February 02, 2020

ストラトキャスターのサドルを交換したらやはり音が変わったという話

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 エレキギターというのは弦楽器なので弦周りをいじると音が変わる。ただし、そういうパーツの交換の効果がどうなるかは事前に予測するのが難しく、どんな感じに変わるのかは実際にやってみないと判らない。

 弦を支えるパーツのサドル交換で音質が変化するという現象については、デジマート地下実験室というWebサイトの「ストラトキャスターのサドルを交換するとギターの音はどう変わるのか?」という記事が参考になるけれど、これも最終的には個人ごとの好みで良し悪しの判断は違うから、やっぱり実際には出たとこ勝負でやるしかないので難しい。誰もが一聴して判るほどに著しく変わるのか、ギターの持ち主が細心の注意をして聴き比べてようやく判るほどの変化でしかないのか、そのあたりも場合によって結構違うように思う。

 で、今回、音質の変化よりも弾き心地の改善が主目的でサドルを交換した。あまり音質が良くなることは期待してなかった、というよりも悪くなりそうだなというなぜか悲観的な覚悟でやってみたら、期待通りの弾き心地の改善を実現すると同時に、なんと音質も自分が好ましいと感じる方向に変わったのでとてもラッキーだった。

 何をやったのかというと、これまで使っていたものよりコンマ数ミリ幅が狭いサドルに交換した(従来品は10.8ミリ、新しいのは10.5ミリ)。これによって弦の位置をコンマ数ミリ分だけずらせることができる。この結果ネックの端から弦がずれ落ちる現象を解消できた。たったコンマ数ミリの差なのだけど、こういうのに人間はとても敏感で体感上大きな差が生まれる。

 しかも、今回はなぜか弦の鳴り方もこれまでよりも芯のあるスッキリかつ太い音に変化し、サスティーンまで伸びた。このところあまり人生ついてない感じだったけれど、こういうところで自分は折角の人生のツキを消費してるらしい(笑)。

 中古パーツをかなり安価に見つけることができたので失敗しても良いやと思い切ることができたけれど、新品で探すと安めのものでも4000〜5000円ぐらいから、上を見れば軽く1万円を越える(趣味の世界は恐ろしくて、こんな小さなものでもピンキリでビンテージパーツとかになるととんでもない値段をつけてるものがいくらでもある)ので、そういう条件だったら断念していたと思う。しかも色々調べたら現行流通品で10.5ミリ規格に該当するものはかなり限られていて入手が困難らしい。

 最初はヤスリを買ってきて、付いていたサドルを一つ一つ削るつもりだったけれど、ヤスリが思ったよりも高くてちょっと躊躇したのが良かったみたいで、人生塞翁が馬を地で行くような感じの結果だった(笑)。
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