない。難しいのは、自分がどういう音を出したいのか最初のうちはイメージできないから、ピックアップの高さを変えて音質や音量が変わるのは判るとしても、どの状態が自分にとって当たりなのか決められないというところだと思う。絶対これが正解というのはないので時間をかけて試行錯誤してやってくしかないよね…。


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フェンダー Fender Guitar & Bass Multi-Tool ギター/ベース用マルチツール メンテナンス工具キット

フェンダーのモデルだけでなく、他のほとんどのメーカーやモデルにも使用できるように設計された14-in-1のコンパクトツールです。付属のトラスロッドサイズの六角レンチはボールエンド式で、簡単にアクセスできるようになっています。標準サイズとメトリックサイズを備えたこのマルチツールは、ポケットサイズの工具箱として、楽器の修理や技術的な作業のニーズに重宝します。(製品紹介文より)

  
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October 16, 2023

ストラトタイプのトレモロブリッジのスプリングの強さはビブラートのかかり具合に影響するという話

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 ストラトタイプのトレモロブリッジの調整というのは本当に厄介だと感じる。

 あれこれ調整して一度はフローティング状態にしてみたのだけれど、結局自分の演奏スタイルと馴染まないのでまたベタ付けに戻してしまった。



 で、その後とある楽器店で懲りずにストラトタイプのトレモロブリッジを搭載したギターを試奏していた時、楽器店の人との会話で、ストラトタイプのトレモロブリッジでビグスビーやジャズマスタータイプのような緩やかなビブラート具合にはできないものかという質問をしたところ、スプリングの強度を弱くしてやるとアームを動かした際に戻ろうとする速度が遅くなるので、いくらかニュアンスが変わるということを教えてもらった。具体的にはスプリングを弱いものに変えたり、本数を減らしてみると良いとのこと。

 今家にあるストラトに使っているスプリングはRawVintage RVTS-1というかなり弱めのものに付け替えているけれど5本掛けにしている。試しに1本外して4本掛けにしてみた。

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 なんと驚くことに、自分が求めていたメローなビブラートのかかり具合になるではないか!

 今までの弾き心地はなんだったんだろう。長年ストラトでアーム操作による緩いビブラートは超高度な技で自分には無理なんだとばかり思い込んでいたけれど、それは単に自分の無知によるダメなセッティングの結果でしかなかった。これまでなんとなく苦手だったストラトが俄然好きになってきた(笑)


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RawVintage トレモロスプリング RVTS-1 / Tremolo Springs

製造から数十年が経っているヴィンテージ・ギターは、パーツなどの消耗品は機能性に問題が生じてきます。これによりパーツの交換が必要になった時に多くのヴィンテージ・ユーザーの皆さんが恐れるのは、パーツを変えたせいで音色がガラリと変わってしまう事でしょう。(製品紹介文より)

  
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October 15, 2023

Klon Centaur的なエフェクトペダルについて思うこと

 市場取引価格で100万円を越えることもそれほど珍しくない「Klon Centaur」というエフェクトペダル。その価格高騰のバカバカしさを風刺的に示した動画もあってこれはこれで面白いけれど、エフェクター1つで数千万円相当になる可能性もあるというのはさすがにちょっと行き過ぎな感は拭えない。



 自分は本物のCentaurの音をリアルに聴いたことは一度もないけれど、後継モデルの「Klon KTR」の音は何度か聴いたことがある。そのKTRもどんどん稀少性が高まって今では10万円前後で売買されているらしい。昔2万円ぐらいで手に入りそうな時に買っておけば良かった…。

 で、様々なメーカーが作るクローン的なペダルはいくつか試奏したし、その中から安価なモデルは手にも入れた。

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 でもいまだにKlon系ペダルの良さはよく判らない。セッションなんかでKTRを他人がデカイ音で鳴らしているのを聴くと良い音だなと感じるけれど、実際に自分で試奏してみるとイマイチ良さを明確に感じることができない。

 上に貼り付けたYouTube動画でも指摘されているけれどバッファーの音が良いのは判るし、それは自分が手に入れたクローンモデルのRIPPERS KENTAでもそれなりに再現していて実感するところはあって、エレアコにつないでバッファー出力(要するにエフェクトオフ状態)だけ使ってキラキラ感を強調するのに使ったりした(WAY HUGE CONSPIRACY THEORYはトゥルーバイパス仕様でバッファー出力の音は用意されていない)。

 で、クローンの2つを使って判ったことは、KENTAにしてもCONSPIRACY THEORYにしても、良いチューブアンプで使ってやらないと意味がないということ。JCみたいなトランジスタアンプではKlon系ペダルの持ち味はほとんど発揮できない。もちろん、耳に痛いようなエッジのある音で鳴らすという用途であればJCとKlon系ペダルの組み合わせは最凶にして最強になるとも思うけれど、それは自分のやりたい音楽ではない。

 良いチューブアンプとKlonの組み合わせの醍醐味は、倍音豊かな鳴りを楽しみつつフィードバックを綺麗にコントロールするみたいなところだろう。で、残念ながらそういうことができる機会は自分の場合、演奏が下手というどうしようもない現実もあったりしててほとんど無い。

 Klon系ペダルは腕に自信のある人が使うべきペダルなんだろうと思うし、だから自分にとってはとても縁の薄いペダルでもある。いつか使いこなせる日が来ると信じて練習するしかないのかな…。


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WAY HUGE CONSPIRACY THEORY オーバードライブ ギターエフェクター WM20

半人半獣の絵に象徴される伝説の名機をジョージ・トリップス流の解釈で扱いやすい小型筐体にて製品化。
ゲインコントロールによりギターからの信号と豊かな倍音をミックスし、クリーミーで透明度の高いオーバードライブサウンドを提供します。
ボリュームとトレブルコントロールのシンプルなコントロールながら、自在なサウンドシェイプに調整可能です。(製品紹介文より)

  
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October 07, 2023

ギター弦のテンション感を調整する

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 弦楽器の弦はかなりの張力がかかっているのだけど、これとは別に弦の張りに対する指の感覚の差異が演奏上かなり影響する。

 弦がピーンと張り詰めている感じが好きな人もいれば、ベロンベロンに緩い感じが好きな人もいるだろう。ギターの場合、切れの良いコードカッティングを求めるならテンション感はそれなりに高い方が好ましいかもしれないし、ベンディングを多用するソロを弾くならある程度テンション感が緩いほうが演奏しやすいかもしれない。

 しかしながら、コード弾くときはテンション感を上げて、ソロを弾くときはテンション感を低くするみたいなことは今のギターに備わっているテクノロジーではほぼ実現不可能。どこかでバランスを取りつつ各人の好みのテンション感で固定された調整をするしかない。

 で、やり方は楽器毎に色々あって、ギブソン系ギターなどで採用されているブリッジとストップテールピースが分割された構造のモデルであればテールピースの高さを細かく上下させることでかなり自由にテンション感を変えることができる。一方、フェンダー系のブリッジを採用したモデルだとそういう調整ができない構造なので、ヘッド側のストリングテンショナーの取り付け位置を動かしてやるとか、ストラト型トレモロブリッジを採用したモデルならフローティングの高さやスプリングの強度を変えたりというかなり遠回りな調整方法ぐらいしかない。エレキギター・ベースの弦のテンション感調整についてはネット検索すると色々ヒットするので、各人が納得できるやり方でやるのが良いと思う。中にはそれはちょっと怪しいだろうみたいな調整方法もあるけれど、鰯の頭も信心からという諺もあるので人それぞれ。

 自分の場合、どちらかといえば緩めのテンション感で弾くのが好きなのだけど、持っているギターで1本ブリッジ部を改造したら妙にテンション感が高くなってしまい、あまり弾かなくなってしまったのがある。



 改造した時点で自分でも「以前のイナタイ味わいが無くなってしまい全く違うギターになってしまった」と認識していた訳だけど、それが弦のテンション感が強くなってしまったことに起因しているとは気付かず、遅ればせながらようやく今ごろになって弦のテンション感が強いことに気付いた。

 このブリッジの場合、ベースプレートが3点止め形式で、一番後ろのネジを締めたり緩めたりすることでプレート全体の取り付け角度を調整して弦のエンド位置をサドルに対して相対的に上げ下げしてテンション感を変えることができる。

 ただ、無理矢理改造したため、ベースプレートのネジを回すためには真ん中のサドル取り付けネジが邪魔しているので、そのネジを一旦外す必要があってかなり面倒。一度、サドルを外して適当な感じでベースプレートのネジを回してからサドルを取り付けなおして弾いてみたら今度はテンション感が緩くなりすぎてダメ。またサドルを外してブリッジのネジを回してサドルを付け直す。そんなことを何度か繰り返してようやく自分が納得できるテンション感を得ることができたけどかなり面倒だった。本当ならもう少し微調整したいのだけど、さすがに面倒すぎるので妥協することに(笑)。

 ギターを弾いていて今ひとつ弾きづらいと感じたときは弦のテンション感を色々調整すると驚くほどに弾きやすくなる可能性があるので、興味のある人は根気強く調整してみると良いのかも…。  
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July 29, 2023

ストラトの回路を改造して2ピックアップでマスターボリューム・フロントトーン・リアトーン仕様にしてみた

 自分はストラトの回路構成がどうも苦手でミドルピックアップを上手く使えないでいたので、思い切ってミドルをはめ殺し状態にして、フロントとリアのみ使えるように改造してみた。

 テレキャスターと同じようにピックアップ切替スイッチを5ウェイから3ウェイに載せ替え、フロントのみ/フロント・リア並列/リアのみで鳴るようにした。

 テレキャスターだと1ボリューム・1トーンの回路になるのだけど、ストラトの1ボリューム・2トーン仕様をそのまま活かして、マスターボリューム・フロントトーン・リアトーンで使えるようにした。ストラトのリアのみで鳴らしたときのキンキンした音があまり好きではないので、リアのトーンをフロントのトーンから独立して少しハイを絞った状態にしておけるようにしたかった。

 回路図を適当に作ってPDF化したので興味のある人は参考にしてください。



 ミドルピックアップは高さを思い切り下げてピックガードと面一にしてしまった。

 とりあえずこれまでのストラトでは自分的に一番使いやすくなったけれど、本来のストラトを好きな人からすると思い切り邪道な感じになったと思う(笑)。  
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July 10, 2023

