July 08, 2006

欧州で新しいCDパッケージ仕様が登場するらしい

 CDJournal.comの7月6日付け記事「欧州のUniversal Musicが新たなCDパッケージのビジネス・モデルを発表!」は、洋楽好きで輸入盤を主に買っているユーザーならちょっと気にした方がいいかもしれないニュース。

 この話の要旨は、「売れそうにないカタログは今後、ブックレットの中身を省略して、CD本体だけで売りますよ」ということ。歌詞カードはおろか、下手するとレコーディング情報が記載されたクレジットの類も無くなる可能性が高い。印刷もモノクロ一色のみとか十分にありそう。で、一番気になる点は以下の部分:

「ベーシック版」は旧譜再発と一部新譜が対象で、必要最低限のもののみが用意された“スライド・パックCDケース”と呼ばれるケースを採用したものとなっています。

 つまり、今市場にある旧譜は、在庫が無くなり次第、パッケージが省略されたタイプになるということなのだろう。Universal系で豪華ブックレット仕様の旧譜等を買おうと思っている人は、早めにゲットしておいた方が良いのかも…。

 で、このニュースについては、Gizmodoでも7月5日に「Universal Embraces Simple CDs To Compete With iTunes: Now Less For More!」として取り上げられていたのだけど、そこに書かれている内容は、さらに興味深い:

Universal's new CDs will retail for ?7, or about $12.85. These CDs will come in a slip cover and come with no booklet. Right now, most retailers in the UK offer regular CDs for less than ?7. So yes, you're paying more for less.

 今、イギリスで販売されている従来通りの通常仕様パッケージCDの標準的な店頭価格は7ポンド以下なのに対して、今度新たに発売されるUniversalの省略パッケージ製品の小売価格は7ポンド、つまり、今までよりも中身の無いものに対して、より高い金額を払わねばならなくなるということのようだ。なかなかステキな話だと思う(笑)。
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