December 18, 2004
[音楽]
はじめてのビートルズは「Ob-La-Di Ob-La-Da」のシングルだった
はじめて手にしたビートルズの作品は「Ob-La-Di Ob-La-Da」の7インチシングルだった。この曲を知るきっかけは、中学校でコーラスコンクールがあって、クラスで「オブラディオブラダ」を歌うことになったからだ。ただし、当時のオレが知っていたのは、あくまでも、NHKみんなのうたでフォーリーブスが歌っているちょっと変わった歌だったんだよね(笑)。(今調べてみたら、編曲は玉木宏樹さんだった。ちょっとビックリ)
結構気に入って、掃除の時間なんかにも鼻歌で歌ったりしてたら、友達の一人で音楽にやたら詳しい奴が、実はこの曲はビートルズがオリジナルだと教えてくれた。
当時のオレにとって「ビートルズ」というのは「髪が長くてロックというなんだかうるさい音楽をやっている外人連中で、たまたま『イエスタデイ』や『ミッシェル』というキレイな曲も作ったから、そのおかげで世間からもちょっとだけ認めてもらえたらしい」というぐらいの認識(すでに解散していたことも知らなかった)で、まったく興味がなかった。だから、こんな楽しい歌も、ビートルズの作品だというのは意外だったし、急に好奇心を刺激されたりもした。
ところで、中学時代とかに音楽に詳しい奴ってのは、大抵なぜか決まって音楽に詳しくて美人な姉がいることになっている。で、その友人にもやっぱりカッコイイお姉さんがいたりして、ちょっとした憧れの存在だったりもしたんだけど、それは今のこの話とは全然関係ないな…。
とにもかくにも、ビートルズの「オブラディオブラダ」をどうしても聞きたくなったオレは、なけなしの小遣いを握りしめ、レコード屋へと出かけた。ラッキーなことに、「Ob-La-Di Ob-La-Da」はちゃんとシングルカットされていた。この当時、高価なアルバムを買うということはまずあり得ない話だったし、ましてや、この曲が収録されている「The Beatles(通称:ホワイトアルバム)」やベスト盤「1967〜1970(通称:青盤)」は2枚組だったから買えるはずがない。シングル盤が無ければ、ビートルズのレコードを聞いてみるという一大冒険(笑)もここでとん挫していたと思う。
家に帰って、父親のステレオで初めてビートルズの「Ob-La-Di Ob-La-Da」を聞いたときの感想は、「うわ、日本の音楽と違う!」だった。上手く表現できないんだけど、たまに「音」に「香り」を感じることがあって、まさにオレはその時にイギリスの空気の匂いを嗅いだような気がした。それからは、毎日、何度も何度もこのシングルを聞き返したっけ。
ある日、いつものように「Ob-La-Di Ob-La-Da」を聞いた後、たまには気分転換と思い、盤を裏返してB面の方をかけてみた。と、それを聞いていた母親がポツリと「こっちの歌の方が良いね」と言ったのだ。
「!!!!!!!!!」
これ、かなり衝撃的な一言だった。それまでは、シングル盤のB面なんてオマケでしかなく、ちゃんと聞くには値しないものとばかり思いこんでいたから。何度か耳にはしていたけど、一度もちゃんとした音楽として認識してはいなかったのだ。その曲のタイトルには「While My Guitar Gently Weeps」と書かれていた。
その後のオレは、例の素敵なお姉さんがいる友達から、「While My Guitar...」でリードギターを弾いているのがエリック・クラプトンというギターの神様であることや、クラプトンを聴くなら「クリーム」と「レイラ」なんてことを教えてもらったりしながら、どんどんロックな世界へはまっていくことになる。
話をビートルズに戻すと、自分の感性にウマが合うのはジョージとジョンの曲が多い。ただ、ビートルズ全レパートリーの中で1曲だけ選ぶとすると、ちょっと個人的な思い入れがあって「Hey Jude」なんだけどね。