中古楽器市場のバブル:音楽好きにとっての迷走

Unknown

はじめに


最近の中古楽器市場は、まるで投資の世界のようなバブル状態に陥っている。いわゆる「音楽好きのための株式市場」とでも言うべきか。中古楽器の価格が異常なまでに高騰し、多くの音楽愛好家やプロのミュージシャンが戸惑っている。本稿では、この状況にシニカルな視点を加えつつ、中古楽器市場の高騰について考察してみたい。

価格の宇宙旅行


中古楽器市場の高騰には、いくつかの理由がある。一つは「希少価値」である。ヴィンテージ楽器や限定版楽器は、まるで宝石のように扱われ、高値で取引される。それに加えて、過去の偉大な音楽家が使用した楽器だとか、伝説的なパフォーマンスが行われた楽器などは、その歴史的な価値から需要が高まる。まるで貴重な芸術品を売買するかのような光景が、中古楽器市場で繰り広げられている。

もう一つの要因は「音色マニア」である。音楽愛好家やプロのミュージシャンの中には、中古楽器ならではの独特な音色を追い求める人々がいる。年月を経た楽器は、その経年変化や使用状況によって個性的な音色を持つことがある。これを知った彼らは、中古楽器市場で独自の音色を探し回り、高額で取引される楽器を手に入れようと必死になる。

影響の波紋


中古楽器市場の高騰は、音楽愛好家やプロのミュージシャンに大きな影響を与えている。まず、予算の制約を抱える人々にとっては、中古楽器を手に入れることがますます難しくなっている。夢のギターを手に入れるためには、財布の中身をかなりの量の現金で埋め尽くさなければならないのだ。

また、中古楽器市場の高騰は、「音楽の普及」という理念に反している。初心者や学生ミュージシャンにとって、手頃な価格で楽器を手に入れることが重要である。しかし、高騰した中古楽器市場では、彼らの夢をかなえることは容易ではない。結果として、音楽の可能性に満ちた若者たちが、予算の制約によって音楽から遠ざかることになるのである。

結論


中古楽器市場の高騰は、音楽好きやプロのミュージシャンにとっては迷走の時代とも言える。株式市場のような波乱に満ちた世界に引きずり込まれ、予算や夢をかけた戦いが繰り広げられている。希少価値や音色の魅力は確かに存在するが、それによって音楽が制約されるのは本末転倒ではないだろうか。

もっと音楽を広めるために、手軽に楽器を手に入れられる環境が必要だ。中古楽器市場のバブルは、音楽の醍醐味を追求する人々を苦しめている。音楽愛好家やプロのミュージシャンが、本来の情熱と才能に集中できるような環境を整えることが求められるのである。



 最近の中古楽器の高騰ぶりについて世間の人はどう感じているのか知りたかったので、AI(ChatGPT-3.5)にエッセイを書いてもらった。で、それなりになるほどと思うような文章が吐き出されたので、そのまま全く修正なしでコピペしてみた。なんというか、個人ブログの文章なんてあと数年もすればこういうコピペだらけになるのかもね……。  
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November 03, 2021

実験:ストラトをなんちゃってハードテイル化(トレモロユニットからスプリングを無くしてみた)

 ストラトキャスターというエレキギターはブリッジ全体がトレモロユニットになっていて通常はボディの裏側にスプリングが3〜5本張られている。この特殊な構造が実はストラトの独特な鳴り方に大きな影響を与えているのはストラト好きなら多くの人が知るところ。

 しかし、このトレモロユニットが作り出す独特な音質やしっかり固定されないブリッジ構造そのものを好まないギタリストのためにトレモロ無しのハードテイルモデルも存在していて、有名なところでは昔のロバート・クレイのシグネチャーモデルはそういう仕様だった。また、ジョー・ボナマッサがハードテイルのストラト好きを公言している。



 ただ、日本国内市場ではハードテイルモデルはあまり流通していないし、手頃な価格で入手できるコピーモデルで探すとなると相当難しい。

 そこで、ハードテイルにすると音がどう変わるのか試してみたくて、うちにあるストラトで実験してみた。

 実は元からクラプトンモデルみたいにスプリングは張っているのだけど、トレモロユニット自体が動かないように手頃な木のブロック(実は割り箸…)を挟み込んでいて、その状態から単にスプリングを外すと鳴り方がどう変わるのか試してみた。

 で、なんと、スプリングの有無でやはり音質が微妙に変わる。スプリングを外すとちょっとざらついて耳に痛いような高音成分が減ったと感じる。スプリングを1本だけ戻して弾いてからそれを外して弾き較べてみると、やはり高音成分のニュアンスが違う。個人的な好みからすると、スプリングを全部外した状態の方が、すっきりして真っ直ぐな鳴り方に感じる。逆に言えばスプリングが無くなると、皆がストラトに求める「ぽさ」が消えるということなのかもしれないけれど…。

 注意点としては、スプリングを外してしまうと弦アースの結線が途切れてしまいノイズが出てしまうので、これをなんとかしなければならない。一番簡単な解決方法は、スプリング止めに半田付けされているアース線をブリッジブロックの方へ無理矢理半田付けしてしまうこと。これでスプリングが無くても弦アースを確保できるようになった。さらに不要となったスプリング止めの金具も全部外してしまい、ボディ裏がかなりすっきりした(笑)。

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 ストラトのトレモロユニットは、スプリングを交換するだけで音が変わるし、またスプリング部分を隠すための裏ぶたを外すだけでも音が変わる。当然、スプリングが無くなればまた音が変わる。ストラト(というかフェンダーのエレキギター)は、木ネジだったりネックプレートなんかもそうだけど、色々と音とは直接関係なさそうなパーツでも交換すると音がガラッと変わったりするので、実験素材としてかなり楽しい楽器だと思う。

 残念ながらホンモノとは構造が全く違うので、本来のハードテイルストラトと同じ鳴り方ではないだろうけれど、個人的にはこのスプリング無しの状態がうちのストラトで一番自分好みの鳴り方になったと感じるので、しばらくはこれで弾いてみることにする。


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RawVintage トレモロスプリング RVTS-1 / Tremolo Springs

製造から数十年が経っているヴィンテージ・ギターは、パーツなどの消耗品は機能性に問題が生じてきます。これによりパーツの交換が必要になった時に多くのヴィンテージ・ユーザーの皆さんが恐れるのは、パーツを変えたせいで音色がガラリと変わってしまう事でしょう。(製品紹介文より)

  
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September 16, 2021

ママチャリのサドルをスポーツ車用に交換した

 ママチャリに乗るようになってずいぶん経つけれど、ずっとサドルが安楽仕様というかふわふわで漕ぎのロスが出るのが気になっていた。で、ママチャリ入手当時はとりあえずシートポストを交換して着座位置を高くしたのでそれで良しとしてきたけれど、サドルが経年劣化でビニールが破けてきたので要交換となってしまった。

 これを機会に堅めのサドルに交換しようと物色したのだけれど、ママチャリ用では柔らかいことを売りにしたものはたくさんあっても堅めが売りの製品は皆無。まぁ、当たり前か…。

 仕方がないので安めのスポーツ車用サドルを物色することに。ママチャリでも違和感なさそうということでサイクルベースあさひのオリジナルらしい「あさひ クラシックサドル スプリング付きサドル」を選んでみた。あとはママチャリ用シートポストに上手くスポーツ用サドルのレールが合うかどうか不安だったので、ママチャリのフレームで使えそうなポスト径25.4mmでステンレス製のMTB用シートポストの安価なものを手配。

 サドルの交換後に試奏してみると、漕ぎの効率が随分良くなったし、以前のようにお尻がふわふわしないのでコーナーリングでもバシッと決まる感じになった。なかなか気持ち良い。もっともこれだと普通の人はお尻が痛くて乗り心地が悪いし、サドルが高すぎて地面に足が付かないから怖いと感じたりするのかも。ママチャリとしては失格だろう(笑)。

 さて、これでタイヤも交換したら走りがかなり良くなりそうだけど、さすがにママチャリ用でそんな攻めるためのタイヤなんて無いだろうし、あっても無駄に価格が高そうなのでとりあえずはこれで良しとしよう。  
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September 08, 2021

Mac上でiTunes/Music、Spotify、YouTube等の再生音をDAWへルーティングして音質向上を図る

 Mac上でのデジタルオーディオ再生環境の実験を色々やっていたら面白い結果が得られたのでメモ書き的に書いておくことに。

 要旨としては、iTunes/MusicアプリやSpotifyデスクトップアプリ、もしくはWebブラウザでYouTube等での再生音を、一旦DAWソフトのインプットにルーティングして、そこから外部オーディオインタフェースで音声出力すると、DAWソフトに搭載されたオーディオエンジンの解像度で高音質化を図れるというもの。

 高音質化される理由としては、どうもMacOSのデフォルトのオーディオエンジンよりもDAWのオーディオエンジンの方が音の定位が優れているので、音の分離が良くなり、結果として再生音の解像度がより高くなることにあるように感じる。具体的なメリットとしては、エコー/リバーブ/アンビエンスといった残響音がきれいに聞こえる、左右にパンする音が明確になる、ベースやキックなどが聞こえやすくなる、ミックスで意図されたそれぞれの音の有り様がそのまま再生されるのでボーカルなどが前に出てくる、等々。

 この再生方法を実行するためには、外部オーディオインタフェース、DAWソフト(自分の環境では「Logic Pro X」および「Studio One 5 Prime」で確認済み)、ルーティング用機能拡張(自分の環境では「Soundflower」および「BlackHole」で確認済み)が必須となる。

 設定は、Macのメニュー上で音声出力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAW上で音声の入力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAWの出力を外部オーディオインタフェースに指定。次いでDAW上でステレオトラックを一つ作りインプットモニターをオンにする。

 設定が終わったら、iTunes/Musicアプリ、Spotifyデスクトップアプリ、WebブラウザのYouTube等を再生状態にすると音声がDAW経由で外部オーディオインタフェースから鳴るはず。

