October 30, 2009

映画「かいじゅうたちのいるところ」を観た

 幸運にも試写会に参加できる機会があったので、日本では来年1月に公開予定の映画「かいじゅうたちのいるところ(原題:Where the Wild Things Are)」を観てきた。(現時点でYouTube上に公開されているオフィシャルトレーラーはこちら

 原作はモーリス・センダックによる子供向け絵本で世界的なベストセラー。それを、デイヴ・エッガースとスパイク・ジョーンズが共同で脚本化し、スパイク・ジョーンズが監督して映画化したもの。

 原作を全く知らず、予備知識も一切無いままに観たのだけれど、鑑賞後の素直な感想を一言で表すと「なんとも言いようのない嫌な自分の再発見をありがとう」という感じだろうか……。

 映像自体は、ロケ地であるオーストラリアのビクトリア州ならではの緑と砂漠と海と青空が独特の空気感を醸しだし、パペットやCGで構築された風景と混ぜ合わされることで、不思議なアニミズムの趣を表現することに成功していると思う。

 しかし、物語はひたすら感情の赴くままに行動する、まさに子供ならではの身勝手さを純粋抽出したような主人公マックスが、かいじゅう達の住む島で、やはり自分の感情を上手くコントロールできないかいじゅうキャロルと出会い、愛憎劇を繰り広げるというもので、自分としては観ていて何か神経を逆なでされるような、落ち着かないものを感じた。

 ハイライトとなる最後の別離シーンにしても、かいじゅうたちの心模様を慮れば、思わず目頭が熱くなる展開ではあるけれど、その涙の味はあまりにも複雑で、自分としてはできれば味わいたくなかったという、爽やかさとは対極にあるものだった。

 なんというか、上映時間の1時間41分がそのまま、自分の中にこっそりと隠している、いくら歳をとっても大人になりきれない未熟な精神部分、まさに自分でも止めたいのに止められない不条理な破壊衝動みたいなものを、そっくりそのまま抉り出し、そのどす黒くなった塊を映画館のスクリーン上にぶちまけて大きく投影したものを見せ続けられているような、そんな居心地の悪い時間だった。

 別の例えで言えば、心理学のクラスでワークショップに参加して、各人が自身のダークサイドを皆の前で暴露しあい、最後は輪になって手をつなぎながら皆で泣くみたいな状況と説明すると、判る人は判るのかも……。そう、この映画、まさに心理学のクラスで教材として使うのにはすごく適していると思う。

 もちろん、エンディングまでたどり着けば、そこにはまさに「愛」を感じる部分もあって、自分の大切な人(達)に会いたくなるような、そういう心への作用がこの映画にはあるだろうことも否定しない。ただ、なんだかちょっとそういう考え方は、あまりにも都合が良くてズルイような気がしてしまうのだ。特に、あの島に残されたかいじゅうたちのことを考えれば。

 この映画、原作の絵本とは異なり、完全な大人向けの作品だと思う。そして、間違っても、恋人同士で一緒に観に行ってはいけない。できれば、たった一人で、じっと我慢して観るべき作品。そして全てを観終わって映画館を出た瞬間に、一番好きな人(恋人でも家族でも誰でもいい)に電話をかけて、今から会いたいという気持ちを伝えるのが良いだろう。この「かいじゅうたちのいるところ」は、そういう孤独と自省と、そして家族の愛の暖かさを確認するための映画なのだ。

 自分の場合は、孤独と自省の後に、何の見返りも求めずただ黙って微笑みながら迎え入れてくれるような家族がもはやこの世には誰一人としていないということを思い出し、ちょっとばかり寂しい気持ちになって家路についた。

4572002150かいじゅうたちのいるところ
じんぐう てるお
冨山房 1975/01

書評などを読むかぎり、原作は映画に比べるとずっとシンプルでストレートな話のようだ。
  

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コピー(BlogPet)

きのうはコピーすればよかった?

