September 08, 2021
Mac上でiTunes/Music、Spotify、YouTube等の再生音をDAWへルーティングして音質向上を図る
Mac上でのデジタルオーディオ再生環境の実験を色々やっていたら面白い結果が得られたのでメモ書き的に書いておくことに。
要旨としては、iTunes/MusicアプリやSpotifyデスクトップアプリ、もしくはWebブラウザでYouTube等での再生音を、一旦DAWソフトのインプットにルーティングして、そこから外部オーディオインタフェースで音声出力すると、DAWソフトに搭載されたオーディオエンジンの解像度で高音質化を図れるというもの。
高音質化される理由としては、どうもMacOSのデフォルトのオーディオエンジンよりもDAWのオーディオエンジンの方が音の定位が優れているので、音の分離が良くなり、結果として再生音の解像度がより高くなることにあるように感じる。具体的なメリットとしては、エコー/リバーブ/アンビエンスといった残響音がきれいに聞こえる、左右にパンする音が明確になる、ベースやキックなどが聞こえやすくなる、ミックスで意図されたそれぞれの音の有り様がそのまま再生されるのでボーカルなどが前に出てくる、等々。
この再生方法を実行するためには、外部オーディオインタフェース、DAWソフト(自分の環境では「Logic Pro X」および「Studio One 5 Prime」で確認済み)、ルーティング用機能拡張(自分の環境では「Soundflower」および「BlackHole」で確認済み)が必須となる。
設定は、Macのメニュー上で音声出力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAW上で音声の入力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAWの出力を外部オーディオインタフェースに指定。次いでDAW上でステレオトラックを一つ作りインプットモニターをオンにする。
設定が終わったら、iTunes/Musicアプリ、Spotifyデスクトップアプリ、WebブラウザのYouTube等を再生状態にすると音声がDAW経由で外部オーディオインタフェースから鳴るはず。
なお、Logic Pro Xの場合、もしかするとそのままではルーティングできず、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)とオーディオインタフェースの入力の両方を同時に利用できる機器セットを新たに作って、Logicの設定から入力デバイスに指定してやる必要があるかもしれない。このあたりの挙動がやや不安定。Studio One 5 Primeではこうした問題は無いように思えるがあまり使ってないので断定はできない…。
また、DAWへの入力が過大となる場合(うちの環境では0.1dBほどオーバーする症状が出た)、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)の出力レベルでマスター値を調節して対応できる(現在うちの環境ではマスター値を0.98/-0.4dBにしている)。
残念ながら各種設定はそれなりに面倒で、試行錯誤が必要かもしれず、誰でも簡単にできるという感じではないけれど、Studio One 5 Primeは無料で利用可能なので、外部オーディオインタフェースを所有している人であればダメ元で試してみる価値は十分にあると思う。
個人的には、Logic X Pro経由で2トラックに音声を分離し、純正プラグインの「Linear Phase EQ」で超低音とそれ以外に分割し、超低音側をベースアンプへルーティングしてサブウーハー的に鳴らすことでかなり良い結果が得られ、キックやベースが重要な役割を担う音源の再生ではとても満足している。
【注意】自分の環境ではWebサービスによってはこの再生方法で支障が発生するものもあった。現時点で確認しているのはRadikoとDOMMUNE。YouTubeとらじるらじるは問題ないのでちょっと不思議…。また、Apple MusicとWeb版Spotifyは動作を確認していない。
要旨としては、iTunes/MusicアプリやSpotifyデスクトップアプリ、もしくはWebブラウザでYouTube等での再生音を、一旦DAWソフトのインプットにルーティングして、そこから外部オーディオインタフェースで音声出力すると、DAWソフトに搭載されたオーディオエンジンの解像度で高音質化を図れるというもの。
高音質化される理由としては、どうもMacOSのデフォルトのオーディオエンジンよりもDAWのオーディオエンジンの方が音の定位が優れているので、音の分離が良くなり、結果として再生音の解像度がより高くなることにあるように感じる。具体的なメリットとしては、エコー/リバーブ/アンビエンスといった残響音がきれいに聞こえる、左右にパンする音が明確になる、ベースやキックなどが聞こえやすくなる、ミックスで意図されたそれぞれの音の有り様がそのまま再生されるのでボーカルなどが前に出てくる、等々。
この再生方法を実行するためには、外部オーディオインタフェース、DAWソフト(自分の環境では「Logic Pro X」および「Studio One 5 Prime」で確認済み)、ルーティング用機能拡張(自分の環境では「Soundflower」および「BlackHole」で確認済み)が必須となる。
設定は、Macのメニュー上で音声出力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAW上で音声の入力をSoundflowerもしくはBlackHoleに指定>DAWの出力を外部オーディオインタフェースに指定。次いでDAW上でステレオトラックを一つ作りインプットモニターをオンにする。
設定が終わったら、iTunes/Musicアプリ、Spotifyデスクトップアプリ、WebブラウザのYouTube等を再生状態にすると音声がDAW経由で外部オーディオインタフェースから鳴るはず。
なお、Logic Pro Xの場合、もしかするとそのままではルーティングできず、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)とオーディオインタフェースの入力の両方を同時に利用できる機器セットを新たに作って、Logicの設定から入力デバイスに指定してやる必要があるかもしれない。このあたりの挙動がやや不安定。Studio One 5 Primeではこうした問題は無いように思えるがあまり使ってないので断定はできない…。
また、DAWへの入力が過大となる場合(うちの環境では0.1dBほどオーバーする症状が出た)、Mac純正の「Audio MIDI設定」ユーティリティで機能拡張(SoundflowerもしくはBlackHole)の出力レベルでマスター値を調節して対応できる(現在うちの環境ではマスター値を0.98/-0.4dBにしている)。
残念ながら各種設定はそれなりに面倒で、試行錯誤が必要かもしれず、誰でも簡単にできるという感じではないけれど、Studio One 5 Primeは無料で利用可能なので、外部オーディオインタフェースを所有している人であればダメ元で試してみる価値は十分にあると思う。
個人的には、Logic X Pro経由で2トラックに音声を分離し、純正プラグインの「Linear Phase EQ」で超低音とそれ以外に分割し、超低音側をベースアンプへルーティングしてサブウーハー的に鳴らすことでかなり良い結果が得られ、キックやベースが重要な役割を担う音源の再生ではとても満足している。
【注意】自分の環境ではWebサービスによってはこの再生方法で支障が発生するものもあった。現時点で確認しているのはRadikoとDOMMUNE。YouTubeとらじるらじるは問題ないのでちょっと不思議…。また、Apple MusicとWeb版Spotifyは動作を確認していない。