 なお、Logic Pro Xの場合、もしかするとそのままではルーティングできず、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)とオーディオインタフェースの入力の両方を同時に利用できる機器セットを新たに作って、Logicの設定から入力デバイスに指定してやる必要があるかもしれない。このあたりの挙動がやや不安定。Studio One 5 Primeではこうした問題は無いように思えるがあまり使ってないので断定はできない…。

 また、DAWへの入力が過大となる場合(うちの環境では0.1dBほどオーバーする症状が出た)、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)の出力レベルでマスター値を調節して対応できる(現在うちの環境ではマスター値を0.98/-0.4dBにしている)。

 残念ながら各種設定はそれなりに面倒で、試行錯誤が必要かもしれず、誰でも簡単にできるという感じではないけれど、Studio One 5 Primeは無料で利用可能なので、外部オーディオインタフェースを所有している人であればダメ元で試してみる価値は十分にあると思う。

 個人的には、Logic X Pro経由で2トラックに音声を分離し、純正プラグインの「Linear Phase EQ」で超低音とそれ以外に分割し、超低音側をベースアンプへルーティングしてサブウーハー的に鳴らすことでかなり良い結果が得られ、キックやベースが重要な役割を担う音源の再生ではとても満足している。

 【注意】自分の環境ではWebサービスによってはこの再生方法で支障が発生するものもあった。現時点で確認しているのはRadikoとDOMMUNE。YouTubeとらじるらじるは問題ないのでちょっと不思議…。また、Apple MusicとWeb版Spotifyは動作を確認していない。  
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July 17, 2021

エピフォンのセミアコ(2010年製Dot)のアンカー抜け

 以前に多少難ありという条件のため格安で手に入れた中古の中華エピフォン製セミアコ(2010年製Dot)のストップテールピースのアンカーが、弦に引っ張られるような感じで2mmほど斜めに抜けてくる症状が出た。そのまま放置しても完全に抜けることはなさそうだけれど、ちょっと見た目が格好悪いし、音質的にどうなのかというのも気になる。それに使ってる途中で完全に抜けたりするとかなり怖い…。

 仕方がないので一度アンカーの状態を確かめるために指で引っ張ってみたら簡単に抜ける始末。まずは木工ボンドで固定を試みるも、弦を張ったらすぐに元通りの斜めに傾いだ状態になってしまった。

 これはアンカーの質そのものがダメなんじゃないかと考え、ゴトー製のテールピースを入手したところ、ボディに埋め込まれるアンカー部分の長さがエピフォン純正とゴトー製では5mm以上も違うことが発覚。

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 これだけ長さが違うと打ち込み後の強度でもずいぶん差が出るだろう。試しにボディ側のアンカー穴の深さを調べたところ丁度ゴトー製がきれいに全部収まるぐらいの感じなので、純正アンカーはお役ご免としてゴトー製を打ち込むことにする。

 今回のアンカー埋め込みでは補強として硬化後にしっかり固くなると言われている米国製タイトボンドを使ってみた。国産の木工ボンドは硬化後も比較的柔らかいためこういう用途には不向きらしい。タイトボンドによる補強の仕方は以下の動画を参考にしつつ、前後斜めに傾ぐ症状に合わせて薄い紙(新聞紙を使った)の貼る位置を工夫してみた。



 アンカーを打ち込んだ後は念のためタイトボンドの硬化時間として24時間ほど置いてからスタッドをねじ込み、新しいゴトー製テールピース(せっかくなので評判のいいアルミ製を選択)で弦を張ってみたところ、なんとか持ちこたえて以前のようにアンカーが抜けてくることはないようだ。完全な素人仕事なのでそのうちまた抜けてくる可能性は低くないのかもだけど…。

 以前にリペアショップで相談したら、本格的に対処するなら今のアンカー穴を木材で埋めてから改めて新しい穴を開ける作業となるため、費用が相当高くなるということで、それだと難あり中古で本体を買ったときの価格の倍程度では済みそうになく断念したことがある。ギブソンのヴィンテージものとかならそこまでやるのは当然だろうけれど、さすがにこのギターでそれは厳しい。

 新しい弦を張って試奏した感じでは以前よりも音の減衰が伸び、響きもきれいで濁りが少なくなったように聞こえる。もちろんこれは苦労してパーツを交換したがゆえの単なる思い込みかも。けれど少なくともアンカーが演奏中にすっぽ抜ける不安が少しだけ減ったので今回の試みは成功ということにしておこう。


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フランクリン タイトボンド 115mL
フランクリン

【特長】
・塗り易く、作業がはかどる木工用ボンドです。
・乾燥が早く、圧締が短時間ですみます。
・耐久性、耐溶剤性、耐水性、研磨性に優れています。
・木、紙、布、竹、皮、コルクなどの接着や発泡スチロールと木、紙などの接着に使用できます。
・プラスチック、金属、ゴム、シリコン樹脂、フッ素樹脂には使用できません。(製品紹介文より)

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GOTOH テールピース GE101A ニッケル
GOTOH

Tune-O-Maticオールドタイプのアルミ製テールピース。
軽量かつ音質面にも優れたモデル。(製品紹介文より)

  
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July 14, 2021

PC用ディスプレイでHDMI接続ができないのは液晶側のプラグ端子の破損だった件

 うちのPC用ディスプレイは某台湾メーカー製で安い割に店頭でのデモで画質が良かったので10年ぐらい前に購入したのだけど、購入当初からなぜかアナログD-sub接続は絶好調でもHDMI接続が不調で、ずっと自分のマシン(Mac)の不具合なんだろうぐらいに思い仕方なくアナログ接続で使い続けてきた。

 しかし、数年前に購入した中華製の安いプロジェクターはそのMacからでも何の苦労もなくHDMI接続できることが判り、なぜ当のディスプレイだけはダメなのかずっと謎だった。思い出す度にその問題に該当しそうな事案を日本語と英語でWeb検索して色々調べることもしたのだけれど、なぜか良い情報が見つからない。

 で、先日まさかとは思いつつ、ディスプレイ側のHDMI接続端子を目視してみたところ、端子の金具が一つ浮き上がって完全に奧へ押しやられるような形に曲がっているのを発見。これだと信号が切断されたままになってしまう。ダメ元で細いマイナスドライバーなどを使って辛抱強く折れ曲がった端子を奧から引っ張り出してなんとか元の位置に戻してから接点復活剤を吹き付け、これで最後の挑戦とMacからHDMI接続してみたらあっけなく接続できてしまった。

 これまでの10年間の苦労は何だったんだろう。

 もしかして購入時にHDMIケーブルの接続で失敗してそのときに端子を壊してしまったのだろうか。改めて、この手のケーブルの扱いは慎重にしすぎても慎重すぎることはないなと思い知ることになった。それにしても、かなり安い値段で手に入れたディスプレイだったのであまり気にしてもいなかったけれど、これが高価な製品だったらと思うとゾッとする話でもあるよね……。  
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April 29, 2020

iPhoneのiOSをバージョンアップしたら連絡先がクラッシュして使えなくなった件(とりあえず解決済み)

 初代iPhone SEをこれまでiOS 12.x(最終的には12.2)で愛用してきたのだが、なんとなく魔が差して現時点で最新の13.2にバージョンアップした。

 バージョンアップした主たる理由は、iOSに重大な脆弱性が発見されたという情報が出回り、近々それに対応したセキュリティアップデートがありそうなので、その前準備としてiOSを最新版にしておこうと思ったからだ。

iPhoneのメールアプリにゼロデイ脆弱性?「iOS 6以降すべてのiOSに存在」と報告

 結局、これは空騒ぎだったようで、結果的には急いでバージョンアップする必要はなかったのけど、この情報が出たのは自分にとっては後の祭りということに……。

iOSのゼロデイ脆弱性、「差し迫った危険はない」とApple

 で、iOSを12.2から13.2にしたiPhone SEは当初危惧された動作の鈍重化なども発生せず、どちらかというと以前より滑らかな動作をしているようにも感じて好印象だった。

 ある致命的な不具合が生じるまでは……。

 メールを作成しようとして、住所録アプリである「Contacts(連絡先)」を開けようとすると、iPhoneの画面が一瞬真っ白になってクラッシュする。かなり焦って色々やって、最後はiPhoneの初期化とバックアップの再インストールまでしたが、まったく症状が改善しなかった。もはや住所録なしで使うしかないかというところまで追い込まれたけれど、それだともはやスマートフォンとしての意味が無いような……。

 完全に諦めモードになってぼんやりすること1日ほど。で、最後にダメ元で、iPhone全体の言語設定をこれまで自分的には使いやすいということで「英語(English)」にしていたのを「日本語」に変更してみたところ、なんと「連絡先(Contacts)」は何事もなかったように開いてくれた。

 結論としては、これまで英語環境でも無理矢理に日本語設定で使えていた連絡先アプリが、おそらく13.xからはそういう使い方において互換性が無くなってしまったのではないかと推測される。これがAppleの意図した仕様なのか、それとも意図しないバグなのかは判らない。今後のバージョンアップでまた以前のような使い方ができるようになるのかどうかも謎。

 個人的にはずっと言語設定を英語にして使ってきたので、日本語だととても使いづらくて苦痛だけれど、スマートフォンとして連絡先をつかえることがまずは重要なので、諦めてしばらくは日本語環境で使うことになりそう。慣れというのは恐ろしいもので、ダイアログとかが日本語で出てくると何書いてあるのか一瞬判らなくてギョッとするし直感的に反射できなくて困る……。まー、そのうちこれも慣れるかな。  
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January 25, 2020

オカルト:ギター用エフェクターの電源ケーブルも換えると音が変わる

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 以前にオーディオ機器用の電源ケーブルを換える実験をして個人的にはかなり不本意ながら音質が変わり、その変わり方も好ましい方向へ変わったということがあった。

 で、楽器用エフェクターの電源ケーブルでもこの手の話が色々とあって、しばらく見送っていたのだけれど、いよいよ我慢できなくなって(苦笑)、オヤイデ製の「コンパクトエフェクター用 ハイクオリティー DCパワーケーブル DC-3398 LL」というものに手を出してしまった。

