March 24, 2013

どうでもいい話:やはりUSBケーブルでも音はかなり変わる

 ギター用のケーブルで結構音が変わるという話を先日書いたけれど、そんなことがあったのも影響して、USBケーブルで音が変わるかどうかを実験してみることに。

 実験の要領は、普段使っているオラソニックのスピーカー「TW-D7IP」のドック部分とPCの接続に使うUSBケーブルを変更してみるというもの。で、TW-D7IPの電源は、USBバス給電じゃなく、付属の専用アダプタを使った。そうすることで、いくらかでもUSBケーブルに流れる電流の影響を減らそうという。まぁ、アダプタ使ってももしかしたらケーブルには電源が流れているかもなので、意味ないのかもしれないけれど。

 音源はCDからリッピングした非圧縮のAIFF、再生ソフトには「Studio One」のフリー版を使った。

 試したケーブルは3種類。TW-D7IPに付属する標準ケーブルで長さは約1メートル。他に、外付けHDD用ケースに付属していた約1メートルのもので、これは皮膜が透明ビニールで中のシールドが見える仕様。あとは、家電店などで売っているものから、約50センチの長さで、金メッキピンと「外部ノイズに強い」とされる2重シールドを採用したものを購入してみた。販売価格は370円。

 で、結論から先に書くと、3本のケーブルは、いずれも全く異なる音質だった。正直ここまで違うものなのかと驚くほど。

 個人的な好みとしては、やはりというかさすがというか、TW-D7IP標準ケーブルが一番だった。全体的なバランスが良く、低音や高音のどこかだけが突出するということもなく、また各音の一つ一つがしっかりと丁寧に鳴っていると感じた。

 外付けHDD用ケース付属ケーブルは、全体に音がぼやけてしまう。ただ、ギターの音色は気持ち良い。つまり中音部中心に鳴っていて、高音や低音は出てないのだろう。アタックが弱いので、楽曲のリズム感がもたった感じになる。これはあまり使いたくないなと思った。

 市販ケーブルは、とにかくドラムの音が他よりもずっと大きく聞こえるようになった。特にキック(バスドラム)の鳴りがすごい。そこだけ聴いていると気持ち良いのだけれど、残念ながら全体のバランスはやや歪で、音楽として聴くには今ひとつ楽しくない。こういう傾向になるのは、他よりもケーブルの長さが半分と短いからなのだろうか? もしかしてエージングすると良くなったりするのだろうか?

 とにかく、それぞれのケーブルのあまりの差に、デジタル信号なのにどうしてこうなるのだろう、不条理だと思ってしまった(笑)。まぁ大半の人は、そんなのはオーディオ関連でよくあるオカルト話であって、実際には単なる勘違いだからと相手にしてくれないのだろうけれど、やはりオーディオは機械で測定可能な数値データ等では決して解けない問題があるなと改めて実感。

 そういえば、以前にもUSBケーブルはオヤイデのを試した話を書いたけれど、実は後日談として、違うケーブル(廉価品)を試したらもっと音の良いのがあって、それ以降は使ってなかったりする。もし機会があれば、メーターあたり1万円を越すような贅沢なUSBケーブルとかも試してみたいなと思ったり……。

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ワイヤーワールド

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