December 24, 2011

my favourite albums of 2011

Beastie Boys – Hot Sauce Committee Part Two
Bon Iver – Bon Iver
James Blake – James Blake
Jay-Z & Kanye West – Watch the Throne
tamuraryo – 17th reprise
TsuchiYaniBond – TsuchiYaniBond 2

 とくに順位は無し。アーティスト名をアルファベット順に並べただけ。新譜は本当に聴かなくなったなぁ。今年はこれでもよく聴いた方かも……。  

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自分の音楽人生において最もロックな1枚

 今さらだけど、改めてCDなどを聴いていたら、自分の音楽人生において最もロックな1枚が判ったのでメモしておく。

B0025KVLUGYellow Submarine
Beatles
EMI 2009-09-09

実際には、このリマスター音源については、自分は全く聞いたことがないので悪しからず。アナログ盤と昔のCDは持ってるけれど…

 で、このアルバムを初めて聞いたのはレコードの時代。当時、友人からLP盤を借りて、カセットに落として、それをモノラルのラジカセで何度も何度も飽きることなく聞いたものだ。

 たぶん、ビートルズの作品を「アルバム」という単位で聞いたのは、この「Yellow Submarine」が最初だったと思う。お目当ての曲は「All Together Now」だった。なぜ、こんなマイナーな曲かというと、中学の合唱コンクールでこの曲を歌うことになったから。オリジナルが聞きたくて、音楽に詳しい友人の一人から借りた。

 アルバムで聞いてみると、All Together Nowから想像したのとは全然違って、なんだか雰囲気の暗い曲が多く、サウンドも当時の自分にとってはかなりハードで、困惑したというのが正直なところ。(もちろんB面は全く別物だけれど、あれはジョージ・マーティンの作品であってビートルズの作品じゃないから、このアルバムを語る場合は、A面だけの話ということで…)

 しかし、他にたくさん音源を持っている訳でもなかったから、仕方ないというのもあって、なんとなくこのカセットを繰り返し聞くことになった。で、そのうち聞き慣れて、違和感もなくなっていくという罠(笑)。

 今から思い返してみれば、自分にとっての「ロック」なサウンドの概念は、良くも悪くもこのアルバムのA面に収められている「Yellow Submarine」「Only a Northern Song」「All Together Now」「Hey Bulldog」「It's All Too Much」「All You Need Is Love」の6曲で形成されたと言える。

 効果音やシンセサイザー、ハードなギターリフ、フィードバック、そして当時は思いも寄らない後のサンプリングという概念に通じるであろう他の曲からの引用という手法などまで、まぁ、ここで知っておけばその後に変な音楽に出会ってもあまり驚かないで済んでしまうだけのギミックがギッシリと詰め込まれていた。

 おそらく、ビートルズでこういう始まり方をした人はあまりいないのだろうとは思うけれど、自分にとってのビートルズとはこういうもの。なので、実はいまだに初期の作品の多くはピンとこないことが多かったりする。

 で、最近のお気に入りは、「The Beatles in Mono」、通称「モノボックス」に入っている2枚組「Mono Masters」のディスク2のトラック9〜12の4曲。マニアの間では常識らしいけれど、お蔵入りになった7インチEP用のモノミックスらしい。これが、まさに自分が昔ラジカセで何度も繰り返し聞いた音のニュアンスに近くてワクワクする。そして、モノミックスはステレオミックスよりも楽器の音が太くてロックなのだ。  
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December 18, 2011

more songs about anything but love

 ここ何年かで作った音源から、インスト中心でまとめたプレイリストを作ってみた。

more songs about anything but love by wms-j
at dusk

 またしばらくしたら、中身が増えたり減ったり変わったりしているかもだけど……。  
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December 04, 2011

デスクトップ用スピーカー「Olasonic TW-D7IP」を手に入れた

 家の机の上で使える手頃な小型スピーカーをずっと探していたのだけれど、この度、「Olasonic TW-D7IP」というiPhone/iPod用ドックが付いたタイプを手に入れた。