 で、結果としては不本意ながらやっぱり好ましい方向に音質に影響があった。なんというか個人的には負けた感がすごい(笑)。

 音質について言葉で表現するのはとても困難ながら、オヤイデ製のケーブルを使うといわゆる「抜け」が良くなる。まー、こういうのは信じたくない人は絶対信じたくない類の表現だよね…。なので信じたくない人は与太話でガセの類と切り捨ててくれるとうれしい(笑)。

 個人的には、世間一般で広く言われているアナログ歪み系ペダル(ファズとかオーバードライブとか)は確かに効果があると感じる。しかし一番驚いたのはデジタルディレイ系への効果で、ヌケが良くなるというか、ディレイ音の伸びが良くなるというか、雑味が無くなるのが顕著で、響きがすごく綺麗になったのがショックだった。こうなるともう止まらないというか、試験的に1本買ってみるのでは終わらず、追加で3本ほど注文してしまった。決して安くない投資だけれど、これは価値があると判断した。

 電源ケーブルは怖い………(笑)。


オヤイデ コンパクトエフェクター用ハイクオリティDCパワーケーブル(0.3m) oyaide neo DC-3398 LL/0.3
オヤイデ

精密導体“102 SSC"は、現在BLACKMAMBA-α V2をはじめ、オヤイデ/NEOともに 主要製品で採用されている導体で、ハイからローまですっきりとした表現が特徴です。

この"102 SSC"導体を、耐圧300V、耐熱150℃のアメリカのUL規格AWM style3398に準拠、許容電流10Aの"3398"のAWG18サイズ(0.75sq)を贅沢に 使用してつくられた、エフェクター用のDCパワーケーブルが、「DC-3398 LL」です。

多くのエフェクターは9-18V/100-250mAですので、「DC-3398 LL」のスペックの高さは 一目瞭然。効果として、お手持ちのエフェクターの音抜け、解像度が向上、天井が一段高 くなる音場表現が期待できます。

また「DC-3398 LL」の特徴であるツイスト構造は、耐ノイズ性能と音抜けの良さの両立を 可能にしています。(製品紹介文より)
  
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August 31, 2019

ヘッドホン「SONY MDR-M1ST」を使ってみての感想

 長年家で使ってきたヘッドホンが経年変化でかなり痛んでしまった(プラ部分が劣化してベトベトになったり、合成皮革部分がボロボロになったり…)ので、そろそろなんとかしないとなと感じてからずいぶん長く時間が経ってしまった。ちょうどそんなタイミングで、ソニーから新しいスタジオ用モニターヘッドホンが出るという話を耳にした。しかし、世間で人気がある従来モデルの「MDR-CD900ST」が個人的に全く好きになれないので、あれの後継機種だとするときっと自分はダメだなと決めつけていた。

 MDR-CD900STが好きじゃない理由は、昔スタジオ仕事でヘッドホンでモニター作業しなければならない時に出てくるのが大抵これで、ミュージシャンではない自分にとってそう状況というのは大抵トラブルが発生している場合か、もしくはコーラス要員やハンドクラップ要員が足りなくて駆り出されるときでしかなくて正直良い思い出がない。しかもMDR-CD900STの音質特性が全体にガチガチでとくに高音成分のヌケが良い作りになっていて、やや過敏気味の自分の耳には拷問に近いものがあって正直使いたくないヘッドホンの筆頭だったりした。もっともMDR-CD900STが好まれるのはそういう音だからというのはあるのだけど、あれを普段のリスニング用に好んで使っている人の耳はヤバイんじゃないかと密かに思ったりはしている……。

 で、そんなこともあって、ソニーの新作モデル「MDR-M1ST」もスタジオ用だということでそっち系なんだろうと予想していたら、ソニー曰く「約4年半もの歳月をかけて磨き上げられた音質は、中域の骨太感と、全体の音が俯瞰できる音像を両立。音楽で重要な中域へのフォーカスをしつつ、低音域や高音域もしっかり聴こえます」とあるし、当面は旧モデルとなるMDR-CD900STも並行して継続販売するということで、どうやらMDR-M1STとMDR-CD900STは用途や特性が微妙に違うらしいことが判った。

 ということで俄然気になって、MDR-M1STの発売日の翌日にヨドバシカメラへ出かけてみたらラッキーなことに店頭に現物があり試聴できたので、いつものようにiPhoneの音源を色々聴いてみた。

 店頭試聴でまず問題となったのは、MDR-M1STのプラグは標準プラグ仕様ということでこのままではiPhone(SE)のミニプラグジャックに刺さらない。店にたずねたところ変換プラグを貸してくれたのでこれで対応することに。気のせいレベルかもしれないけれど、変換プラグを介しての接続となる分いくらかの音質劣化は想定しなければならないのかもなと思いつつ、いつもこの手の試聴で利用する音源をいくつか聴いてまず感じたのは、ヨドバシの店内がうるさいということ(笑)。いくらMDR-M1STが密閉式ヘッドホンといえど、ちょっとシビアな試聴には厳しい。なんというか普段聴き慣れた音源がいまいち良い感じで聞こえてこないのが気になった。しかしまさかBGMガンガンの店内放送を止めてもらう訳にもいかないので、仕方がないのでMDR-M1STと同じような価格帯の他のヘッドホンをいくつかピックアップして、とても試聴環境として最適ではない条件下でそれぞれがどう違って聞こえるのかを比べてみた。

 面白いことに、他のヘッドホンでは音源の特定の帯域が強調されるような印象のある中で、MDR-M1STは比較的上から下の帯域まで均等に鳴っている感じがした。つまり、MDR-M1ST以外のヘッドホンは特定の音域がきれいに聞こえるような演出が施されている一方で、MDR-M1STはフラットでボーカルが聞こえやすいとか、ベースがブリブリ派手に鳴るといったことが無かった。つまり、いわゆるスタジオモニターライクな鳴り方なんだろうと解釈できる。ちょっと不安ではあったけれどおそらくMDR-M1STの音は自分の嗜好に合ってそうだということで思い切って購入を決意。

 家に持ち帰ってからは、MacBookにオーディオインタフェースを接続してハイレゾ音源やCDをリップした非圧縮音源で色々試聴してみたけれど、耳に痛くないけれどヌケが良く、いわゆる解像度の明瞭なモニター的再生を楽しむことができた。スタジオ内での楽器演奏時のモニター用途としては従来のMDR-CD900STの方を好む人が少なくないだろうけれど、一旦MDR-M1STに慣れてしまえばMDR-CD900STに戻りたいと思う人はあまり多くないかもと思ったり。

 MDR-M1STが一般的なリスニング用途に適しているかといえば、おそらくはもう少し緩い音場感でボーカルなどにフォーカスが集まった演出をしているヘッドホンの方が気持ち良いだろうと想像するけれど、ヘッドホンミックスみたいな作業用途にはかなり使いやすい製品だと思う。全体の音場感を把握するのが楽で、低音成分も判りやすいし、それなりに長時間モニターしていても嫌にならないのは素晴らしいと感じた。

 今のところ個人的に一つだけ不満があるとすると、どうやら自分の耳は普通の人よりもやや大きいようで、イヤパッドがあと少しだけ厚めなら快適さがさらに向上しそうかなと想像するのだけど、イヤパッドの微妙な作りの違いが音質に大きく影響するのは避けられないので、とりあえずはこのままで使い続けてみるのが良いのだろう。


ソニー・ミュージックソリューションズ ハイレゾ対応スタジオ用モニターヘッドホンSONY MDR-M1ST
ソニー・ミュージックソリューションズ

ソニーとソニー・ミュージックスタジオが共同開発したスタジオモニターヘッドホン。プロフェッショナル向け音響製品を生産しているソニー・太陽株式会社にて製造。プロ用製品で培われた品質管理のもと、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に造られ、厳しい検査を経て出荷されます。(製品紹介文より)
  
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February 24, 2018

どうでもいい話:「ストリート」って何?

 なぜか業界くん的な仕事をやる事態に巻き込まれる変な夢を見た。で、企画方針として「ストリート」なものを目指してほしいみたいなことを言われて、頭の中が「???」となったのだけど、考えてみればずいぶん昔から「ストリート」的な何かをイケてる価値観として推すみたいなことはずっと業界的な世界ではあるように思う。

 しかし「ストリート」って何なのだ?

 なんとなく自分が経験的に理解しているのは、大人(と書いてオッサンと読む。本当の性別は関係なくてオバサンもオッサンに含まれる)達が若者(と書いてコドモと読む。本当の物理的な年齢は関係なくてヤングな気持ちの情弱な人達全て)向けに何かを売りつけようとする時に、ストリートなセンスはとても重要だったりするよね。

 要は古い日本語に翻訳すると「ストリート」=「ツッパリ」なのかな? 「なめんなよ!」的な感じなのだろうか。その時点でかなりセンス悪いというか、業界の大人達が若者に向けて何かをでっち上げた時点で、本来の若者からすればなめんなよという感じなのだけど、なぜか皆ありがたがったりする訳で、そういう仕組みに荷担している自分は死にたくなるぐらい恥ずかしくて格好悪いのだけど、それを我慢して厚顔無恥な感じで堂々と売りつけるのが大人な仕事人という感じでもある。ストリートと言われた時点でやばい金の匂いはプンプンするので、そういう893な世界に憧れる者にとってはとても魅力的でもあるけれど。

 ちなみに英語では「street wise」という言い方もあるけれど、日本語の「ストリート」にはそういうセンスは感じないというか、ストリートをありがたいともてはやす時点で「street stupid」になってしまいそうだ。

 ストリートと言った時点でストリート感が100パーセントなくなるメタな状況というのが面白いとも思うけれど、なんだかなという脱力感は拭えない。

 まー、たまたま変な夢を見たのでこんなことをしばらく考えていたけれど、どうでもいい話だよね(笑)。  
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November 05, 2017

ギター・ベース用クリップチューナー「TC Electronic UniTune Clip」がとても良い

 以前からクリップチューナーとしては評判が高かった「PolyTune Clip」だけど、値段もそれなりに高かったのでずっと様子見していたら、ポリフォニックチューナー機能を省略した「UniTune Clip」が新たに発売された。相変わらずクリップ式チューナーとしては他社製品よりも割高ながら、PolyTune Clipに比べればずいぶん敷居が低くなったので、思い切って購入してみた。



