August 30, 2012
[映画・ビデオ・テレビ][音楽]
映画「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」を観た
熱心な山下達郎ファンという訳ではないので、一般の映画鑑賞料金と比べて破格に高い2500円を払うかどうかでかなり悩んだけれど、まぁ、チケット入手が困難で生のライブを観ることも一生適わないだろうから、せめてこういう形で観ておくかということで、意を決して「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」を観るために新宿バルト9へ出かけた。
(※ 以下ネタバレあり)
で、先に結論みたいなものを書いてしまうと、山下達郎ファンならば、これは映画館で是非とも観ておくべき作品だろう。少なくともバルト9のような音響設備があるところでならば、大いに満足できる内容といって間違いない。
じゃ、熱心なファンじゃない自分の場合はどうだったかというと、やはり観て良かったなというのが素直な感想。改めて、山下達郎というシンガー・パフォーマーとしての力量に圧倒された。途中で思わず「おぉ〜」と感嘆の声を漏らしてしまう場面もあったほど。
山下達郎という人は、今の日本のポップスシーンにおいて、自ら歌って演奏するということにおいて、揺るぎないトップクラスなんだなぁと思い知らされた次第。
映画としても良く出来ていて、異なる会場での演奏シーンをどんどんつないでいくのだけれど、そのつなぎに違和感は全然なく、テンポよく編集されていて、とても好感がもてた。
ただし、80年代の素材はやはり音質にやや難ありで、普通のファンならば若き日の山下達郎が観られてうれしいのかもしれないけれど、自分にはちょっと辛いところがあった。もちろん映像も当時のビデオ起こしなので、映画館のスクリーンに大きく映し出すにはきびしいものがあるけれど、そちらは個人的にはあまり気にならなかった。
肝心の音が良くなるのは、99年のNHKホールで収録された「煙が目にしみる」の演奏シーンから。予め録音されたのであろう音源をバックに一人で歌う、いわばカラオケショーなんだけれど、そのカラオケの音が精緻かつ豪華で、さらに山下達郎の歌唱がまさに脂が乗っていると言えるような出来で圧巻。
その後に続くシーンは格段に音が良くなり、まさにリアルなコンサートの趣。それまでの音を聴いていた時には、やっぱり映画館の音響じゃ音楽モノはだめだな、正直これは金をドブに捨てたなと思っていたのだけれど、それは単に元々の音源が悪かっただけ。イマドキの映画館の音響は非常に素晴らしく、ただただ感心するばかり。
それで気がついたのは、ライブの音響システムや録音そのものが、2000年以降ぐらいからで著しく進歩しているのだなということ。楽器一つ一つ、そしてボーカルのヌケが全然違う。本当に技術の進歩はすごいと痛感する。
映画は後半、とくにアンコール的なパートになってからの選曲と編集が、もうこれはちょっとずるいだろう(笑)というぐらいにたたみかけるノリで、かなりインパクトがあった。もちろん、それは全て山下達郎という人のパフォーマンスの素晴らしさがあればこそで、なかなか他のミュージシャンには簡単に真似できない次元なのではないかなと感じた。
で、ここであえて欲を言えば、本当に最後の、あの伝説のRISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZOでの「さよなら夏の日」のライブシーンに関しては、観客のアップのインサートを演奏中に何度も繰り返し入れる演出はやめてほしかった。映画館の中で、自分は今この瞬間、山下達郎のライブに来ているんだと錯覚して楽しんでいたはずなのに、あの観客のアップが映る度に、あぁ自分は単に記録を見ているだけなんだなという現実に引き戻されるようで、非常に興醒めだった……。まぁ、映像制作者としては、あれは入れたかったんだろうね。でも、シアターライブという目的にはそぐわない絵だったかなと思う。
それはともかく、この映画を観終わって最初に思ったのは、出来ればやはり山下達郎のライブを一度は生で観てみたいということ。あのパフォーマンスを直に、その場の空気を通して、自分の生身で体験してみたいという欲求はさらに大きくなってしまった。いつか機会はあるのだろうか……。
そして、それとは別に、自分はやはりコンポーザー・アレンジャーとしての山下達郎にはあまり興味がないのだなとも感じた。おそらく今回のベスト盤は買わないだろう。この辺りはもう完全に個人の嗜好の問題で、彼の作品が劣っているとかそういうことは全然なくて、非常に完成度の高い作品ばかりであることは判っていても、でも自ら買って手元に置きたいタイプとはちょっと違うということ。あとは、映画の中で歌われた「恋のブギ・ウギ・トレイン」なんて楽曲としては大好きなんだけれど、もし音源として手元に残すなら、アン・ルイスの歌っているのが欲しいとかね…。
