February 06, 2007
[時事][YouTube・ニコ動]
YouTube対MTV
YouTubeとMTV(Viacom)の確執については、ITmedia扱いのWall Street Journal翻訳記事「MTVの親会社、YouTubeにビデオ大量削除を要求」等を読むと、その概要が判るのだけど、実はこの件に関して、ちょっと気になる話があった。
Gizmodoの2月5日付け記事「Viacom Bullies YouTube Into Removing 100,000 Videos」には、以下のような説明がされている:
これを乱暴に意訳すると、Viacomがクレームした10万件のビデオクリップというのは、単に特定キーワードで検索してヒットした数であって、その中身が本当にViacomが権利を持つコンテンツなのかどうかは確認していないということらしい。
つまり、極端な例を挙げるなら、ビデオタイトルやタグに「MTV」という言葉が入っていながらビデオの内容自体はMTVと全然関係ない個人のホームビデオであるものも、クレームされた10万件のリストの中に含まれている可能性があるということ。
YouTube(Google)側は、Viacomが指定した期日までに、これだけの数のビデオの内容を著作権違反しているかどうかチェックできるだけの人的リソースが無いとしているようで、もしかすると、無条件に10万件全てを削除することになるのかもしれない。
Gizmodoは、こうした状況を、大企業による無謀な検閲じゃないかと問題提起している:
想像するに、問題となっている10万件のビデオのほとんどは、おそらく違法アップロードの類だろうと思われるけれど、その中に数本の全く合法的なビデオが紛れ込んでいる可能性は否定できない。今後、この騒動がどういう形に発展していくのか注目したいところ。
ちなみに、蛇足かつ乱暴な補足をしておくと、MTVという企業はその発足当時、レコード会社の作ったプロモーションビデオをタダで借りてきて、それを有料放送して莫大な金を稼いで成り上がったも同然なので、レコード会社の中の人からはかなり嫌われている。ただ、今となってはその影響力を無視できないので、表向きは仲良しだ(笑)。
Gizmodoの2月5日付け記事「Viacom Bullies YouTube Into Removing 100,000 Videos」には、以下のような説明がされている:
With that volume of requests, Google doesn't have the manpower to check to see if all of the clips are actually copyrighted material. And it seems like Viacom just told them to remove everything that came up during certain searches, meaning they didn't verify each clip either.
これを乱暴に意訳すると、Viacomがクレームした10万件のビデオクリップというのは、単に特定キーワードで検索してヒットした数であって、その中身が本当にViacomが権利を持つコンテンツなのかどうかは確認していないということらしい。
つまり、極端な例を挙げるなら、ビデオタイトルやタグに「MTV」という言葉が入っていながらビデオの内容自体はMTVと全然関係ない個人のホームビデオであるものも、クレームされた10万件のリストの中に含まれている可能性があるということ。
YouTube(Google)側は、Viacomが指定した期日までに、これだけの数のビデオの内容を著作権違反しているかどうかチェックできるだけの人的リソースが無いとしているようで、もしかすると、無条件に10万件全てを削除することになるのかもしれない。
Gizmodoは、こうした状況を、大企業による無謀な検閲じゃないかと問題提起している:
Yes, two gigantic companies are working together to censor online videos, with neither of them actually bothering to make sure they aren't removing thousands upon thousands of legitimate content.
想像するに、問題となっている10万件のビデオのほとんどは、おそらく違法アップロードの類だろうと思われるけれど、その中に数本の全く合法的なビデオが紛れ込んでいる可能性は否定できない。今後、この騒動がどういう形に発展していくのか注目したいところ。
ちなみに、蛇足かつ乱暴な補足をしておくと、MTVという企業はその発足当時、レコード会社の作ったプロモーションビデオをタダで借りてきて、それを有料放送して莫大な金を稼いで成り上がったも同然なので、レコード会社の中の人からはかなり嫌われている。ただ、今となってはその影響力を無視できないので、表向きは仲良しだ(笑)。