 で、使ってみた感想としては、これがすごく良い。

 これまでのクリップ式チューナーだと反応の遅さに合わせて仕方なくペグをゆっくり回す必要があったのだけれど、このUniTune Clipはそういうチューナーの性能にあわせた気遣いみたいなのが完全に不要。普通にペグを回せばチューナーのLED表示がしっかりとついてくる。これまではとくに反応が遅くて大変だったベースのチューニングもさくさくとできてしまう。LED表示の見せ方も工夫されていて状態がわかりやすい。今までのチューニングのたびに感じたイライラみたいなものがすっきりと解消されたおかげで値段の割高感はまったくナシ。素晴らしいの一言。

 一つだけ気になるのは、本体裏側にある電池を入れる部分のプラ製のフタが構造的に弱そうな点。何度か電池の入れ替えやると割れてしまいそうで不安。これだけは設計ミスなんじゃないだろうかと感じる。この一点を除けばとても気に入っている。他の人にもおすすめできる性能。

B075YPW2K7tc electronic UNITUNE CLIP クリップチューナー
tc electronic
  
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October 03, 2016

モニタースピーカー「JBL LSR305」を使ってみての感想

 入門クラス価格帯モデルのモニタースピーカーとして国内外でかなり評判の良い「JBL LSR305」がずっと気になっていたのだけど、遂に思い切って手に入れたので簡単な所感をメモ。

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B00DUKP37C【国内正規品】JBL 2-Way パワード・モニター・スピーカー LSR305
JBL

大型スタジオモニターの最上位機種“M2"のために開発した“イメージコントロールウェーブガイド"を搭載。音像の再現に優れ、スピーカーの外側に延びるほどの広いステレオ音場を再生します。中央の音像はこれまでになく明確になり、音場の奥行きや音像の大きさを的確に把握できます。細部の描写能力も高まり、高密度のミックスの中でも音源の微妙な変化や音場の空気感をエンジニアに伝えます。
リスニングポイントが広いため、スピーカーの軸外でも音質やバランスを正確に決定可能。ミキシングルームの音響特性やエンジニアのモニター位置に神経質にならずに、創造的な作業に集中できます。(製品紹介文より)

 普段オーディオセットに接続しているのはオーディオ機器としてはもはや相当クラシックな部類に入るRogers LS3/5A。そのLS3/5Aに較べると、LSR305は低音の再生がとても得意で、とくにヒップホップやテクノ系のキックやベースがハッキリと判るようになった。まぁ、LS3/5Aにそういう音源再生を期待するほうが無理というか、そういうブリブリな音でいじめるのが嫌だったので、イマドキのモニターが欲しかった訳だから、今回のチョイスは大正解。

 James Blakeの独特な音場はLS3/5Aだと低音がぼんやりしてかなり厳しかったけれど、LSR305ならそのあたりはシャープに描写してくれる。ただし、70年代のクラシックな音源だとLSR305はかなり物足りない。LS3/5Aで聞き慣れたMichael Franksの「Sleeping Gypsy」などはあまりの平べったさにかなりガッカリした。ただし、各楽器のポジションや演奏状態を確認するにはLSR305でも十分で、このあたりはモニタースピーカーとしての仕事をしっかりこなしていると評価できる。

 色々な音源を聴いて感じたのは、生楽器の倍音の再現においてLSR305はLS3/5Aに劣るようだということ。人の声や管楽器、生ドラムのシンバル、自然な残響音に含まれる倍音の気持ちよさがLSR305には無い。モニタースピーカー然とした、素っ気ない感じになってしまう。もっとも、LS3/5Aもモニタースピーカーなので、一般的な音楽鑑賞用スピーカーに較べればかなりつまらない音ではあるのだけれど。このあたりの倍音再生の差は単純にスピーカーの性能や性質の違いということになるのだろう。価格差を考えれば仕方ない部分もあるだろうし、この辺りはもしかしたらいわゆる「エージング」が進むと印象が変わるのかもしれないけれど、それほど大きく変わることは期待していない。

 いずれにしろ、LSR305で音楽を聴くという行為は、音楽鑑賞とはちょっと違ってまさにモニターするということ。DAWのミックス作業において音の質感やポジショニングが正確に再生されれば十分であり、そうした役割においてはLSR305は価格以上の性能を発揮しているように思う。試しに昔作った音源をDAWで立ち上げてキックやベースのEQやコンプをいじってみたけれど、LS3/5Aではイマイチよく判らなかったこういう低音の調整が非常に判りやくなったのはとてもうれしい。

 今後は、低音再生が重要なイマドキの音源の再生やDAW作業にはLSR305、生楽器メインの音源再生にはLS3/5Aと使い分けていく予定。

 LSR305をお勧めなのは、DAWで音源をいじる人、楽器演奏を各種音源から聞き取ってコピーしたい人など。単純に音楽鑑賞だけの用途にはちょっと音がシビアすぎて疲れるだろうから向いてないと思う。  
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August 13, 2016

作ってみた:外部電源専用ギターエフェクターを無理矢理電池で動かすための変な道具

 イマドキのエレキギターな人達は最初から大きなペダルボードにエフェクターをずらっと並べて電源も専用パワーサプライからというのが常識だろうから、電池でエフェクターを動作させようなんて考えることはあまりないかもしれない。

 しかし、自分の場合は遊びでたまにギターを弾くだけなので、ペダルボードみたいな大袈裟なシステムを必要とすることはないし、気が向いたときに使いたいエフェクターを1つか2つ持ち出して使ったりするだけ。なので、とくに外でエフェクターを使うときは電源を心配するのが面倒なので電池動作に対応したエフェクターがうれしい。ところが、最近はエフェクターの小型化が進んで電池を内蔵できない大きさの製品も出てきたりと、もはやパワーサプライ付きのペダルボードで使われるのが前提の設計が当然の流れになってきた。そうすると自分の場合はかなり困る。

 そこで、電池で外部電源動作専用エフェクターを動かすために小道具を作ってみた。工程で面倒なのはジャックとスナップの接続は半田付けが必要というところ。

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 費用は電池ケースと電池スナップ、DC電源用プラグの3つで、秋葉原のパーツショップ辺りを物色すれば合計300円でおつりがきそうな感じ。この手の完成品を楽器店で買おうとすると、同じような3点セットが下手すると1000円ぐらいはするので、自作が苦でない人はパーツを手に入れて作るのが吉。

 エネループ6本で約9Vの電圧を確保。DSPをぶん回して空間エフェクトをガンガン効かせるようなエフェクターにつないでどれだけの時間持ちこたえられるのかは謎だけど、とりあえずちょっと使ってみたいという条件であれば動作も問題なかった。

 特殊な使い方としては、へたった006P 9Vのマンガン電池をとっておいて、ここぞというときにファズ的なアナログ回路の歪み系エフェクターに使う時なんかに便利かも。いちいちエフェクター内蔵の電池を出し入れしなくても、このスナップにへたった電池をつないでエフェクターの外部電源用DCジャックに刺せば、美味しい音色をすぐ試せる。まー、オリジナルのFuzz FaceとかはDCプラグ自体が無いのでそういう使い方も出来ない訳だけど(笑)。  
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August 05, 2016

USBノイズフィルター「ES-OT4」を試してみた

(※ 随分前に書きこんで公開したつもりがずっと下書き保存の状態になっていたので今さらで晒すことに。なぜ公開を保留していたのかその理由は全く思い出せない……)

 雑誌「Stereo 2015年1月号」付録のUSBノイズフィルター「ES-OT4」を手に入れたので、再生と録音の両条件でどんな効果があるのか試してみた。

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★特別付録
USBノイズフィルター

●特別企画
特別付録USBノイズフィルターを使いこなす
・USBノイズフィルターの使い方とその効果を探る
・USBノイズフィルターのベストな使いこなし
・付録が活きるアクセサリー紹介


 まずは音源再生のテスト。MacBookでAudirvanaからAIFFファイルを再生し、ES-OT4経由で、オラソニックのTW-D7IPで聴くというかなりお手軽な構成。MacBookからES-OT4への接続にはやはりStereoの付録で入手したSUPRAを使用(このケーブルについては過去記事参照のこと)。

 ES-OT4は、PCバスパワーデバイスと独立電源で動作するデバイスの両方に対応しているが、オラソニックのTW-D7IPはそのいずれの形でも動作するモデルなので、今回の試聴にはうってつけ。

 最初はバスパワー動作状態で比較してみたが、この時点でES-OT4の有無による差は明白。ES-OT4を装着した状態の方が好ましく、シンバルや生ギター等、特に高音の再現性が良くなったと感じた。

 続いて、TW-D7IPを専用電源アダプターで駆動し、やはり同じようにES-OT4の無い状態と装着した状態で比較試聴。結果は驚くほどに差が出た。ES-OT4を装着では、ドラムのキックやベースなどの存在感がこれまでに経験したことがないほどに明確となり、ここまでオラソニックのスピーカーは鳴るのかと驚いた。再生音全体のまとまりも良くなり、同じボリューム設定でも一回り大きな音像を楽しめる感じ。正直、これまでは、TW-D7IPを専用電源アダプターで動作させようが、バスパワーで動作させようが、音質そのものに根本的な差はなかった。しかし、ES-OT4を装着させた場合には、明らかに専用電源アダプター動作が優れており、音像の輪郭がハッキリとする。これは、おそらくES-OT4のフィルター効果が最大限に活かされているからだろう。  
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February 07, 2015

最近のマグボトルは軽くて驚いた

長年象印製のマグボトルを愛用している。今まで使っていたのは内蓋がずいぶんくたびれて茶渋などの汚れもとれなくなってしまったのもあり、思い切って新しいのに買い換えた。

B00HYOGTTGZOJIRUSHI ステンレスマグ【0.48L】ブラック 軽量タイプ SM-SA48-BA
象印 2014/02/21

さらなる軽量化とコンパクト化を実現
使いやすく持ち運びしやすいので、オフィス使いにもお出かけにも、様々なシーンにオススメのマグ

今まで使っていたものとほぼ同じ0.48リットルサイズにしたけれど、持った感じがずいぶんと軽い。

調べてみると、古いモデル(SM-AF50)の重さが約250グラムなのに対して、新しいモデル(SM-SA48)は約205グラム。厳密には容量が従来よりも約0.02リットル減っているのでその分軽くなっているとしても、45グラムの軽量化はかなりのもの。技術の進歩はすごいなと感心した。  
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January 27, 2015