最後に、オレの隣に座っている野郎がずっとケータイの受信通知のライトをピカピカさせていて、ウルトラスーパーむかついたのが、今日一番のアンラッキー。ああいう野郎は爆発してしまえ (ノ`_´)ノ ~~~~~~~~~~┻━┻
(※ 以下ネタバレあり)
で、先に結論みたいなものを書いてしまうと、山下達郎ファンならば、これは映画館で是非とも観ておくべき作品だろう。少なくともバルト9のような音響設備があるところでならば、大いに満足できる内容といって間違いない。
じゃ、熱心なファンじゃない自分の場合はどうだったかというと、やはり観て良かったなというのが素直な感想。改めて、山下達郎というシンガー・パフォーマーとしての力量に圧倒された。途中で思わず「おぉ〜」と感嘆の声を漏らしてしまう場面もあったほど。
山下達郎という人は、今の日本のポップスシーンにおいて、自ら歌って演奏するということにおいて、揺るぎないトップクラスなんだなぁと思い知らされた次第。
映画としても良く出来ていて、異なる会場での演奏シーンをどんどんつないでいくのだけれど、そのつなぎに違和感は全然なく、テンポよく編集されていて、とても好感がもてた。
ただし、80年代の素材はやはり音質にやや難ありで、普通のファンならば若き日の山下達郎が観られてうれしいのかもしれないけれど、自分にはちょっと辛いところがあった。もちろん映像も当時のビデオ起こしなので、映画館のスクリーンに大きく映し出すにはきびしいものがあるけれど、そちらは個人的にはあまり気にならなかった。
肝心の音が良くなるのは、99年のNHKホールで収録された「煙が目にしみる」の演奏シーンから。予め録音されたのであろう音源をバックに一人で歌う、いわばカラオケショーなんだけれど、そのカラオケの音が精緻かつ豪華で、さらに山下達郎の歌唱がまさに脂が乗っていると言えるような出来で圧巻。
その後に続くシーンは格段に音が良くなり、まさにリアルなコンサートの趣。それまでの音を聴いていた時には、やっぱり映画館の音響じゃ音楽モノはだめだな、正直これは金をドブに捨てたなと思っていたのだけれど、それは単に元々の音源が悪かっただけ。イマドキの映画館の音響は非常に素晴らしく、ただただ感心するばかり。
それで気がついたのは、ライブの音響システムや録音そのものが、2000年以降ぐらいからで著しく進歩しているのだなということ。楽器一つ一つ、そしてボーカルのヌケが全然違う。本当に技術の進歩はすごいと痛感する。
映画は後半、とくにアンコール的なパートになってからの選曲と編集が、もうこれはちょっとずるいだろう(笑)というぐらいにたたみかけるノリで、かなりインパクトがあった。もちろん、それは全て山下達郎という人のパフォーマンスの素晴らしさがあればこそで、なかなか他のミュージシャンには簡単に真似できない次元なのではないかなと感じた。
で、ここであえて欲を言えば、本当に最後の、あの伝説のRISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZOでの「さよなら夏の日」のライブシーンに関しては、観客のアップのインサートを演奏中に何度も繰り返し入れる演出はやめてほしかった。映画館の中で、自分は今この瞬間、山下達郎のライブに来ているんだと錯覚して楽しんでいたはずなのに、あの観客のアップが映る度に、あぁ自分は単に記録を見ているだけなんだなという現実に引き戻されるようで、非常に興醒めだった……。まぁ、映像制作者としては、あれは入れたかったんだろうね。でも、シアターライブという目的にはそぐわない絵だったかなと思う。
それはともかく、この映画を観終わって最初に思ったのは、出来ればやはり山下達郎のライブを一度は生で観てみたいということ。あのパフォーマンスを直に、その場の空気を通して、自分の生身で体験してみたいという欲求はさらに大きくなってしまった。いつか機会はあるのだろうか……。
そして、それとは別に、自分はやはりコンポーザー・アレンジャーとしての山下達郎にはあまり興味がないのだなとも感じた。おそらく今回のベスト盤は買わないだろう。この辺りはもう完全に個人の嗜好の問題で、彼の作品が劣っているとかそういうことは全然なくて、非常に完成度の高い作品ばかりであることは判っていても、でも自ら買って手元に置きたいタイプとはちょっと違うということ。あとは、映画の中で歌われた「恋のブギ・ウギ・トレイン」なんて楽曲としては大好きなんだけれど、もし音源として手元に残すなら、アン・ルイスの歌っているのが欲しいとかね…。
最後に、オレの隣に座っている野郎がずっとケータイの受信通知のライトをピカピカさせていて、ウルトラスーパーむかついたのが、今日一番のアンラッキー。ああいう野郎は爆発してしまえ (ノ`_´)ノ ~~~~~~~~~~┻━┻
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(初回限定盤) 山下達郎 ワーナーミュージック・ジャパン 2012-09-26 レーベルの垣根を越えた全49曲は山下達郎自身がセレクト。 |
August 29, 2012
Twitterは終わってしまうのかな?
