November 30, 2007

どうでもいい話:日本の放送行政とかメディアの未来とか…

 たしか去年の今頃、「デジタルラジオ」というものが某ケータイ電話に搭載されるとかで話題になったような気がしたのだけど、その後あまり話を聞かない。一体どうなっているのだろうとネットを徘徊してみたら、元FMラジオ制作関係者の方が書かれているブログ「フロムさんの大きなお世話〜コミュニティFM編」で、詳細な論評が書かれていたので、以下にザックリとクリップしておく:

デジタルラジオ考
デジタルラジオ考・2
デジタルラジオ考・3
デジタルラジオ考・4
デジタルラジオ考・5
デジタルラジオ考・6
私の立場

 業界内で長年働かれてきた方による文章なだけに、非常にリアルな内容。全く知らなかったような話も紹介されており、非常に勉強になる。

 それにしても、メディア業界というのは、もはや内部から何かを変えるということは不可能なのかもしれないねぇ。ま、こういうグダグダな状況は何もメディアだけじゃなくて、全てのシステムで起きる可能性がある訳なんだけど…。  

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初音ミクは日本のボブ・ディランになれるか?

 前回エントリーに対していただいたMastさんのコメントをきっかけで知った初音ミク作品が個人的にかなりキタ:

あいのうた

ai no uta


あいのうた(詞・曲:haruna808)

電車は中野を過ぎ
高円寺にさしかかっている
みんな携帯電話いじりながら
メールとかしてる
そんなありふれた光景
眺めながら僕は
あしたの仕事とか
きみのあの笑顔とか
考えながら睡魔に包まれていくよ

HUMMERはアメリカ人を乗せて
街を走っているよ
壁にはびっしり銃弾の跡
こどもたちが泣いている
そんなありふれた光景
眺めながら僕は
白い雲の落とす
黒い影のこととか
病気の母親のこととか考えてる

原油価格は市場最高値を更新してる
世界の人口に比して
資源が不足しているようだ
アイドルの家族が
鋼材盗む世の中

明日の仕事とか
きみのあの笑顔とか
考えながら睡魔に包まれていくよ
白い雲の落とす
黒い影のこととか
病気の母親のこととか考えてる
ルルルルル ラララ

 これまでも四畳半フォークの時代、いやそれよりずっと昔から、時事ネタを取り上げた歌はいくらでもあったけれど、それをアマチュアが演った場合は限りなく貧乏臭かった。プロが取り上げようとすれば、レコード会社の意向で歌詞を薄っぺらにして意味の無いものにでもしなければリリースすることは難しかった。また、仮に商業作品としてリリース出来ても、それがレコードやCDになって世の中に出る頃には、誰もネタになった事件を覚えていないという始末。

 ところが、ここにきて、アマチュアでも市販されているCDと遜色のないプロダクションで音が作れるし、可愛い声のボーカリストを起用してポップなのに意味深な詩を唄ってもらうこともできる時代になった。しかも、すぐに世界中に向けて発表できるインフラがある。ようやく、日本でもボブ・ディラン(別にディランでなくても良くて、レノンでもボノでも、皆の好きな世界的に大きな社会的影響力を力を持った音楽アーティストの名前を当てはめれば良い)が登場できる環境が整ったんだなと思ったりして、勝手に一人で感動してしまった。

 ま、冷静に何度か聴き直してみれば、楽曲として物足りない部分も多々あるけれど、こういう作品を作る人が、初音ミクという「声」を手に入れることで、ポップなのに批評精神あふれた音楽作品を自由に発表できるようになったのは、本当に素晴らしいことだと思う。

 「あいのうた」の作者、haruna808さんによる他の作品のリストはコチラ。「404 Not Found 〜Mの歌〜」なんて、渋谷系の時代やネット黎明期に青春を送った人だったら、ちょっと泣けてしまうような歌だったりする。お薦め。  
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初音ミク職人によるプログラミングはどこまで可能か

 コメント欄でMastさんから教えていただいた曲の出来がこれまでの初音ミクとは一線を画していてた:

【初音ミク】 StudioGIW 〜 幸福時計 〜 (オリジナル)

koufuku tokei


 ほぼ人間の発声と同じようなアクセントの強弱を実現していて、まさに「声の綾」みたいなものを表現できている。

 この作品は「作曲&編曲:翡翠(月読レコード)」とクレジットされており、その道のプロ(もしくはセミプロ)の手によるものなので、従来の市井のアマチュアが作った初音ミク作品と同列で語るべきではないのかもしれないけれど、ともかく、初音ミクという音楽ソフトをどこまでプログラムできるかの可能性を示唆していると思う。

 また、同じMastさんのコメントで教えていただいた「【初音ミクにアーシーな歌い方をさせてみた】 いのちのうた FULL」という曲の冒頭で聴けるコブシの入った歌声も、やはりプログラミングすればどこまでいけるのかという可能性を示していて面白い。なお、こちらの曲の作者については、他の曲の方が気に入ったので、改めて別エントリーで紹介。  
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自分は買わないと思うけどスゲー売れそうな感じ

 雑誌(?)「大人の科学」の今度の付録は真空管式アンプらしい。

 もはや完全に雑誌の方が付録という感じの勢いなんだけど、これはiPodを持ってるオヤジとかが競って買いそうな気配。で、但し書きがちょっと曰くありげで謎な感じ:

※本キットの真空管は、30年以上前に製造された中国製です。性能に問題はありませんが、キズや汚れがあるものがあります。

 で、オレはオーディオだけはトランジスタながらそれなりにまともなアンプを持っていたりするので、わざわざこれを買うつもりはない。ただ、真空管の音が面白いのは十分に知っているので、改造してギターアンプになるようなら結構欲しいかも(笑)。

B000VL90B8大人の科学 真空管アンプ
学研 2007/12/06

なぜかアマゾンでは大幅な値引きがあるようなので、欲しい人はいますぐポチっと逝くのが吉かも……。
  
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November 29, 2007

クリソツ完コピのCM曲ってのはどうよ?

 まさしく上記タイトルのような話が「権利」絡みで考察されていたので、クリップしておく:

2つのザナドゥ」BENLI
そっくりさんの歌声を使って、歌手の権利を侵害しないのか」ナガブロ

 よほどのマニアで無ければ、そっくりそのまま本物の洋楽音源が使われていると信じてやまないようなCM音楽が結構ある訳だけど、確かに権利にうるさい(意味もなくうるさい訳じゃなくて、論理的に考えてまっとうな権利主張だと思うけど)欧米アーティストがこれらのCM曲を実際に聴いたら、まるまるフレーズサンプリングされているような錯覚を感じてもおかしくないのかも。

 で、現在どれぐらい、そっくりさんコピー曲がCMに使われているかというと、11月4日付けの産経新聞(Yahoo!ニュース経由)で「CMソング歌声、実はそっくりさん」という記事が参考になる:

サントリーのチューハイ「アワーズ」のテレビCMに使われた英の電気ポップ・デュオ、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」(79年)や、日産自動車の高級ミニバン「エルグランド」の「ゴールドフィンガー」(64年。映画007/ゴールドフィンガーのテーマ曲。オリジナルはシャーリー・バッシー)、森永製菓の「ウイダーinゼリー」で使われた米ロックバンド、ナックの「マイ・シャローナ」(79年)などは、いずれも“そっくりさんバージョン”だ。

 同記事によれば、こういうことをする理由は「大物の楽曲をゴールデンタイムの全国ネットのテレビ番組のCMで使う場合、楽曲を動画に合わせる権利の使用料(シンクロ・フィー)や、原盤・著作権使用料、テレビ局などに支払う放送使用料などで総額約3千万円になる」からだそうだけど、安くあげたコピー曲を使うCMに対してクライアントは莫大な費用を支払っている訳で、ちょっとスッキリしなくもない。

 なんというか、権利の保護をいろいろと訴えるメディア側が、実はその権利の抜け穴を利用してコッソリ儲けているという図式に見えるような…。  
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November 28, 2007