オカルト:電源ケーブルを換えるとオーディオの音も変わる

 オーディオ関連の話題というのは、一般的な日常感覚では納得しかねる話がゴロゴロ転がっているのだけど、電源ケーブルにまつわる話もその一つ。

 オーディオに興味が無い普通の人からすれば、電源ケーブルを変えるだけでオーディオの音質に影響が出るという話は、もうバカバカしくて聞いてられない類のものだろう。100歩譲って、電源周りの出来不出来が音質になんらかの影響を与えるだろうとしても、たかが電源ケーブルごときの違いで音質にそこまで差が出るとは思えない。実は自分も電源ケーブルに関してはそういう感覚でいた。

 で、たまたま、とあるオーディオ関連の記事を読んでいたら、電源プラグで3芯のものを2芯コンセントに接続するための変換アダプタを使うと音が悪くなるという話があった。これはうちにあるギターアンプとオーディオアンプの電源ケーブルがまさにそういう状態。どちらも本来は3芯接続でアースを落とすケーブルが付属しているのだけど、うちには3芯で受けられる電源コンセントが無いので、仕方なく変換アダプタを付けて使用している。やはり音が悪くなってるのだろうか。

 丁度、アースは結線してないけれど、3芯接続用の穴が開いた電源タップは持っているので、まずはこれにギターアンプの電源ケーブルを接続して、変換アダプタの有無で音に違いがあるか比較してみることにした。

 さて結果はというと、アダプタを外した方がヌケの良い音でアンプが鳴る。アダプタを付けると、ちょっとこもった芯のぼやけた音になる。こうした音の変化が出ることを全く予期してなかっただけにこれはかなり驚いた。アダプタは何らかの抵抗になって電圧や電流に影響を与え、それが結果的にアンプの音質にも変化をもたらすのだろうか?

 それはともかく、電源プラグの3芯から2芯への変換アダプタが音質にネガティブな影響を与えていることは間違いなさそうだ。当然、オーディオアンプの電源ケーブルでも同じことが起きていると推測される。

 ここで、真面目なオーディオマニア(?)であれば、変換アダプタ無しで接続できるように電源コンセント側を3芯受けできるように改造するのが正当なやり方だろう。しかし、電源コンセントに手を加えるのはアースのことなども含めてかなり厄介なので、ここは単純にアダプタ無しで使える2芯の電源ケーブルを作ることにした。

 どうせ作るなら、それなりには趣味の品らしいパーツを選ぼうということで、秋葉原まで出かけた。ただ、ハイエンドなものは最初から狙ってないので、それなりの普及品が手に入りそうな千石電商で見繕うことに。ケーブルは店の人が最近人気ありますよと教えてくれた塩田電線の「C-1011 PC-23」をピックアップ。プラグはパナソニック電工の「WF5018」で、これを選んだ理由はアース端子を取り外し可能だから。コネクターは普及品で太いケーブルに対応するものがないため、これだけ泣く泣く割高なFURUTECHのオーディオ用「FI-15 Plus (G)」をチョイス。

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 完成したケーブル、まずはギターアンプで試してみた。付属のケーブルに較べて、全体に太く滑らかな音になった。うーん、やっぱり電源ケーブルで音が変わるという事実は本当のようだ。そういう事実にうれしくなるよりも、オーディオ面倒くさいということでしばし暗澹たる気持ちになる。

 気を取り直して、オーディオアンプで試聴。機材チェックでいつも使うお決まりの音源をいくつか、ケーブルを元から付属しているやつと今回自作したやつで取っ替え引っ替えしながら聴き比べることに。やはり自作したケーブルの方が全体の鳴りが良い。「タクシー・ドライバー」サントラの1曲目「メイン・タイトル」でイントロのエレピのトレモロが左右に振れるのが明確に鳴るようになった。これは今までちょっと曖昧で不満だったところなのでかなりうれしい。で、中盤からテーマを演奏するトランペットの音がキンキンしたか細い音から、もっと楽器的なしっかりと芯のある鳴り方するようになって思わず「おぉ」とつぶやいてしまう。

 続いて、大瀧詠一「A LONG VACATION」の1曲目「君は天然色」のイントロのアンビエンスがこれまでにはなかった自然な余韻を聞かせてくれる。で、衝撃的だったのは、これまでうちのオーディオシステムではちゃんと鳴ってくれなかった弦楽器(生ギター?)のピチカートが、正にピチカートの音として鳴ってくれたこと。この音がしっかりしたシステムでは鳴るのことは知っていたが、うちではずっとデジタルクリップしたような音にしか鳴ってくれなかった。それが初めて普通に楽器の音として鳴ったのだ。いやー、電源ケーブルすごい。オカルト万歳としか言いようがない。ケーブル換えて音の差なんて微々たるものでブラインドテストしたら絶対判らないというような話よくあるけれど、少なくともうちの環境でこの音源なら、ブラインドテストで完璧に聞き分けられる自信あるぐらいに音が変わった。

 オーディオシステムの試聴用レファレンスとして人気が高いスティーリー・ダンの音源も、うちのシステムだと音がキンキンして好きじゃなかったのだけど、今回改めて聴き直したら素晴らしくて、あぁ、スティーリー・ダンがちゃんと鳴らないのはダメなオーディオだったのだなぁと思い知らされた。

 久々に自分の家のオーディオで音楽聴くのが素直に楽しくて驚くばかり。電源ケーブルすごい。

B00SLBOVS2塩田電線 C-1011 PC-23 4N無酸素銅電源ケーブル m/切り売り
塩田電線

B000F0OK1Aパナソニック WF5018 医用接地15Aキャップ
パナソニック電工

B00G77JYLGフルテック インレットプラグ24金メッキ1個Furutech FI15PLUS-G
フルテック
  
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May 08, 2014

Safari(5.1.10)でYouTubeがまともに動作しないのはどうやらSafariの古いバージョンがバンされたからの模様

 数日前からYouTubeをまともに使えなくなった。症状はサムネイルが表示されず、各種ボタンも機能しないというもの。表示サイズの変更なども全くできない。かろうじてハイパーリンクだけは機能する状態。

 で、色々と検索したところ、Yahoo!知恵袋で以下のような質問が出ていた。

Safari 5.1.10でYouTube視聴に問題は起きてません?

 根本的な解決となるような回答はこのブログを書いている時点では寄せられていないけれど、Safariのユーザエージェントを「Firefox」にすると動作する旨が報告されていたので、そのやり方を真似してみたら普通にYouTubeの各種機能を利用できた。

 このことから、おそらくYouTubeは古いバージョンのSafariを実質的にバン(つまりはアクセス禁止状態)に設定したと推測できる。

 こりゃ、まいったね……。Googleはこういう仕様変更を突然何の前触れも無くやって、しかも何をどう変更したかとかほとんど説明してくれないので非常に困る。本来であればYouTubeのトップページになにがしかのアナウンスがあってしかるべきだろうに。まぁ、基本タダのサービスだから仕方ないのかな?

 ちなみに以前にも似たような形で突然使えなくる不具合があったけれど、その時の原因はHTML5の問題だった


PS. どうやらGoogle側でもこの問題は認識しており、何らかの対応をする意向もあるようだ。

Thanks again for your patience, everyone. Our engineering team is working on a fix for this issue.


PPS. 5月14日現在の時点でこの不具合はどうやら修正された模様。  
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December 22, 2013

噂の「HERUS」をiPhone 5sにつないで試聴してみたらビックリした

 今のところあまり気に入っていないiOS 7だけど、いくつか良い点もあって、その一つがUSB Audio Class 2.0に対応したこと。このおかげで、Lightning-USBカメラアダプタがあればUSB対応オーディオインタフェースに接続して音を再生できるようになった。

 で、その威力を試すべく「ポタフェス2013 in 秋葉原」へ行ってきた。試したかったのは、Resonessence Labsの「HERUS」。

herus

 試聴してみての結果は超ビックリ。あのクソみたいな音だったiPhone 5sをHERUSへ繋ぐだけで、すごく上質なオーディオ再生が実現した。もはやオカルトで騙されているみたいで笑うしかないという。

 まぁ、HERUS自体は決して安いものではないので、逆にあれぐらい効果がなければ売れないのだろうけれど、さすがに評判が良くかなり売れているらしい。自分もiPhoneを新調して散財していなければかなり欲しかった……。

 ちなみに、Resonessence Labs製品についてはさらに上のクラスの機種も試聴してみたけれど、オーディオは価格に比例するということを嫌というほど思い知らされてしまった(笑)。無理すれば手が出そうな「CONCERO HP」は相当良いし、さらに上のまったく手が出そうもない「INVICTA」になるとスタジオで聴ける音そのものという趣で、DSD音源もPCM音源もそれぞれの良さが余すところなく発揮されるという感じだった。宝くじでも当たらないだろうかと真剣に考えてしまう。

 オーディオ機器はiPhoneしか持ってないけれど、もっと良い音で聴いてみたいと考えている人にはHERUSはかなりお薦めかも。もし試聴できる機会があれば試してみるのが良いかと。  
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どうでもいい話:キャリアを乗り換えてiPhoneが新しくなった

 2年間auを使っていたのだけれど、期間限定のキャンペーン割引が終了して月々の携帯電話料金が2600円も高くなった。判っていたこととはいえ、この値段で通信速度が3Gというのはなんとも微妙。

 で、MNPのキャンペーンで乗り換えたらどれぐらい費用を圧縮できるのか色々調べてみたら、諸々組み合わせた結果、ソフトバンクだと現時点でauに支払っている額よりも毎月3900円ほど安くなることが判明。しかも、今週末の特別割引でiPhoneの場合、端末本体価格に3万円の値引きが付くというオファー。クラクラッと目眩がして気がついたときには契約していたという(笑)。

 まー、iOS 7は使いたくなかったし、ソフトバンクの電波状態が不安であることを差し引いても、これなら妥協できるかという判断。

 契約条件ではしっかりと巷で評判の抱き合わせオプションが付いてきた。いずれも、1週間〜1カ月ぐらいの一定期間は無料なんだけど、それが過ぎると毎月500〜1000円前後の料金が発生するオプションばかりが5つ。キャリアとしてはとりあえずサービス加入者数の積み上げが目的なんだろうけれど、ぼんやりして全部使っていたら、割安分の差額が全部吹っ飛んでさらに上乗せという仕様。すごいビジネスモデルだ。

 こちらも大人な感じで「これはすぐに解約できるの?」と質問したら、担当者もアッサリしたもので、「申し訳ないけれど明日以降でお願いします」と返答。ちなみに契約書には以下のようにハッキリと書かれていたりするけれど、もう面倒なのでそこにツッコミは入れずにそっとしておいた……。

ソフトバンクモバイル取扱店では、オプションサービス加入の強要や、商品のご購入者に別の商品の購入を強制する「抱き合わせ販売」は行ってはございmせん。

 LTE使ってみての感想は月並みだけど「速い!!!!!!」の一言。これだともう3G回線には戻れない。

 iPhone 5sは確かに軽いんだけど微妙に大きくて、今まで使っていた4Sよりも持っていて疲れる。なんというか手に馴染まない。これは慣れるのかな?

