July 23, 2006

著作権が文化を創る訳じゃあない

 池田信夫氏の7月23日付けブログエントリー「Imagine」によると、どうやら音楽と文芸に関する著作権期限も50年から70年に延長する方向で粛々と話が進んでいるらしい。

 同氏の推察によれば「法案提出のスケジュールから考えると、文化庁とはすでに話がついている疑いが強い」とのこと。

 こうなったらいっそのこと著作権は一生消尽しない権利ということにしてみたらどうだろう。例えば、映画・音楽・文芸のどれか1ジャンルで、著作権の永久化を試みて、その後、その産業がどう発展するかを暖かく見守るなんてのが面白い。もしかすると大繁盛したりして(笑)。

 時を同じくして、津田氏による「音楽配信メモ」の7月23日付けエントリー「YouTubeコラムをNIKKEI NETに寄稿して思ったことなど」も著作権にまつわる内容だった。

 結局、著作権を声高に訴える人達って、別に何かを創造してる訳じゃなくて、単に誰かが創造したものに寄生して金を転がしているだけなんて場合が多かったりするんだよねぇ。でも、そういう人達は資金力もあれば政治力もあるから、結果的にはそういう人達の言っていることこそが世論であり正論であるということになる仕組みだったりする…。

 「文化」なんてものはとっくの昔に滅んでしまっていて、全ては「産業」であり「コンテンツ」でしかないのかもしれない。まさに、コンテンツ立国万歳という感じ。
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この記事へのコメント
自分としては「著作権を声高に訴える人達」イコール「著作権管理者」だけを意味して書いたつもりはなかなかったのですが、まぁちょっと表現が拙かったかもしれないですね。

ま、著作権管理者と呼ばれる人達にしても、ただの利権ゴロみたいな輩から、フェアに権利を考え今あるシステムを改善していこうとしている人まで多彩な訳で、その辺を十把一絡げにしてしまうのも無理がありますし。

あとは、「寄生する」という言葉も、他に「相乗りする」とか色々考えたけれど、語感的にピッタリくるのが見つからなかったので、そのままにしてあります。
Posted by wms at July 24, 2006 07:06
著作権管理者を寄生虫呼ばわりするのは考え方があまりにも単純すぎる。
Posted by じゃ at July 24, 2006 01:14