June 01, 2013

どうでもいい話:それでもUSBケーブルで音が変わるんだから仕方がない

 これまで何度かUSBケーブルで音が変わるという話を書いてきたけれど、
 また懲りずに同じような話を書くことに(笑)。

 今回は書店で偶然にも「別冊ステレオサウンド:高音質USBケーブル×4 SPECIAL」というのを見つけたのが運の尽き。

4880733067高音質USBケーブル×4 SPECIAL 特別付録「オーディオ用USBケーブル4本」つき(別冊ステレオサウンド)
月刊HiVi編集部
ステレオサウンド 2013/05/28

オーディオ用高品位USBケーブル4本を特別付録としてパッケージングし、4社のUSBケーブルの音の個性が聴き比べできるおトクな別冊です。ガイドブックでは、4社のブランドストーリー、各USBケーブルの音質リポート、愛用者の体験試聴リポートなどを収録しています。(書籍紹介文より)

 これ、ハッキリ言って書籍というよりも、単にお試し用USBケーブル4本がセットになったパッケージ。ま、USBケーブルで音が変わると言った時点で頭のおかしい変人扱いされるのがオチなので、普通の人はこんなものに手を出しては絶対いけないブツだったりするけれど。で、自分は頭のおかしい残念な人の類なので、当然のように嬉々としてこの本をゲットして家路についた。

 で、以下は4本のケーブルを試しながらリアルタイムでツイッターに投稿したログをそのままコピペしたもの。テスト環境がまったくもって全然ハイエンド機器じゃないので、真っ当なオーディオ趣味の人達にはほとんど参考にならないだろうけれど、こういうのもありかなということで。

 なお、再生環境は途中のログでも出てくるように、MacBook ProでDAWソフト「Studio One」にAIFF形式のCDリッピングデータを読み込んで再生、それをUSBケーブル経由で、廉価なオーディオインタフェース「Roland UA-4FX」からヘッドホン再生するという形。ヘッドホンは上海問屋で激安販売されながら異様に音が良いということで一部好事家の間で話題になった黒檀ヘッドホン。このヘッドホンはマジで音良くて驚くばかり(笑)。

別冊ステレオサウンドのUSBケーブル4本セットの変態本を入手したので早速試聴を開始。まずはこれまで使っていたBelkinの50cmのやつを聴いて、その後にAIMの21.5cm。長さが半分のせいもあるんだろうけれど、音が全然違うwww

続いてSUPRAの20cm。AIMに比べると大人しい感じだけど、こちらの方が自然かな?

続いてZonotoneの21cm。SUPRAよりも明るいけれど、AIMほど不自然ではないかな。

最後はWIREWORLD。ちょっと線が細いかな?

違う音源で再びチェックしてみることに

先ほどはBeatlesの「Let It Be」だったけれど、今度は映画「タクシードライバー」のサントラからテーマ。

うーん、今の環境だとWIREWORLDはちょっとないな…

Zonotoneは善戦中w

SUPRAはやはり大人しいけれど自然な感じ。音の強弱がよく再現できている。しかし、こんな20cm前後のケーブルでもこうまで特性違うと恐ろしいなw

で、AIMはやっぱり派手だね。メリハリがすごいw ポップス系(ロックやヒップホップ、エレクトロとかそんなのも含めて)には悪くないのかも?

また音源を変える。今度はケイト・ブッシュの「嵐が丘」

AIMはちょっと乱暴だね。逆にSUPRAは予想したよりも全体がクッキリと再現されてる。

ZonotoneはSUPRAより出てる音のレンジが狭い感じ。全部出るモニターライクな音ではなくて、どこか整理されて出てきてる感じ。

やはりWIREWORLDは低音が弱いというか出てない感じする…

ここから先はSUPRAだけに絞って色々な音源を聴いてみることに

クロノスカルテットの「Marquee Moon」 弦と弓がぶつかってバキバキいう音もなかなか良い感じw

ちなみに、再生環境はかなり劣悪なので、ハイエンドオーディオな方の参考にはならないと思われw MacBook Pro/Studo Oneで再生してUSBケーブル経由でローランドのUA-4FXから黒檀ヘッドホンで試聴しての感想です。残念ながら貧乏人なセット…

