December 06, 2014

映画「インターステラー」を観た(もしかしたらネタバレ)

 上映時間169分とほぼ3時間近くの長尺に、はたして自分は耐えられるのかと心配もしたけれど、劇場ではそんなことを全く意識することもなく、一気に最後のスタッフロールまで気持ち良く観ることができたので、それなりに良く出来た映画なんじゃないかというのが一番の感想。

poster

 で、個人的に一番ツボだったのは、主人公であるところのクーパーが宇宙へ旅立つまでのシーン。まぁ、それ以降も決してつまらない訳じゃないけれど、なんとなくあの砂嵐がやたらに起きる地球の終わりかけの風景が良かったなと。ドローンが飛んでるのを追いかけるところとか最高だった。

 で、この映画は結局のところ、1960年代辺りにやたら作られた例えば「宇宙家族ロビンソン」のような、まさに荒唐無稽なスペースオペラ的代物であって、そこに厳密な科学的根拠を求めてもあまり意味ないし、そんなことに意識を持って粗探しするよりは、単純に目の前に広がるギミック満点な特撮的世界を楽しむのがベストなんだろう。

 ただ、やっぱりね、食料不足が祟って世界中の軍隊さえもが無くなってしまうというほどの極限状況な設定なのに、自由に自動車をガンガン走らせることができるだけの燃料があったり、一般家庭でも普通に電気を使えるような様子というのは、ストーリー設定がちょっと苦しいぞと思わずにはいられなかったのも正直なところ。逆にアポロが政府の作ったガセだということになっているエピソードは受けたけれど。

 自分には昔からそういう面があったのは否定できないけれど、最近は本当に映画を観る前の予備知識とかに全然興味が無くて、誰がキャスティングされているかも知らずに観ていたものだから、途中でアン・ハサウェイが出てきた時には、彼女が好きな身としてはうれしいサプライズで、なんだかすごく得した気分だった(笑)。

 何はともあれ、ツイッターでも書いたように、同じ宇宙ものでも「ゼロ・グラビティ」に較べると、ずっと好感が持てる作品だった。

 ちなみに、音響面では超重低音が多用されており、それが演出面でもかなり重要な役割を果たしているので、もし可能であればできる限り音響設備の良い劇場で鑑賞するのがベスト。あの身体にまとわりつくように響き渡る低音が感じられないと、映画全体の印象もかなり軽くなってつまらなくなる可能性ありそう。映画はやはり音がとても大事だなと。

 そういえば、普段はもう少し英語の台詞を聞き取れる自信あるのだけれど、この映画に関しては字幕を見ないとサッパリ判らずだった。交わされる言葉に専門用語が多いという理由もあるのだろうけれど、かなりダメだったな……。

B005WT8AME宇宙家族ロビンソン シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2011/12/16

(製品紹介文から)日本語吹替音声は、現存する放映当時のものを尊重し、そのまま収録しております。そのため、一部に不適切な表現がございますが、あらかじめご了承ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加