初音ミクが国営衛星放送で歌ったらしい

 うちはテレビが無いも同然な生活をしている上、衛星放送なんてのには縁がない環境なので、全くよくは判らないけれど、どうやら初音ミクの歌声がNHK BSの番組で流れたらしい。

 詳しくは、コチラとかコチラ辺りを参照のこと。

 それにしても、なんだかとんでもない時代になったものだ。このまま、初音ミクが紅白歌合戦に登場してもなんら不思議はないような気がする…。

 PS. 今この瞬間なら、問題の番組をニコ動で視聴可能(おそらくすぐに削除されると思われ)。しかし、驚いたのは、こんな番組を国営放送がやっているということだな。いきなりオープニングから笑ったというより、苦笑した。さらに、ニコ動がネタとして取り上げられて、普通にユカタンが「スゲー」とか感想言ってるし(笑)。

netstar opening

 PPS. やっぱりすぐに削除された模様…。
  
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November 27, 2007

Project #4:いわゆるJ-POPじゃないトランスな初音ミク

 11月27日付けの「初音ミクニュース」さん経由で知った、T.Komineさんによる「Project #4」の作品群が面白い。

 現時点では別ミックスなどを含めて合計8曲が公開されていて、MP3音源もアップされている。

 いわゆるトランスっぽいJ-POPという訳じゃなく、ちゃんとフロアでかけても違和感のないような出来になっていて、やや安直な例えだけど、「dubnobasswithmyheadman」の頃のアンダーワールドとかが好きな人なら、普通にこれらの曲を楽しめるような気がする。

 個人的に特に好きだったのは、歌詞コラボレーション作品の「初音ミク オリジナル [utatata-Trance 02] -不在の女神- 【歌詞コラボ】」と、

utatata-Trance 02

 フロアを意識したであろうミックスの「初音ミク オリジナル [utatata-Trance03]」の2曲。

utatata-Trance03

 12インチの時代は終わりつつあるらしいけれど、これは12インチ切っても良いんじゃないの?!

 で、パラパラ(死語?w)向けなトランスは「初音ミク オリジナル [utatata-Trance 04] -01 Tararira Remix-」かな…。

utatata-Trance 04

 現時点でのコメントを見る限り、このミックスが一番素直に受けてるっぽい辺りがニコ動っぽいかも(笑)。  
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November 23, 2007

初滑り:07-08シーズン開始

 11月としては記録的な大雪というニュースを横目にどうしたものかと考えていたら、知人から滑りに行くので同行しないかというお誘いを受ける。板のワクシングがまだ出来ていない旨を伝えると、ありがたいことに板も貸してもらえるとのこと。感謝感激で、同行させていただくことに。

 場所は白馬五竜。道具は、先日「今シーズンはスキーに専念する」宣言した通りでテレマークスキー。

 ゲレンデコンディションは、前日の降雪でテレキャビン(ロープウェイ)の始業が遅れるほどの積雪量(確か天気予報などでは1メートルオーバーと報告されていたはず)。天気は、麓は晴れなのにもかかわらず、山頂はずっと曇りでたまに雪がちらつく冬の空。下の駐車場では暖かいぐらいだったので、なめた軽装で臨んだら寒くてたまらず、下山して着替えるという情けない一幕も(笑)。

hakuba goryu 23 nov 07

 滑走できたのは、パノラマコースとグランプリコースの2つのみ。初滑りということで無理はせず、ひたすらパノラマコースを滑る。

 それにしても、昨シーズンも下手だった滑りがさらに下手になっていて、かなり凹む。

 コース脇にはうっすらと新雪が乗っていて、なんとなくパウダー(笑)な感触も楽しめた。後から、一度だけグランプリコースを試したのだけど、なんと朝一なら間違いなくバフバフ(?)のパウを楽しめた名残があったりして、ちょっと惜しいことをしたかも…。しかしながら、自分の技量が、ボードなら楽勝の地形でも、テレマークスキーでは超難関コースに早変わりしてしまうような状態なので、無理は禁物。

 12時過ぎには足腰ともに、完全に「売り切れ」で撤退。ま、初滑りはこんなものだろう。

 ちなみに、翌日も滑るはずだったのに、朝起きてみたら参加者全員が筋肉痛を訴えて、アッサリと帰途についたのは秘密の話。歳はとりたくないものだなぁ…(笑)。  
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November 22, 2007

