April 10, 2011

どうでもいい話:残念だけれどUSBケーブル1本でも音が変わる…

 以前から、色々なところでPC向け音楽再生・録音用インタフェースの接続ケーブルを変えると音が変わるという情報は聞いていたのだけれど、まぁ、さすがにデジタルデータの世界なんだから、そこはプロ中のプロな人が聴いてようやく判る程度のかなり微々たるものなんだろうと高をくくっていた訳で。

 ただ、ちょっと魔が差して、秋葉原のオヤイデ電気へ行って、店員の人にケーブルの話とかを色々聞いてみたが最後、気がついたら緑色のケーブルを手に家路に急いでいたという次第。

oyaidecables

 とりあえず、白と黒と緑の違いは、値段の差もすごいのだけれど、それよりも得られる音質に差があるようだ。白が一番ワイドレンジで、緑が逆に一番ナローレンジ、黒はその中間的なものらしい。ワイドレンジだと全ての音が聞こえる、いわゆるオーディオ志向な製品。ただし、その分まとまりには欠ける特性もあるとのこと。一方でナローレンジだと全ての音は聞こえないけれど、ガッツリまとまった音になる感じで、録音には向いているのだとか。今回は予算も無いし、どちらかと言えば、録音向けで良いケーブルが欲しかったので、店のお薦めに従って緑を試すことにした。

 で、家に帰ってきて、早速試聴してみた。再生環境は、MacBookでAudirvanaを走らせて、CDからX Lossless Decoderを使ってリップした音源を再生、それをオヤイデのd+ USB class BでRoland UA-4FXにつないで、そこからRoland RH-300へ。

 正直それほど期待していなかったのだけれど、かなり驚いた。まず低音がスッキリ出てきて、さらに全体の音の定位が非常に明瞭になった。

 なんというか、スタジオでミックスした音をプレイバックして確認しているような感じ。かなりシビアに音が聴けてしまうので、ダメな録音のやつはきびしいというオマケまであった(笑)。

 USB DACの値段は、さすがにポンポン買い換えて聴き比べできるものじゃないので、だったら今使っているやつで、ケーブルを交換してみるのは、音のグレードアップとしては、かなりお薦めな技なんじゃないかなと思った次第。

 この後、据え置きCDプレイヤーとの比較などもしてみたけれど、とにかく今のPCオーディオはスゴイなと再認識。あくまでも「オーディオ的な楽しみ」という志向で話を限定してしまうけれど、もしこれから10数万円程度のCDプレイヤー買おうと考えている人がいるとしたら、それはやめてPC環境で同じ程度の投資をする方がコストパフォーマンスは断然良さそう…。

 ちなみに今回の試聴で使った音源の一つはこちらとか

B004DGD3VUA LONG VACATION 30th Edition
大滝詠一
SMR 2011/03/21

いわずと知れた名盤。このリマスター盤の音はさすがにかなり良い感じ。
  

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