April 28, 2012

文化庁は音楽や映画の違法流通を取り締まるのじゃなくて合法流通の拡大を目指すべき

 初っ端の件名から「上から目線」な物言いで、なんだかなという感じだけれど…。

 なんでこんなことを書いているかというと、今度「音楽の著作権はいまどうなっているのか?勉強会」というのに、「エンドユーザー代表(?)」という非常にインチキな肩書きで参加することになったので、音楽にまつわる著作権について、老害なりに色々と考えているから。

 で、ふと脳裏に浮かんだのは、文化庁は著作権を守るために、音楽や映画の違法流通を取り締まる施策を考えるのには熱心だけれど、そういう文化資産を合法的に流通させるためのアイディアは昔ながらの地味で面白みがないものばかりだよねということ。

 本当に、音楽や映画(と、ここではその2つに限ってしまうけれど)を「文化」として考え、その発展を望んでいるのであれば、今のデジタルな時代のメリットを最大限に活かした前向きな施策を行うべきなんじゃないかなと思う訳ですよ。

 じゃ、具体的にはどんなことをすれば良いのか?

 ここから先は予算の問題もあってあまり現実的じゃないけれど、例えば、小中学校などの義務教育機関においては学内施設に限り、生徒は課外時間活動として、日本で流通している全ての音楽や映画を無償で自由にストリーミングで鑑賞できるみたいなのはどうだろう。

 課外活動にするのは、それにより利用を強制しなくて済むし、正規授業のカリキュラムとは一歩離れた形で運営できるから。

 もちろん、作品の内容が小中学生に相応しくない過激なものはレーティングによって排除すれば良い。

 まぁ、こんなアイディアは夢物語でしかないのかもしれないけれど、「違法」について考えるよりも、「合法」についての可能性を考える方がずっと面白いよねということ。

 最後に、上で紹介した勉強会の詳しい説明は、以下のページを参照してください。

「音楽の著作権はいまどうなっているのか?」を知るための勉強会をやります。

 ただ、参加申し込み方法はFacebookからというシステムなので、実はFacebookをやってない自分は申し込めないという(笑)。そういう人でも興味のある人は、是非ツイッター経由で主催者の @yasuyukima さんへ問い合わせてみてください。よろしくです〜。  

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April 24, 2012

最近お気に入りの音楽など

 久々に新しめの音楽に出会ったので、メモ代わりに書いておくことに。

 まずは、Jim Campilongoというギタリスト。

 たまたま「Telecaster(テレキャスター)」というキーワードでYouTubeを検索していて出会ったのだけれど、どうやらノラ・ジョーンズと一緒に、Little Williesというバンドをやっていたりもするらしい。

 で、彼のソロ演奏は今どきのロックやポップスとは無縁な感じなので、ほとんどの人は興味を持ないだろうけれど、自分にとってはかなりツボで非常にはまった。

 6弦のペグを使ってトリッキーなリフを弾く演奏がYouTubeにアップされているので、こちらを貼り付けておくことに。


 あとは、2010年に発表されたアルバム「Orange」に収録されている曲で、今は亡きロイ・ブキャナンに捧げた「Blues For Roy」なんてのも、今の時点ではYouTubeで聴くことができる。


B002KWLS8YOrange
Jim Campilongo
Blue Hen Records 2010/02/16

by G-Tools


 続いて、もう1人は、先日タワーレコードであったトークショーイベントにて高橋健太郎氏が紹介した、Ben Solleeという、チェロで弾き語りをするアーティスト。

 ブルーグラスという音楽ジャンルで活躍する人なんだけれど、自分の中でのブルーグラスというのはテンガロンハットをかぶったオヤジ達が演奏するような古くさい音楽というイメージだった。しかし、そういうイメージを完全に払拭してくれるような緊張感あふれる音楽をやっていて衝撃的だった。

 2011年に発表されたアルバム「Inclusions」に収録されている「Bible Belt」を聴けば、おそらくロバート・ワイアット辺りを好きな人なら、引き込まれずにはいられないだろう。YouTubeに曲の抜粋を試聴できるビデオがアップされているので、貼り付けておく。


 彼の演奏は結構な数がYouTubeにアップされていて、見れば見るほど今まで自分が知らなかった音楽が聞こえてくる。例えば、こちらのライブビデオはその一例だけれど、とてもワクワクしてしまう。


B004UDPUHQInclusions
Ben Sollee
Thirty Tigers 2011-05-10

by G-Tools


 まだまだ、音楽には新しい発見があるなぁと驚いてしまう日々。  
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