どうでもいい話:最近大人げなく思うこと

 いまさらながら、世の中、ビジネスの大半は、儲けるために仕事を作り出しているだけであって、本来は要らないようなものが山のようにたくさんあるよねと思ったりする今日この頃。

 中身の無い、最低なクオリティーの仕事なら、やらないほうがよっぽどマシなのに、仕事しないと金が回ってこないから、無理してやらざるを得ないような仕事ばかりを作りだしている。そのおかげで、やたらに忙しくて首の方が回らなくなるのだけど(笑)。

 例えば、何かを表現しなければならないというような、せっぱ詰まった内的な衝動は全然無いけれど、発売スケジュールだけは決まっているからと制作作業を開始して、どうでもいいいような作品をリリースする、ダメな職業アーティスト(「アーティスト」って言葉は、もはや本来の意味をなしてないよな…)とかも同じ境遇。

 世の中、無駄が金を産むシステム。でも、無駄を無くせば、金のかからない世の中になりそうな気がしなくもない。

 あと、格差社会がどうたらとか言うけれど、格差があるのは自然の摂理なんだと思う。皆が全く同じということはあり得ないのだから。ラッキーかアンラッキーかも含めて、格差は絶対になくせない。ま、命にかかわるようなことじゃないことで不運があって、そんな「ツキ」の理由だけでも生死が問われるようなことが起きない程度には、効果的なセーフティーネットがあると良いとは思うけれど。

 マスコミが「格差社会」をお題目に掲げるのは、そういうことを声高に発言しておけば、「正義の味方」を装えるから。もし、本当に格差のある社会を憂えるならば、まずはマスコミの給与体系から見直して、余計に儲けた分を社会福祉か何かに具体的に還元すべきだろう。

 あくまでも極端な例になるけれど、下請けが食うのもやっとみたいな低賃金で過労死寸前みたいな働き方をしている一方で、プロパー社員は快適なオフィスに座っているだけで1000万オーバーみたいなシステムは、まずヤバイと思う。これは音楽の著作権を巡るシステムでも同じような状況。ま、日本の音楽業界で格差社会がどうしたとか言う人は、アーティストも含めて、欧米に比べるとほとんどいないようだから、この文脈では関係ないか(笑)。

 あ〜、こんなことを書いているということは、ちょっと自分が鬱なんだろうな……。  
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November 20, 2007

初音ミクの人気曲がメガミックスで登場

 「OTO-NETA」さんが11月20日付けのエントリーで紹介されていて知ったメガミックスがこれ:

SUPER HATSUNE BEAT vol.1【初音ミク】

SUPER HATSUNE BEAT


 トータル9分35秒で、以下の6曲がメドレーされている:

 ・恋スルVOC@LOID
 ・White Letter
 ・なぜか変換できない
 ・えれくとりっく・えんじぇぅ
 ・タイムリミット
 ・みくみくにしてあげる♪

 個人的にはこういうユーロビートっぽいノリは苦手なんだけど、実際に聴いてみたら、「みくみくにしてあげる♪」がフィルインしてくるところなんて素直に感動。カッコイイ、ゾクゾクした!

 作者のコメントには「うちのミクに6曲分も歌い直してもらうのは骨が折れた・・・orz」とあって、なんと全部歌を入れ直したようで、かなりの労作。

 停滞した感がある日本の音楽シーンの中にあって、初音ミクだけはそんなこと全然関係ないようにドンドン進化していて面白い。あとは、オレ好みの曲がもっともっと出てきて欲しいぞ〜。

 PS. あ〜、ふと思ったのだけど、こういう曲を聴くと、KLFの「What Time Is Love?」なんかが出てきた雰囲気に似てるよね。ちょっとインチキっぽいけど、そこがポップの白眉っていう感じというか…。うんうん、他の人には判らないだろうけど、なんだか一人で納得してしまった(笑)。

B000003RFDChill Out
The KLF
Wax Trax! 1993/04/08

KLFと言えば、「What Time Is Love?」よりもこちらがお薦め。まさにサンプリングアートの古典的名作。これを聴かずしてアンビエントというジャンルは語れないかも(笑) ま、難しいことは関係なく、単純に気持ち良いっす。

 PPS. KLFに関しては、ネットを漁れば色々と情報が転がっているけれど、うちの昔のブログにも拙文を書いていたりするので、ご参考までに。面白いのは、そのブログエントリーを書いた頃は「Chill Out」が廃盤状態だったらしいこと。あのサンプリングは全部許諾を得られたということなのかな?
  