 カメラは一瞬いじってみただけなんだけど、これはかなり良さそう。シャープに撮れるし色もキレイですごい。

 一方でiOS 7全体については知っていたとはいえ、このGUIの趣向はどうも違和感ある。これならAndroid 4.4の方が好きかなと……。

 あと、iPhone 5sは音が自分的にはまったくダメ。4Sのしっかりと音楽的に聞こえる鳴り方をかなり気に入っていただけに、こういう方向へのチューニング(なのか?)は全くもって納得できない。たぶんもうiPhoneで音楽聴くことはあまりないと思う。いや、マジで死にたいぐらいに酷い。一瞬、毎月の携帯電話料金高くても4Sを使い続ければ良かったと激しく後悔したぐらい。まぁ、実際にそこまでするなら、いっそ別のプレイヤーを買うなり、4Sを単なる音楽プレイヤーとして使うなりすれば良いという話なんだけど(笑)。

 いずれにしても、この世にMNPの優遇キャンペーンが存在する限り、2年毎にキャリアを乗り換えるのが一番かしこいケータイとの付き合い方なんだなと思い知らされたのが今回の結論。  
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October 26, 2013

オカルトな話:OSが変わると音質が変わるのでメモリも変える必要があるのかも

 DAWなどの音楽ソフトの都合もあって、面倒なのでずっとOS X 10.6.x(Snow Leopard)を使ってきたけれど、さすがにそろそろこのままでは対応しないソフトがかなり多くなってしまったので、そろそろOSをアップデートしようかと思っていたら、OS X 10.9(Mavericks)が発表された。アップグレード代が無料ということなので、早速外付けHDDでMavericks環境を作って試してみることに。

 簡単に試用して得られた結論は、音に関してはMavericksはハイがきつくて耳が痛いということ。実は、OS X 10.7.x(Lion)やOS X 10.8.x(Mountain Lion)も同じように外付けHDDで試していて、やはりハイがきついという悪い印象があった。ただ、さすがに3世代続いてハイがきついということは、逆に言えばSnow Leopardの音がハイが弱いということになるのかもしれない。

 で、ふと思い出したことがある。うちの今のマシンは以前のマシンから乗り換えた際に音質が不満で色々実験した結果、メモリをデフォルトのDDR3-1333から遅いDDR3-1066に差し替えると音が良くなることを発見し、それ以来DDR3-1066を使っている。この辺りの経緯は過去記事の「オカルトな話:メモリを換えたら音が良くなった」に詳しく書いた。

 もしかしたら、Snow Leopard環境ではDDR3-1066の相性が良かったのだけれど、Lion以降はそうでなかったのかもしれない。

 ということで、早速、Mavericks環境でメモリをDDR3-1333に差し替えて色々な音源を聴いてみた。驚くなかれ結果は予想通りで、これまでの耳の痛い高音のきつさが無くなり、全体にまとまった良い音質に変化した。

 どうやらうちのマシン環境では、Snow LeopardならDDR3-1066、MavericksはDDR3-1333が、少なくとも音源再生の音質ということに関しては最適なようだ。もっとも、こうした条件設定がうち以外の環境でも同じように再現するのかどうかは謎。単なるオカルトな話なので他人は真似しても意味ないのかもしれない(笑)。

 こうして色々実験してみると、メモリはPCオーディオにとって一つの鬼門なんだなと改めて感じる部分が多い。で、この話をTwitterで報告していたら、Mavericksはメモリ圧縮の技術が導入されているので、もしかしたら同じ環境のマシンを2台並べてみても音質に関しては同じ結果が出ない可能性もあるのではないかという指摘をいただいた。なんともはや。この辺りの微妙さはまさにPCオーディオの面倒くささだなと思ったり。

 ちなみに、先日発表された最新モデルのMacBook Proのメモリは遂にDDR3-1600が採用されているので、さらに音の在り方が違うのかもしれない……。  
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July 01, 2013

コンプライのイヤホンチップを試してみた

 ソニーのイヤホンをたまに使うのだけど、純正のイヤホンチップがどうも耳に合わなくて、サイズを大きめにすると耳が痛くなるし、小さめにすると耳にフィットせずグラグラするという状況だった。で、ツイッターで何か良いチップがないかなとたずねたら、コンプライ(Comply)の製品を教えてもらった。

 値段が高い割に耐久性が低そうだけど、概ねネットでの評判は良いようなので、思い切って試してみることに。

 結果としては耳のフィット感については文句なし。これなら1時間とかつけてても痛くなるようなことは無さそう。

 音質については、全体的にドラムやシンバル、パーカッションの音抜けが良くなったような気がする。あとはリバーブとかね。ただ、これまではフィット感が不満で音に集中できてなかったのが、イヤホンチップを交換したらフィット感でイライラすることがなくなって音に集中して聴けるようになっただけという話なのかもしれない(笑)。

 さすがに電車の中のような環境ではノイズキャンセル機能という訳ではないので、まぁそれなりの遮音性能。自分はイヤホンやヘッドホンで音をでかくして聴くことはまずなくて、どんなに密閉度の高い製品でも外のノイズが聞こえるので。

 耐久性という面ではかなり気になるけれど、耳のフィット感で不満のある人は試してみると良いかも。ただし、乱暴な扱いするとすぐに壊れそうだね…。

B002ODUEDOComply(コンプライ)イヤホンチップ Tx-200 ブラック Mサイズ(3ペア)
Comply(コンプライ)

ソニーの現行イヤホン製品だとサイズは200番。自分はこの耳垢フィルター付きタイプを購入。とりあえずフィルターでハイ落ちとかは気にしなくて大丈夫ぽい。
  
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June 22, 2013

Adobe Flash Playerのインストーラの仕様がひどい件(追記あり)

 うちのマシンのOS環境をそろそろアップデートするか検討するため、外付けHDDからOS X Mountain Lion(10.8.4)で起動して色々試してみた。

 で、Safariでニコニコ動画を見ようとしたところ、Flashのバージョンが古いからアップデートしろと文句言われたので、アップデータを落としてインストールを試みたところ、なぜかFlash Playerのインストールなのに、同時に別アプリの「Photoshop Lightroom」のインストールまで始まってしまった。これ、オプションでダウンロードをどうするか選択するといった余地がなくて、必ずインストールしなければならない状態になっている。あまりにも酷い。

 仕方ないのでそのままダウンロードするにまかせたけれど、Photoshop Lightroomの容量はなんと約1GBもあった。何を考えているんだアドビは。頭おかしいだろ。

 しかも、最新版のFlash Playerをインストールしたはずなのにも関わらず、ニコニコ動画の方は相変わらずバージョンが古いか、Flashそのものがインストールされてないから再生できないと怒られる始末。

 その後、何度かFlashの再インストールを試したけれど、全く事態は解消せず。で、Photoshop Lightroomの方は、HDD上にアプリが無いとやはり必ずインストールしようとする挙動も確認できた。

 アドビのサイトで文句の一つも送ってやろうかと思ったら、Flash Playerについての要望、不具合(バグ)報告は「Adobe Bug and Issue Management System」にログインしないと出来ない仕組みになっていて、これって要はトーシローの苦情に貸す耳は無いといっているのと同じ。今回ほどアドビがクソだと思ったことはない。まさに激おこプンプン丸なのだ!!

 仕方ないのでしばらくMountain Lionの導入は見送りということに……。

(追記)
 その後、ツイッターでアドビのサイトからFlash Playerを落とす際にPhotoshop Lightroomのインストールをオプトアウトできることを教えてもらった。で、確認のためにサイトを見たら、これは明らかにユーザーが気づかずPhotoshop Lightroomも一緒にダウンロードするように仕向けているとしか思えない表記になっていることを発見。

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 真ん中のバナーが何を意味してるのかよく判らない上、チェックボックスに最初からチェックが入っている。普通の感覚からすれば、Flash Playerを落とすのに、1GBも容量があるソフトがデフォルトでオマケについてくるという発想は無いから、ここでわざわざチェックボックスのチェックを外すという行動はとらない。しかも、なんだかチェックボックスの視認性が悪い。これは明らかに気づかれないようにしているとしか思えないし、悪意があると感じる。

 で、あと、Safariでプラグインが不調なのはFlashだけじゃなく、マイクロソフトのSilverlightも動作しないことが発覚。こうなると、問題はSafariもしくはMountain Lionと関連したうちの環境だけに起因している何かということでますます頭が痛い……。  
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June 03, 2013

いつものオカルトネタ:iTunesのAACエンコードを信用しちゃいけないという話

 AV Watchで藤本健氏が連載している「Digital Audio Laboratory」で、「iTunesのVBRとCBR、どちらの音が良い?」という記事を読んで、興味を抱いたので早速うちでも実験してみた。

 で、先に結論みたいなものを書いてしまうけれど、iTunesでCDをリップしてエンコードするのはやめた方が良いかもという……。少なくとも大事なCDをデータとして保存するならAACやMP3みたいな圧縮形式ではなく、AIFFかWAVで、それがきびしいならせめてロスレス形式にしたいところかなと。

