September 28, 2014
[ギター/エフェクター][音楽]
「Squier Vintage Modified Jaguar HH」というギターを入手したので簡単に感想など
ちょっとした縁があって新品のギターを手に入れたので、簡単に感想を書いておこうと思う。手に入れたのは「Squier Vintage Modified Jaguar HH」で、残念ながら既に生産中止だけど、不人気モデルのため今も結構な数が市場で流通している。
本来ギターのような楽器の場合、1本1本の個体差が大きく、いわゆるアタリ・ハズレも激しいし、奏者との相性も大きく左右するから、一般論としてのレビューみたいな情報は他の人にはあまり参考にならないと思うのだけど、ネットの情報であまりにも酷いものを見つけてしまったので、こういうのはあり得ないと感じたので、それに反論すべく書いておくことにする。
まず、その酷いと思った情報をまんま引用しておくことに。ちなみに、ここで挙げられている「Vintage Modified Series FSR Jaguar HH」は、ボディカラーだけ変更されたVintage Modified Jaguar HHの色違い限定モデルという扱い。
自分で実際に試奏さえしたことがないくせに、どこかで聞きかじった話を元に勝手に決めつけて貶した挙げ句、「ちゃんとしたギターは最低でも8〜10万くらいしますから」という訳の判らない捨て台詞。こういう輩が重宝されてしまうのが今のネットの一面でもあるのだけど、なんとも情けない話だと思う。
で、実際に手に入れて弾いた者の感想としては、今なら実売2万円前後で手に入るギターとして評価すると相当によく出来た製品だとハッキリ言える。まず、奏者の演奏スタイルに合わせて弦の高さやテンションを自由に調整できて、チューニングも安定している時点で十分に合格点だし、全体の仕上げもしっかりしている。ピックアップはいわゆるブティック物と呼ばれるような類ではないけれど、Seymour Duncanのライセンスで作られた真面目な作りで、音も悪くない。
気になる点があるとすれば、気温の変動で微妙にネックの反りが落ち着かないところ。これは使い続ければ安定するのか、それともずっとマメに面倒見てやらなければならないのか今のところは判らない。トラスロッドを1/4回転前後いじることでキレイに修正できるので個人的には問題ないけれど、この点は初心者ユーザーには無理があるかもしれない。
ネット上で評判の悪い、ダン・エレクトロ風味のブリッジについては、自分はほとんど不満は無いけれど、確かにイントネーション(オクターブ)調整はちょっと面倒。でも、これも頻繁にやる作業ではないのでダメという程ではない。また、最初にビビる音が出てしばらく解決できなくて困ったけれど、これも各コマの高さを調整するネジの緩みが原因で、増し締めすることで完全に解決した。
で、ここから先は、もう完全に個人の好き嫌いの問題になるけれど、ハムバッカーの出力パワーがあり過ぎて自分の演奏スタイルに合わなかったので、ピックアップの配線をいじって、通常のシリアル出力をパラレル出力に変更した。これでずいぶん好みに近い音質になったけれど、いつか予算があればP90タイプに換装するなどしてみたいかも。
後は、このギターのボリューム・トーンのコントロール類がちょっと特殊で、古いジャズベースやダンエレクトロと同じようなスタック型の2連式コントローラーだったのだけれど、セレクターでセンターポジションにして2つのピックアップを使う時にボリューム調整がやっかいだったので、思い切って通常の1ボリューム・1トーンの形に改造した。
ただ、おしなべてこの価格帯で手に入るギターとしては非常に満足のいく作りだと思う。まぁ、ギターなんて嗜好品なので、金がある人は値段とブランドで良し悪しを決めればそれでいいのかもしれないけれど、実際に自分の手で弾いて自分の耳で聴いて評価すべきだろう。初心者でそういう判断が出来ないというのであれば、信頼できる知人と一緒に現物を確認するのが一番。だけど、「信頼できる知人」を見つけること自体がなかなか難しいかもしれない。あとは楽器屋で自分と相性の良い担当者を探すというのもありかも。楽器の場合、接客してくれる相手との相性はとても大事だと思う。もし相手のことをなんとなく嫌だなと思ったら、別の店員と話してみるか、思い切って別の店に行くというのもアリ。ここで嫌な相手の言いなりになると結果も残念なことが多いような気がする。
【追記】2021年にブリッジ部を改造してテレキャスター用サドルを搭載 → Danelectroタイプのブリッジを改造してみた
本来ギターのような楽器の場合、1本1本の個体差が大きく、いわゆるアタリ・ハズレも激しいし、奏者との相性も大きく左右するから、一般論としてのレビューみたいな情報は他の人にはあまり参考にならないと思うのだけど、ネットの情報であまりにも酷いものを見つけてしまったので、こういうのはあり得ないと感じたので、それに反論すべく書いておくことにする。
まず、その酷いと思った情報をまんま引用しておくことに。ちなみに、ここで挙げられている「Vintage Modified Series FSR Jaguar HH」は、ボディカラーだけ変更されたVintage Modified Jaguar HHの色違い限定モデルという扱い。
Squier by Fender Vintage Modified Series FSR Jaguar HH を買おうと思っているのですが、評判はどうなのでしょうか??