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November 19, 2007

SP-1200が登場してから20周年

 Music Thing経由、Village Voiceの11月13日付け記事「The Dirty Heartbeat of the Golden Age」は、短いけれど良記事:

In the summer of 1987, E-mu Systems released the SP-1200, a drum machine and sampler designed for dance-music producers.

E-mu SP-1200

 同記事によると、E-muのサンプラー「SP-1200」が登場してから20周年だそうな。つまりは、ヒップホップな文化の中でニュースクール(当時のPEやBeasties、Gang Starr等のこと、今の時代のオールドスクールだね…)が登場してから20周年ということも意味する訳で、思えば遠くまで来たものだ。今や自分はほとんどヒップホップを聴かなくなったし…。

 インタビューに参加しているハンク・ショックリーは、あの頃まさに憧れのサウンド・プロデューサーで、彼の作り出す音にやられっぱなしだった。

 彼の語る逸話がまた懐かしい。極端に少ないメモリ容量(ノーマルなビットレートのサンプリングだとトータルで10秒ちょいだったらしい)を稼ぐために、33 1/3回転のLPを45回転でサンプリングして、後から再生ピッチを半分に落として再生する技なんてのが披露されているけれど、今のProToolsしか知らない世代には理解不能だろうなぁ…。

 ま、当時から既に言われていたことだけど、SP-1200の荒れて太い音と、雀の涙ほどのサンプリングタイムという悪条件だったからこそ、結果的にヒップホップの格好良さを発揮できたという分析が今回のインタビューでも語られていて興味深い。そう言えば、AKAIもフィルターやリサンプルでわざと音を荒らすのが一時流行ったしね。

B0000024K1It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
Public Enemy
Universal Music

ハンク・ショックリーの代表作と言えば、やはりこのアルバムに尽きると思う。初めてこの音を聴いた時のショックはちょっと言葉に出来ないものがあった。
  
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November 18, 2007

07-08シーズンの新兵器

 思い切って太板を入手。ブツはウエスト幅100ミリオーバーの変態(笑)、K2 Anti Piste。ハッキリ言って汎用性ゼロなんだけど、とりあえずゲレンデはこれ1本で行く予定だったりして…。

 実は、ボード用のブーツとバインディングが経年変化や紫外線による劣化でそれなりにくたびれてきて、安全性を考えると交換すべき時期だった。

 それらを新調するかどうするかずっと悩んで、同じ出費をするなら深雪用のテレ板もアリだなと気がつき、天秤かけて、魚をとりあえず退役させることにした次第。

 今シーズンはスキーに専念することになりそう。ま、ダメならまたボードを引っ張り出してくるかもだけど。

 ちなみに、Anti Pisteは色々と権利問題で悶着があった(?)ようで、試乗会などに出回っていたプロトタイプと、実際の市販モデルでは、グラフィックが微妙に異なっている。

Anti Piste 08

 Nirvanaのロゴがあった部分は単に黒抜きになっていて、なんだか手抜きっぽい。それに使われているフォントもダサクなってるし、個人的にはちょっとテンションが落ちた(笑)。

 で、今日からワックス仕込みを始めようと思っていたのに、想定外のMacのトラブルで、結局手つかず。  
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Mac OS X 10.4.11 アップデートで酷い目にあった

 この週末でサクッとOSをアップデートするつもりが、とんでもなく酷い目にあった。前のエントリーで書いた心配事が、もろに当たってしまったという感じ。これほど苦労したのは、旧Mac OS時代に英語版で日本語を走らせるキメラとかに手を出した時以来かも…。