 とにかく今回はかなりビックリした。まず先の記事でVBRとCBRで音が違うということだったので、単にそれを体感したくて実験するため、いつもオーディオ系の試聴でリファレンスにしている音源の一つ、カーペンターズの「Yesterday Once More」をCDからiTunesでリッピングした。

 リッピング設定を見ると、VBRオフになっていたので、普段自分はCBRでリッピングしてるのだなと思いこみ、まずはVBRオンでリッピング。これで過去に取り込んであるデータと聞き比べたところ、やはりVBRオフ、つまりはCBRで取り込んだ音源の方が気持ち良い鳴り方したので、あーなるほど、ふむふむと思った訳だ。

 ところが、ここで改めて確認してみたら、以前に取り込んでいたデータもVBRであることが発覚。しかもデータファイルの容量が異なっている。???と思い、よくよく見比べてみたら、iTunesのエンコーダが「10.5」と「10.7」と違っていることが判った。

 で、改めて、10.7のVBRオフでリッピングしなおして聴き比べてみた。以下がそれぞれのデータの情報。

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 1番目のデータはアルバム名が異なっているけれど、これは単に後から入力しなおしただけで、実際には全て同じベスト盤「Yesterday Once More」からリップしている。で、注目すべきは「ビットレート」と「エンコード方式」、そして「サイズ」の数値。これがそれぞれ異なっている。

 自分の耳で聞く限りは、10.5のVBRデータの音が非圧縮状態(AIFF)のニュアンスに一番近い。逆に、10.7のVBRとCBRはどちらも音の強弱といったニュアンスが欠落し、まるで「死んだ」ような演奏に聞こえる。10.7同士でどちらが良いかと言われると、10.5 VBRとの差があまりにもありすぎてどちらでも大して変わらないんじゃないのというほどに、聞くに堪えない……。

 正直、こんな結果が待ち構えているとは思わなかったので、とてもショック。iTunesでのリッピングは便利だけれど、これで永久保存的なデータを作るのはちょっとヤバイかなと思った。よくCDをリップした後は邪魔だから売り払ってしまうというような話も聞くけれど、自分にそれは真似出来そうにない。でも、これも普通の人からしたら単なるオカルトであって、バカじゃないのというぐらいにどうでもいい話だったりもする訳だよね(笑)。  
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June 01, 2013

どうでもいい話:それでもUSBケーブルで音が変わるんだから仕方がない

 これまで何度かUSBケーブルで音が変わるという話を書いてきたけれど、
 また懲りずに同じような話を書くことに(笑)。

 今回は書店で偶然にも「別冊ステレオサウンド:高音質USBケーブル×4 SPECIAL」というのを見つけたのが運の尽き。

4880733067高音質USBケーブル×4 SPECIAL 特別付録「オーディオ用USBケーブル4本」つき(別冊ステレオサウンド)
月刊HiVi編集部
ステレオサウンド 2013/05/28

オーディオ用高品位USBケーブル4本を特別付録としてパッケージングし、4社のUSBケーブルの音の個性が聴き比べできるおトクな別冊です。ガイドブックでは、4社のブランドストーリー、各USBケーブルの音質リポート、愛用者の体験試聴リポートなどを収録しています。(書籍紹介文より)

 これ、ハッキリ言って書籍というよりも、単にお試し用USBケーブル4本がセットになったパッケージ。ま、USBケーブルで音が変わると言った時点で頭のおかしい変人扱いされるのがオチなので、普通の人はこんなものに手を出しては絶対いけないブツだったりするけれど。で、自分は頭のおかしい残念な人の類なので、当然のように嬉々としてこの本をゲットして家路についた。

 で、以下は4本のケーブルを試しながらリアルタイムでツイッターに投稿したログをそのままコピペしたもの。テスト環境がまったくもって全然ハイエンド機器じゃないので、真っ当なオーディオ趣味の人達にはほとんど参考にならないだろうけれど、こういうのもありかなということで。

 なお、再生環境は途中のログでも出てくるように、MacBook ProでDAWソフト「Studio One」にAIFF形式のCDリッピングデータを読み込んで再生、それをUSBケーブル経由で、廉価なオーディオインタフェース「Roland UA-4FX」からヘッドホン再生するという形。ヘッドホンは上海問屋で激安販売されながら異様に音が良いということで一部好事家の間で話題になった黒檀ヘッドホン。このヘッドホンはマジで音良くて驚くばかり(笑)。

別冊ステレオサウンドのUSBケーブル4本セットの変態本を入手したので早速試聴を開始。まずはこれまで使っていたBelkinの50cmのやつを聴いて、その後にAIMの21.5cm。長さが半分のせいもあるんだろうけれど、音が全然違うwww

続いてSUPRAの20cm。AIMに比べると大人しい感じだけど、こちらの方が自然かな?

続いてZonotoneの21cm。SUPRAよりも明るいけれど、AIMほど不自然ではないかな。

最後はWIREWORLD。ちょっと線が細いかな?

違う音源で再びチェックしてみることに

先ほどはBeatlesの「Let It Be」だったけれど、今度は映画「タクシードライバー」のサントラからテーマ。

うーん、今の環境だとWIREWORLDはちょっとないな…

Zonotoneは善戦中w

SUPRAはやはり大人しいけれど自然な感じ。音の強弱がよく再現できている。しかし、こんな20cm前後のケーブルでもこうまで特性違うと恐ろしいなw

で、AIMはやっぱり派手だね。メリハリがすごいw ポップス系(ロックやヒップホップ、エレクトロとかそんなのも含めて)には悪くないのかも?

また音源を変える。今度はケイト・ブッシュの「嵐が丘」

AIMはちょっと乱暴だね。逆にSUPRAは予想したよりも全体がクッキリと再現されてる。

ZonotoneはSUPRAより出てる音のレンジが狭い感じ。全部出るモニターライクな音ではなくて、どこか整理されて出てきてる感じ。

やはりWIREWORLDは低音が弱いというか出てない感じする…

ここから先はSUPRAだけに絞って色々な音源を聴いてみることに

クロノスカルテットの「Marquee Moon」 弦と弓がぶつかってバキバキいう音もなかなか良い感じw

ちなみに、再生環境はかなり劣悪なので、ハイエンドオーディオな方の参考にはならないと思われw MacBook Pro/Studo Oneで再生してUSBケーブル経由でローランドのUA-4FXから黒檀ヘッドホンで試聴しての感想です。残念ながら貧乏人なセット…

次は再生が難しい大瀧詠一の「君は天然色」いってみよう。

イントロのピアノの音はOK。曲始まって後のドラムはちょっと物足りないかな。これはオーディオインタフェースの問題もありそうだけど…

音源変えた、矢野顕子の「Paper Doll」はかなり良い感じだなー

続いてマイルスの「So What」

んー、ジャズはやっぱりスピーカーで聴かないとつまらないわwww

と言いつつ、ビル・エヴァンズの「Waltz for Debby」も聴いてみよう。やっぱりこのレコードはドラムだなー

SUPRAは元気ないのかと思ってたけれど、音源が元気ならちゃんと元気な音出るね。これは音源に対してシビア。なんでも良い感じには聴かせてくれないw

個人的に苦手なD'Angeloの「Playa Playa」 SUPRAはこの手の音源は苦手だろうと勝手に想像してたけれど、そんなこと全然なかった。ただ、AIMの方がより向いているだろうとは思うけれど。

ということでAIMにしてみたけれどこれは意外。明らかにSUPRAの方が良いな…

コステロの「Alison」を再びSUPRAで。普通に良い。

小説「Rules of Attraction」縛りでイーグルスの「New Kid in Town」につなげて聴いてみる(判る人ほとんどいなさそうw)

ソースに対してとても素直な感じがする>SUPRAのUSBケーブル

今回の4本のケーブルの中でSUPRAが一番音楽らしい鳴り方したかな。

ところで、SUPRA USB 2.0は0.7mで定価10,500円か…

いやぁ、こんなUA-4FXでもこれだけ良い感じに鳴るんだからそれだけの価値はあるんだろうけれどなぁw

おぉぉ、スティーリーダンの「Babylon Sisters」がキレイに鳴ってるw

結論としてはやはりUSBケーブルで音が激しく違ってしまうということかな。オカルトですいませんw

「Rikki Don't Lose That Number」も良い感じで鳴っている。このケーブルは他人にも薦められそうな感じ。

Julee Cruiseの「Falling」のエコーがすごく良いな。やはり良いUSBケーブルを選ぶことは大事。

ケーブル試聴の最後はカーペンターズの「Yesterday Once More」「Superstar」「Close To You」を3曲続けて

やはりちゃんとベース出てるな。このケーブルはソースの音のあり方をそのままキレイに伝えているので好感もてる。

 これらのツイートをしている最中も数人からツッコミが入って、やはりSUPRAは評判が良いみたい。ただ、国内流通価格は海外に比べて高いとのこと。こういう趣味のオーディオ製品はそういうところが難しい……。

B00A0NTRUQスープラ HIGH SPEED対応USBケーブル SUPRA USB 2.0/0.7m
スープラ

◆端子には0.8ミクロンの金メッキを施し、導通性能をより向上◆導体の絶縁材に発砲PE材を使用し静電容量を下げると共に、高速伝送性能を向上◆独自のツイストペア構造によりすべての周波数でインピーダンス整合性を高めています◆ツイストペアに異なる撚りピッチを採用し、クロストークの発生を防いでいます◆主要なツイストペア導体はアルミシールドを施し、さらに全体をアルミ箔シールドと銅編組シールドで保護することにより電磁気干渉を減らし、高品質信号伝送を可能にしました◆オーソドックスな考え方の積み重ねと素材の品質により優れた音質を実現しています(製品紹介文より)

 それにしても、オーディオ趣味ってのは、音楽にそれほど興味のない人はともかく、音楽を好きでもオーディオにはあまり興味ない人からバカにされるのはどうしてなんだろうなぁ。もっとも、音楽にはあまり興味なくてオーディオにだけ興味ある人もいたりするし、他人の趣味なんて理解できなくて当たり前なんだろうなとは思うけれど(笑)。  
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