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October 23, 2009

MacBookのユーザー体験が最低になりつつある件(BlogPet)

wmsの「MacBookのユーザー体験が最低になりつつある件」のまねしてかいてみるね

正常になっていた。
しかし、もはやその不具合が耐えられない。

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October 19, 2009

MacBookのユーザー体験が最低になりつつある件

 正常にクリックできなくなるというトラックパッドの不具合から以前に一度パーツを交換し、その後再び同じような症状が出始めたのだが、もはやその不具合が耐えられないような症状になってきた。

 しかし、おそらくこの程度の不具合ではAppleは不具合とは認めないのだろう。なぜなら、普通の感覚ではあり得ないほどに強い力でクリックすれば、なんとかクリックできてしまうからだ。しかし、「普通の感覚ではあり得ないほどに強い力」と表現したように、そんな強い力でクリックし続けていたのでは、数分の作業だけで指が疲れてしまう。話にならない。

 Webのリンクをクリックする際は一度のクリックで反応しないので何度も押しなおした挙げ句、勝手に違うリンクへ飛んでしまう。スライダー形式で設定するUIではそのスライダーを思ったところへ細かく動かすのが難しい。テキスト編集は所定の範囲を選択するのさえも面倒。

 MacBookで何か作業をするのが、非常に鬱陶しく、最低な体験となりつつある今日この頃……。

 なお、このような不具合がうちのマシン固有の問題でないことは明かであり、本国Appleのユーザーサポートにあるディスカッションでも「Topic : Official *Trackpad Click Not Always Registered* Thread」というスレッドがある。  
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October 16, 2009

どうでもいい話:リア充とかモテとか(ただしマンガの話)(BlogPet)

wmsの「どうでもいい話:リア充とかモテとか(ただしマンガの話)」のまねしてかいてみるね

今週の「シマシマ」はかなりかもしれない訳で、ついに2人がまさにリアルっぽい。
つまりオレは、個人的な感じ(笑)。
ただ、自分はリンダの「モーニング」の日常生活そのまんま。
でこの後、の立場はこういう暮らしぶりとはリンダのだろう?作者的にしても、どうもというキャラクターに飽きちゃったのかな感じ(笑)。
でこのマンガを感じる♪
シマシマ1(モーニングKC)講談社2008/07/23野郎でこの後、個人的な人達の日常生活そのまんま!!
ただ、のだけど、自分はリンダの立場は全く縁が一番共感できるかもしれない訳で、自分はかなりかもしれない訳でこの後、自分はこういう暮らしぶりとはこういう暮らしぶりとは全く縁がやっちゃうのだけど、ついに2人がやっちゃうの立場はかなりかもしれない!!
果たしてこのなし崩し的な感じが一番共感できるかもしれない?
ただ、ついに2人がやっちゃうのだろう?作者的なという感じ(笑)。

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October 09, 2009

現役が意訳したかったの(BlogPet)

wmsと、現役が意訳したかったの♪

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October 02, 2009

エラーってどこにあるかな(BlogPet)

わんこはエラーがほしいな。
エラーってどこにあるかな

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October 01, 2009

どうでもいい話:リア充とかモテとか(ただしマンガの話)

 今週の「モーニング」の「シマシマ」は、ついに2人がやっちゃうのだけど、このなし崩し的な感じがまさにリアルっぽい。つまり、リア充とかモテとか言われるような人達の日常生活そのまんま。

 果たしてこの後、ガイの立場はどうなるのだろう? 作者的には、どうもガイというキャラクターに飽きちゃったのかなという空気を感じる。で、個人的にはリンダのあのダメさ加減が一番共感できるかもしれない。

 ただ、どちらにしても、自分はこういう暮らしぶりとは全く縁がない訳で、リア充もモテも爆発してしまえという感じ(笑)。

4063727211シマシマ 1 (モーニングKC)
講談社 2008/07/23

野郎でこのマンガをずっと読んでる奴はかなりキモイかもしれない。つまりオレはキモイ野郎だ…。
  
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