近頃、Twitterの運営方針の変更が、サードパーティ製アプリやサービスにネガティブな形で様々な影響を及ぼし始めている。
このまま行くと、今の自由な情報や意見が行き交うプラットフォームとしてのTwitterは終わってしまうのかもしれない。
個人的には、パソ通としての「NIFTY-Serve」が終わってしまい、あそこでの人々とのコミュニケーションが崩壊してしまった時の喪失感を、またTwitterの終焉でも同じように体験することになるのかなと、今から嫌な予感でいっぱいだ。
NIFTY-Serveの代わりを見つけるまで、かなりの時間がかかった訳で、Twitterの代わりを見つけるのもまた大変そうだ。もしかしたら、もうそういうサービスやプラットフォームは自分が生きている間には出てこないのかもしれない。
少なくとも、FacebookやGoogle+は、自分にとってのNIFTY-ServeやTwitterの代わりにならないことだけは判っているけれど……。
このまま行くと、今の自由な情報や意見が行き交うプラットフォームとしてのTwitterは終わってしまうのかもしれない。
個人的には、パソ通としての「NIFTY-Serve」が終わってしまい、あそこでの人々とのコミュニケーションが崩壊してしまった時の喪失感を、またTwitterの終焉でも同じように体験することになるのかなと、今から嫌な予感でいっぱいだ。
NIFTY-Serveの代わりを見つけるまで、かなりの時間がかかった訳で、Twitterの代わりを見つけるのもまた大変そうだ。もしかしたら、もうそういうサービスやプラットフォームは自分が生きている間には出てこないのかもしれない。
少なくとも、FacebookやGoogle+は、自分にとってのNIFTY-ServeやTwitterの代わりにならないことだけは判っているけれど……。
August 26, 2012
打ち込み&ミックスの練習:summer night memories (smooth radio edit)
今回は特別な外部デバイス無しのMacBook Proだけでどこまで出来るかに挑戦。打ち込みも全部MBPのキーボードで。
ノートPC1台だけで、これだけのことをいたって簡単に出来てしまうなんて、10年前じゃ全く想像できないことだったな……。
ノートPC1台だけで、これだけのことをいたって簡単に出来てしまうなんて、10年前じゃ全く想像できないことだったな……。
August 19, 2012
打ち込み&ミックスの練習:superball
つい最近YouTubeの教則ビデオで覚えたベースのレイヤリングとコンプ/ノイズゲートのサイドチェーンを練習するために作ってみた曲
ベースは全部で3つのシンセ音源を重ねた上に、ピアノ音源でもユニゾン弾いてみた。で、キックをトリガーにしてサイドチェーンしてる。
ギターぽいのはシンセをマーシャル(アンプシミュレーター)に突っ込んだ音。ただし、入力はギター型のコントローラ「You Rock Guitar」を使っている。作りはおもちゃみたいだけど、なかなか便利。演奏は全部タッピングでアームをガシガシ使う感じ。
本国では第2世代モデルが出たようだけど、正規代理店などが無いので日本での入手は面倒かも。旧モデルはまだアマゾンに在庫あるみたい。
ちなみにプロのギタリストがYou Rock Guitarを使うとこんな感じ。この人は癖でハンドビブラートやってるけれど、実際には利かない。この動画では音源がそういう音なので、そういう風に見えている。
ベースは全部で3つのシンセ音源を重ねた上に、ピアノ音源でもユニゾン弾いてみた。で、キックをトリガーにしてサイドチェーンしてる。
ギターぽいのはシンセをマーシャル(アンプシミュレーター)に突っ込んだ音。ただし、入力はギター型のコントローラ「You Rock Guitar」を使っている。作りはおもちゃみたいだけど、なかなか便利。演奏は全部タッピングでアームをガシガシ使う感じ。
本国では第2世代モデルが出たようだけど、正規代理店などが無いので日本での入手は面倒かも。旧モデルはまだアマゾンに在庫あるみたい。
You Rock Guitar Helmut Hage Hage Musikverlag 2011-04 ギター型MIDIコントローラとしては、これまで市場にあったもので最もコストパフォーマンスが高く操作性も優れていると思われ。ただし、現行モデルはベロシティー入力に対応してないのが難。第2世代モデルはどうやら対応してくるらしい? |
ちなみにプロのギタリストがYou Rock Guitarを使うとこんな感じ。この人は癖でハンドビブラートやってるけれど、実際には利かない。この動画では音源がそういう音なので、そういう風に見えている。