ベストアンサーに選ばれた回答
評判は、「悪い、ヒドい、ゴミ」から「まあ使えないワケではない」くらいです
「良いギターだ」というハナシはほとんど聞きません
「評判は?」と訊くくらいなんでおおよそどんなモノなのかはわかってるかと思いますが、ハイ、安モンです、ほぼオモチャギターです
「なんとか練習には使えるかな?キツいかな?」レベルのモンだと思います
ちゃんとしたギターは最低でも8〜10万くらいしますから
自分で実際に試奏さえしたことがないくせに、どこかで聞きかじった話を元に勝手に決めつけて貶した挙げ句、「ちゃんとしたギターは最低でも8〜10万くらいしますから」という訳の判らない捨て台詞。こういう輩が重宝されてしまうのが今のネットの一面でもあるのだけど、なんとも情けない話だと思う。
で、実際に手に入れて弾いた者の感想としては、今なら実売2万円前後で手に入るギターとして評価すると相当によく出来た製品だとハッキリ言える。まず、奏者の演奏スタイルに合わせて弦の高さやテンションを自由に調整できて、チューニングも安定している時点で十分に合格点だし、全体の仕上げもしっかりしている。ピックアップはいわゆるブティック物と呼ばれるような類ではないけれど、Seymour Duncanのライセンスで作られた真面目な作りで、音も悪くない。
気になる点があるとすれば、気温の変動で微妙にネックの反りが落ち着かないところ。これは使い続ければ安定するのか、それともずっとマメに面倒見てやらなければならないのか今のところは判らない。トラスロッドを1/4回転前後いじることでキレイに修正できるので個人的には問題ないけれど、この点は初心者ユーザーには無理があるかもしれない。
ネット上で評判の悪い、ダン・エレクトロ風味のブリッジについては、自分はほとんど不満は無いけれど、確かにイントネーション(オクターブ)調整はちょっと面倒。でも、これも頻繁にやる作業ではないのでダメという程ではない。また、最初にビビる音が出てしばらく解決できなくて困ったけれど、これも各コマの高さを調整するネジの緩みが原因で、増し締めすることで完全に解決した。
で、ここから先は、もう完全に個人の好き嫌いの問題になるけれど、ハムバッカーの出力パワーがあり過ぎて自分の演奏スタイルに合わなかったので、ピックアップの配線をいじって、通常のシリアル出力をパラレル出力に変更した。これでずいぶん好みに近い音質になったけれど、いつか予算があればP90タイプに換装するなどしてみたいかも。
後は、このギターのボリューム・トーンのコントロール類がちょっと特殊で、古いジャズベースやダンエレクトロと同じようなスタック型の2連式コントローラーだったのだけれど、セレクターでセンターポジションにして2つのピックアップを使う時にボリューム調整がやっかいだったので、思い切って通常の1ボリューム・1トーンの形に改造した。
ただ、おしなべてこの価格帯で手に入るギターとしては非常に満足のいく作りだと思う。まぁ、ギターなんて嗜好品なので、金がある人は値段とブランドで良し悪しを決めればそれでいいのかもしれないけれど、実際に自分の手で弾いて自分の耳で聴いて評価すべきだろう。初心者でそういう判断が出来ないというのであれば、信頼できる知人と一緒に現物を確認するのが一番。だけど、「信頼できる知人」を見つけること自体がなかなか難しいかもしれない。あとは楽器屋で自分と相性の良い担当者を探すというのもありかも。楽器の場合、接客してくれる相手との相性はとても大事だと思う。もし相手のことをなんとなく嫌だなと思ったら、別の店員と話してみるか、思い切って別の店に行くというのもアリ。ここで嫌な相手の言いなりになると結果も残念なことが多いような気がする。
【追記】2021年にブリッジ部を改造してテレキャスター用サドルを搭載 → Danelectroタイプのブリッジを改造してみた