それにしても、こうやって自分の過去を振り返ると、音楽に関することで一番重要な鍵を握っていたのは、実はオフクロさんだったりするのかもしれない。あの時、「こっちの歌の方が良い」と言われてなければ、オレはずっとその良さに気づかないままだったろうから。今生きていたら、オフクロはどんな音楽を聞いていたのだろう。ちょっと気になるな。
結構気に入って、掃除の時間なんかにも鼻歌で歌ったりしてたら、友達の一人で音楽にやたら詳しい奴が、実はこの曲はビートルズがオリジナルだと教えてくれた。
当時のオレにとって「ビートルズ」というのは「髪が長くてロックというなんだかうるさい音楽をやっている外人連中で、たまたま『イエスタデイ』や『ミッシェル』というキレイな曲も作ったから、そのおかげで世間からもちょっとだけ認めてもらえたらしい」というぐらいの認識(すでに解散していたことも知らなかった)で、まったく興味がなかった。だから、こんな楽しい歌も、ビートルズの作品だというのは意外だったし、急に好奇心を刺激されたりもした。
ところで、中学時代とかに音楽に詳しい奴ってのは、大抵なぜか決まって音楽に詳しくて美人な姉がいることになっている。で、その友人にもやっぱりカッコイイお姉さんがいたりして、ちょっとした憧れの存在だったりもしたんだけど、それは今のこの話とは全然関係ないな…。
とにもかくにも、ビートルズの「オブラディオブラダ」をどうしても聞きたくなったオレは、なけなしの小遣いを握りしめ、レコード屋へと出かけた。ラッキーなことに、「Ob-La-Di Ob-La-Da」はちゃんとシングルカットされていた。この当時、高価なアルバムを買うということはまずあり得ない話だったし、ましてや、この曲が収録されている「The Beatles(通称:ホワイトアルバム)」やベスト盤「1967〜1970(通称:青盤)」は2枚組だったから買えるはずがない。シングル盤が無ければ、ビートルズのレコードを聞いてみるという一大冒険(笑)もここでとん挫していたと思う。
家に帰って、父親のステレオで初めてビートルズの「Ob-La-Di Ob-La-Da」を聞いたときの感想は、「うわ、日本の音楽と違う!」だった。上手く表現できないんだけど、たまに「音」に「香り」を感じることがあって、まさにオレはその時にイギリスの空気の匂いを嗅いだような気がした。それからは、毎日、何度も何度もこのシングルを聞き返したっけ。
ある日、いつものように「Ob-La-Di Ob-La-Da」を聞いた後、たまには気分転換と思い、盤を裏返してB面の方をかけてみた。と、それを聞いていた母親がポツリと「こっちの歌の方が良いね」と言ったのだ。
「!!!!!!!!!」
これ、かなり衝撃的な一言だった。それまでは、シングル盤のB面なんてオマケでしかなく、ちゃんと聞くには値しないものとばかり思いこんでいたから。何度か耳にはしていたけど、一度もちゃんとした音楽として認識してはいなかったのだ。その曲のタイトルには「While My Guitar Gently Weeps」と書かれていた。
その後のオレは、例の素敵なお姉さんがいる友達から、「While My Guitar...」でリードギターを弾いているのがエリック・クラプトンというギターの神様であることや、クラプトンを聴くなら「クリーム」と「レイラ」なんてことを教えてもらったりしながら、どんどんロックな世界へはまっていくことになる。
話をビートルズに戻すと、自分の感性にウマが合うのはジョージとジョンの曲が多い。ただ、ビートルズ全レパートリーの中で1曲だけ選ぶとすると、ちょっと個人的な思い入れがあって「Hey Jude」なんだけどね。
それにしても、こうやって自分の過去を振り返ると、音楽に関することで一番重要な鍵を握っていたのは、実はオフクロさんだったりするのかもしれない。あの時、「こっちの歌の方が良い」と言われてなければ、オレはずっとその良さに気づかないままだったろうから。今生きていたら、オフクロはどんな音楽を聞いていたのだろう。ちょっと気になるな。