B005J1MCEMOlasonic iPhone/iPod用ドックスピーカーシステム TW-D7IP(W)
東和電子 2011/10/14

by G-Tools


 で、これをパソコン(MacBook Pro)につないで鳴らしてみると、とても音が良くて、かなり驚いた。

 演奏や歌唱の微妙なニュアンスをとても素直に再生してくれる。これまでこの手の小型スピーカーだと、例えばシンバルのアクセントなんてものが聞こえるのは期待できるはずもなかったけれど、このOlasonicの小さなスピーカーはちゃんと再生していて感動する。リバーブなどの残響音もきれいだ。

 音の定位も良いので、どこで何が鳴っているかをしっかり聴き分けられる。パンニングして楽器が動いたりすると、それがハッキリと判る。

 ともかく、このプラスチッキーで卵形をした小さなスピーカーが、まさかこういう音で鳴るとは全く想像だにできなかった。せいぜいお洒落な音楽をこぎれいに聴かせてくれるぐらいだろうと思っていたのだから。

 実際のOlasonicの音は、どちらかというと小型のスタジオモニター系の音に近い。なので、音源にシビアだ。録音が良ければ良いほど、それに比例して良い鳴り方をするし、逆にダメな録音はそのままダメに聞こえる。いわゆる、どんな音源でもそこそこに気持ち良くごまかして鳴ってくれるタイプではない。

 それに、低音をブーストして迫力を出すタイプのスピーカーでもないので、そういう音に慣れてしまっているとつまらないと感じるだろう。BOSE等が好きな人とは相性が悪いかも。

 まぁ、だからといってOlasonicの低音がスカスカな訳ではないし、かなり正確に低音を再生できていると思う。例えば「今夜はブギー・バック」のブーンという808の超低音はちょっときびしいけれど、普通のドラムのキックであれば全く問題ない。単に、ベースがブリブリするような鳴り方は、この大きさのスピーカーでは物理的に無理な注文ということで、腰に来るような体感的な低音が欲しいなら、大きなスピーカーを思い切りドライブするしかない。

 やはり得意な音の傾向は、小さな編成のジャズやクラシックなどの生演奏かもしれないけれど、一人で机の上で聴き入る程度の音量ならロックやエレクトロニカも良い。とくに、音響系等のミックスの凝った音源、例えば、最近ならJames Blakeのアルバムは、Olasonicの定位の良さが発揮され、机の上で精緻な音楽の箱庭を堪能できる。これはかなりの快感。

 もちろん良い点ばかりではない。今のところ気になる点としては、スタジオモニター系スピーカーの常でもあるけれど、音がストレートに聞こえてくるので、リラックスした感じにはならないこと。BGMではなくて音楽を聴くという作業になってしまう。ちょっとこれで終日聴くのは疲れるかな……。あと、ドック部に付いているBASS BOOSTは、ちょっと残念な感じ。純正のサブウーハーとかあると面白いのかも。

 パソコンやiPhone/iPodでスタジオモニター系の音を体験してみたいという人には、このOlasonicはかなりお薦めのシステムだと思う。iTunesの映画レンタルなどの音声再生もこのOlasonicなら、今までよりもずっと通りの良い台詞まわしと迫力のあるSEを楽しめるはずだし、128k程度のMP3やAACの圧縮音源でもこれまでよりずっとメリハリのある音楽を体験できるはずだから。

 ちなみに、スピーカー単独の「TW-S7」ではなく、ドック付きのモデルを選んだ理由は、iPhone/iPodだけで利用できるからというのもあるけれど、それよりも、ACアダプタで外部電源が使えるので、パソコン接続の際にUSBバスパワー動作よりも出力が稼げる点。そういう意味では、こちらで正解だったと思う。

PS. ドックの対応機種表には、古いiPodは書かれていないけれど、これはリモコンに対応していないだけで、操作をiPod上でやれば普通にドックに挿して利用可能(うちのiPod 4.5GでOKだった)。それにリモコン自体、対応機種でもiPhone/iPodの細かいメニュー操作はできない。ボリュームのリモコン操作ができるのはやはり便利で、これは対応機種とは関係なく動作する。  
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