 事の発端は、まず、昨夜の寝る前に軽い気持ちでソフトウェアアップデートを走らせたことにあった。

 今回のアップデートでは、Safariで転ける可能性の高いことが「MacFixIt」等で周知されていた。うちの場合、Safari Enhancerというユーティリティでリンクのアンダーラインを消していたので、この設定をSafari Enhancer上からデフォルト設定に戻しておくことで、その対策をしたつもりだった。ところがこれだけじゃダメだったらしい。

 アップデート作業が終わってマシンを再起動したら、その直後からもうSarariが全く起動しなくなった。Safari周りの初期設定ファイルなどを捨てたりして色々試してみたが、全くダメ。かなり精神的なショックを受けつつ、もう遅かったので寝ることにした。

 翌日は、バックアップを取っていた外付けHDD上のシステムにあるSafariを完全にデフォルトに戻してから、ソフトウェアアップデートをかけてみた。ところが、これもSafariが転けてしまった。当然ながら気分はマキシマムに鬱。

 あとはシステムの再インストールをするか、Safariを使うのは諦めてFirefoxに乗り換えるぐらいしか手だてがなさそうな状況に追い込まれてしまった。

 さすがにシステムのクリーンインストールはかなり面倒なので、ダメ元ということで、OS X独自の「アーカイブインストール」を試してみることにした。こいつは、システムファイルと純正アプリを全てを再インストールしながらも、各種の設定は現状のものを活かせるという「魔法」のような機能らしい。

 アーカイブインストールで、まずはマシンを購入した当時のシステム構成である10.4.2までバックデート。その後、何もいじらずに、ソフトウェアアップデートで一気に10.4.11までアップデートするという、かなり極端な作業になった。

 で、数時間かけてアーカイブインストールとソフトウェアアップデートを行った後、おもむろにSafariを起動してみたら、なんと嘘のように普通に起動してくれた。

 ただし、これで「めでたし、めでたし」とはなってくれず、今度はATOKが消えてしまった。色々ファイルを探したところ、アーカイブインストール後に作成される「Previous Systems」というフォルダに、ATOKに必要なファイルが移動されていた。これらのファイルをあるべき場所へコピーして、システムを再起動したら、ようやく無事にATOKがメニューへ出現。

 結局、今日やらなければならない雑事をほとんど片付けることができないまま、OSいじりだけでほぼ一日を潰してしまった、やれやれ(泣)。

 ま、Safari 3はGoogle Docsも普通に使えることが確認できたし、動作も評判通り旧バージョンよりもキビキビしているので、とりあえず「良し」としておこう……。

 そうそう、リンクの下に表示されるアンダーライン対策は、純正機能のスタイルシート設定で実現できた。その方法は、こちらのページを参考にさせていただきました、ありがとうございます。これなら、今後のアップデートでも不具合が出る可能性は非常に低いはず。と言うか、リソースをいじってしまうアプリのハッキングツールはしばらく使いたくないなと思った。


 PS. その後、iPod touchを接続したら、iTunesに認識されず。これもダメ元でAppleのサイトからiTunes最新版を落として再インストールしてみる。何かがインストールされたらしく、その後iTunesを起動したらiPod touchを認識した。今後もこの手の小さな不具合が頻出しそうで嫌な感じ…。

 PPS.  PPS. Apple純正アプリなはずの「iWork '08」も必要なファイルが無くなっていたので、ROMから再インストール。なぜか、その後にあるはずのアップデートは不要だった。どうやら、アプリ本体はアップデートされたものが消されずに残っていたらしい。アーカイブインストールの挙動はなかなか不思議。

 PPPS. 印刷しようとしたらプリンタのドライバも無くなっていることが発覚。再インストールで無事に復旧。興味深いことに、各種の印刷設定(名刺印刷用などのカスタム設定)は消えていなかった。  
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November 17, 2007

著作権処理がどうなっているのかがすごく気になる

 産経の11月17日付け記事「カラオケでも『みっくみくにしてやんよ〜♪』」にはちょっとビックリ:

動画投稿サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」で話題となった「初音ミク」をフィーチャーしたオリジナル楽曲「みくみくにしてあげる♪」が、エクシングの業務用通信カラオケ「JOYSOUND」で配信される可能性が出てきた。

 可能性が「出てきた」とあるので、まだ決定ではないような気もするのだけど、もし配信される場合、楽曲の著作権処理は一体どうなるのだろうか?

