June 06, 2022

歪み系エフェクターペダルという沼

 エレキギター弾きで歪み系エフェクターペダル沼にはまっていない人はかなり少ないのではと思う。

 冷静かつ客観的に考えてみると歪み系のエフェクトペダルなんて1つ、まぁもう少し大目に見ても2つもあれば十分なはずなのに、なぜか同じようなものをいくつも手に入れてみては何かが違うという思いに囚われはじめて、またいつの間にか新しいペダルに手を出すという愚行を繰り返してしまう。

 この業というか病気みたいな傾向は、エレキギター弾きですごく顕著で、あとはDAW界隈のサチュレーション系のプラグイン好きな人達がやはり同じかもしれないけれど、それもやっぱりエレキギター弾きからそっちの道に行った人に生じやすいのではないかと想像したり。

 エレキギター弾き以外の人からすると何が違うのかさっぱり判らないであろう本当に些細な歪み方の変わりように気も狂わんばかりのこだわりをもつのがこの病気の怖いところで、実際YouTubeの試奏動画なんかを見ても、たとえば自分の場合はハードロック/ヘビーメタル向けのディストーションは興味がないので、そちら方面に特化したペダルの音質比較だとさっぱり違いが判らなかったりする。でも、軽いクランチやオーバードライブ用ペダルだと気のせいぐらいに微妙な差がすごく気になってしまうという…。

 で、歪み系ペダルにはいくつかのスタンダードがあるのだけど、その1つがいわゆる「Tube Screamer(チューブスクリーマー、略してTS)」系。これを好きなギタリストは非常に多い。でも、自分はTS系がどうも苦手というかどちらかという嫌いだったりするし、そういう話をするとかなり多くのエレキギター弾きを敵に回すことになる(笑)。



 個人的には「Blues Breaker(ブルースブレイカー)」系が好きだけど、こちらはなぜかTS系に比べるとそれほどポピュラーじゃない。理由はTS系に比べると音質変化が少なくてわざわざエフェクトをガツンをかけている感じがしないからなのかも。



 いずれにしても、TS系もブルースブレイカー系もエレキギター弾き以外からすれば、音が歪むエフェクトという以外には大差なさそうだけれど。

 どちらのペダルもコピー/クローン/復刻品/現行品とかであれば色々と出回っていて安い物なら数千円程度で入手可能だけれど、最初に発売されたオリジナルで状態の良いものを手に入れようとすると数万円は出費する覚悟がいる。ネット検索すると、安いコピー品とオリジナルを並べて比較する動画がたくさんあって、そういうのを観るとほとんど音質差なんて無いに等しい結果が判る。それでも高い金を積んでオリジナルを買う人は後を絶たない。個人的にはそこまでするのは全く理解できないけれど、まぁ趣味の品というのはそういうもの。まさに沼(笑)。

 で、最近の自分のお気に入りはTS系でもブルースブレイカー系でもないやつ。今も現行品が安定して流通していて、なおかつ中古もタマ数が多くて安価に入手できるのが素晴らしい。 TS系あたりがギターやアンプとの相性をかなり選ぶ印象あるのに対して、このペダルはそういうのを気にせずかなりオールマイティに使えると感じる。

OD-3 OverDrive  BOSS公式ページ

od_3


 BOSSの公式デモ動画は古すぎてセンスもちょっと自分の使い方とかけ離れすぎてるので、もう少しクランチ/オーバードライブ寄りのデモ動画をチョイス。しかし、これもエレキギター弾き以外の人が聞くとTS系やブルースブレイカー系と何が違うのとなりそう(笑)。



 ちなみに、BOSSの歪み系ペダルには他に「BD-2 Blues Driver」という人気モデルがあるのだけれど、これも自分はかなり苦手でまたまた多くのエレキギター弾きを敵に回していたりする…。


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BOSS OverDrive OD-3

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