次は再生が難しい大瀧詠一の「君は天然色」いってみよう。

イントロのピアノの音はOK。曲始まって後のドラムはちょっと物足りないかな。これはオーディオインタフェースの問題もありそうだけど…

音源変えた、矢野顕子の「Paper Doll」はかなり良い感じだなー

続いてマイルスの「So What」

んー、ジャズはやっぱりスピーカーで聴かないとつまらないわwww

と言いつつ、ビル・エヴァンズの「Waltz for Debby」も聴いてみよう。やっぱりこのレコードはドラムだなー

SUPRAは元気ないのかと思ってたけれど、音源が元気ならちゃんと元気な音出るね。これは音源に対してシビア。なんでも良い感じには聴かせてくれないw

個人的に苦手なD'Angeloの「Playa Playa」 SUPRAはこの手の音源は苦手だろうと勝手に想像してたけれど、そんなこと全然なかった。ただ、AIMの方がより向いているだろうとは思うけれど。

ということでAIMにしてみたけれどこれは意外。明らかにSUPRAの方が良いな…

コステロの「Alison」を再びSUPRAで。普通に良い。

小説「Rules of Attraction」縛りでイーグルスの「New Kid in Town」につなげて聴いてみる(判る人ほとんどいなさそうw)

ソースに対してとても素直な感じがする>SUPRAのUSBケーブル

今回の4本のケーブルの中でSUPRAが一番音楽らしい鳴り方したかな。

ところで、SUPRA USB 2.0は0.7mで定価10,500円か…

いやぁ、こんなUA-4FXでもこれだけ良い感じに鳴るんだからそれだけの価値はあるんだろうけれどなぁw

おぉぉ、スティーリーダンの「Babylon Sisters」がキレイに鳴ってるw

結論としてはやはりUSBケーブルで音が激しく違ってしまうということかな。オカルトですいませんw

「Rikki Don't Lose That Number」も良い感じで鳴っている。このケーブルは他人にも薦められそうな感じ。

Julee Cruiseの「Falling」のエコーがすごく良いな。やはり良いUSBケーブルを選ぶことは大事。

ケーブル試聴の最後はカーペンターズの「Yesterday Once More」「Superstar」「Close To You」を3曲続けて

やはりちゃんとベース出てるな。このケーブルはソースの音のあり方をそのままキレイに伝えているので好感もてる。

 これらのツイートをしている最中も数人からツッコミが入って、やはりSUPRAは評判が良いみたい。ただ、国内流通価格は海外に比べて高いとのこと。こういう趣味のオーディオ製品はそういうところが難しい……。

B00A0NTRUQスープラ HIGH SPEED対応USBケーブル SUPRA USB 2.0/0.7m
スープラ

◆端子には0.8ミクロンの金メッキを施し、導通性能をより向上◆導体の絶縁材に発砲PE材を使用し静電容量を下げると共に、高速伝送性能を向上◆独自のツイストペア構造によりすべての周波数でインピーダンス整合性を高めています◆ツイストペアに異なる撚りピッチを採用し、クロストークの発生を防いでいます◆主要なツイストペア導体はアルミシールドを施し、さらに全体をアルミ箔シールドと銅編組シールドで保護することにより電磁気干渉を減らし、高品質信号伝送を可能にしました◆オーソドックスな考え方の積み重ねと素材の品質により優れた音質を実現しています(製品紹介文より)

 それにしても、オーディオ趣味ってのは、音楽にそれほど興味のない人はともかく、音楽を好きでもオーディオにはあまり興味ない人からバカにされるのはどうしてなんだろうなぁ。もっとも、音楽にはあまり興味なくてオーディオにだけ興味ある人もいたりするし、他人の趣味なんて理解できなくて当たり前なんだろうなとは思うけれど(笑)。
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