May 25, 2018

中村公輔「名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書」を読む

 とりあえず本日発売ということで早速入手。これから読みすすめることに。

4845632306名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書 The Stories behind The Great Recordings (ギター・マガジン)
中村 公輔
リットーミュージック 2018-05-25

録音機材の進化と、破天荒なエンジニアが生み出したブレイクスルーを詳細に解説。
名盤をより深く聴くための、リスナー向け録音マニュアルがついに登場。
ロックのウラを知りたいあたなのための1冊です!(書籍紹介文より)


 まえがきになかなか刺激的なことが書かれているのでそのまま引用してみる。

もし日本で録音すると洋楽の音にならないのであれば、ディープ・パープルの『ライブ・イン・ジャパン』や、日本のソニーで録音されたハービー・ハンコックの諸作は邦楽のようなサウンドになっているはずですが、紛れもなく洋楽の香りがします。逆に、海外レコーディングされた日本のバンドが、日本で録音した時とほとんど違いない音になっているケースも見かけます。一体この違いはどこから出てきているのか?

 T-Rexの「20th Century Boy」のベーシックトラックも来日中に東芝のスタジオでレコーディングされているのだけど、イントロのギターの音からして紛れもなく洋楽の音。ミックスはイギリスに帰ってからトニー・ヴィスコンティのプロデュースで完成されているのでそのあたりがミソなのかもしれない。

 ということで、これから読みすすめていくのだけど、中村公輔という人は今の日本においてとても「洋楽」的なアプローチでサウンドを創り出すエンジニアの一人なので、この本は面白くないはずがない。サウンドプロデュース的なことに興味のある人にはかなりおすすめな本だと思う。  

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