January 15, 2006

オチのない話

 映画評論家・町山智浩氏が書く「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」の1月14日付け記事「『ホテル・ルワンダ』と『帰ってきたウルトラマン』」は、とても考えさせられる話だ。

 同じような極限状況の中に放り込まれた時、自分の信じるモラルを貫き通せるかと問われれば、そうできる自信はまるで無い。

 すでに、自分が属した小さな社会(学校や会社)の中で「いじめ」という、事実上は虐殺行為に等しい事件が起きていても、それを見て見ぬふりをした苦い経験もある…。

 明日、自分の住む町で集団虐殺が始まった時、自分は「殺す」側と「殺される」側のどちらにいるのだろう?

 それにしても、帰ってきたウルトラマンのエピソードは、見ていれば覚えているはずなんだけど、全然覚えてなかったな。もしかしたら、あまりにも悲しい話なので記憶から消えてしまったのかもしれない。「帰ってきたウルトラマン 怪獣使いと少年」の検索キーワードで見つけたこちらのあらすじは読むだけで泣けそうだった。
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