February 22, 2007

近頃気になる話

 ここ最近、ガス湯沸かし器に関連した死亡事故の報道がやや目立つのだけれど、例えば、「CO中毒死、20年で27件」(読売新聞2月22日付け)という数が、一般的な事故を扱う統計に照らし合わせてみて多いのか少ないのかが判らない。

 逆に、電化製品等を起因とした火災や感電による死亡事故の統計はどうなっているのだろう?

 さらに、上の例で取り上げた読売新聞の記事で気になったのは、事実に対する記者の考察が微妙に書き込まれたような以下の部分:

日本ガス石油機器工業会が今月19日に加盟各社の事故データを開示するまで、松下はこれらの事故を公表しておらず、重大事故を「使い方に問題があった」として片づけてきたガス機器業界の対応の甘さが、改めて露呈した形だ。

 死亡事故があった際に、松下製品であることが公表されなかったとあるようだけれど、当時の報道ではそれが追求されなかったのだろうか? もしかして、メディア側が超大手クライアントを考慮したというような事実はなかったのだろうか? 実際「使い方に問題があった」ために起きた事故は含まれていないのだろうか?

 死亡事故があったという不幸な事実は変わらないけれど、どうも報道のされ方が、単なるガスのネガティブキャンペーンに見えてしまうのは、考えすぎなのだろうか?

 佐々木俊尚氏によるCNET Japan Blog「毎日新聞『ネット君臨』取材班にインタビューした」を読んでしまうと、メディアの在り方を色々と考えてしまう今日この頃……。
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