 当然ながら商用カラオケに起用される場合、一番可能性が高いのは、JASRAC管理楽曲になるというパターン。

 しかし、もし、JASRAC管理楽曲になってしまうと、今まで自由にネット上で共有されてきたこの曲は、今後勝手にWebやブログ上に貼り付けることなどが出来なくなる可能性があることを意味する。(ま、厳密には今までも、勝手に貼り付けるのは著作権法的には問題のある行為ではあったのだけど、JASRACが管理している訳ではなかったから、JASRACから文句を言われる筋合いは無かっただけという話ではあるな…。)

 なんというか、ちょっと「のまネコ」騒動と似た事件が起きそうな、嫌な予感がしなくもない……。

 ちなみに、現時点でJASRACの作品データベース検索を使っても、曲名「みくみくにしてあげる」やアーティスト名「初音ミク」では何もヒットしない。

 PS. 端からPD楽曲扱いという可能性もあるのかな? だとすると、それはそれで画期的なんだけど。

 PPS. とりあえず、JOYSOUNDでの配信は正式に決定した模様。

 PPPS. カラオケ業者は一般的に、JASRAC管理楽曲でないものに関しては、権利者から「使用許可」を得て、楽曲使用料などを払わずに利用することが通例らしい。「MI*KO*2 BLOG」さんの6月2日付け記事「からおけのきょく」にその旨が書かれていたのを某掲示板経由で発見。それは、それで、何だか搾取されているみたいで嫌な感じがしなくもない。JASRACは必ずしも「巨悪」ではない訳で、権利者にもエンドユーザーにも、相互にとって気持ち良い解決方法が他にありそうな気もするのだけど……。

 PPPPS. ITmedia松尾氏のブログ「CloseBox and OpenPod」の12月17日付けエントリー「初音ミク、JASRACデビュー」経由で、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」がJASRAC管理楽曲になっていることが判明。時代は今大きく動こうとしている?(2007/12/17追記)

 PPPPPS. イマココ→Who killed Miku?:権利商売をするということ(2007/12/21追記)  
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今日は寒かった

 ここ最近のいつものような軽装で自転車に乗って出かけたら、寒くて死にそうになった。

 やれやれ、いつの間にか冬になっていたのだなぁ。ほんのちょっと前まで暖かい日々が続いていたような気がして油断していた。そろそろ暖房器具も押入から出しておこう。

 それにしても、家に帰ってきてから喉が痛い。もしかして風邪ひいたかな…。

正福寺千体地蔵堂。東京都内に存在する唯一の国宝建造物だそうな。ケータイで適当に撮ったら本当にテキトーなフレーミングになっちまったな、カッコワルイ。本物はイイ感じなのに…。
  
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November 15, 2007

OS X Tiger最後の(?)アップデートでSafariも「3」に

 Mac Rumorsの11月14日付け記事「Apple Releases Mac OS X 10.4.11 Update」によると、Mac OS X 10.4.11が公開された模様。

 おそらくTiger(10.4)では今回が最後のアップデートになるのだろうけど、なんと驚いたことに、WebブラウザもLeopard(10.5)同様に「Safari 3」へアップデートされるとのこと。ちょっとウレシイ。

 ただ、すぐに導入するのはやっぱり怖いので、しばらくは世間の動向を様子見する予定(笑)。

 PS. Mac Rumorsのユーザーフォーラムを見ていたら、Safari 3はGoogle Docsに対応しているらしいことが判ったので、早々に導入したくなってきた…。  
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著作権に関するパブリックコメント

 文化庁が募集する著作権関連(ダウンロード非合法化だとか著作権の非親告罪化だとか…)のパブリックコメント提出の締め切りが今日。

 とりあえず、ネット上にある参考文献などを拾い集めて、自分なりに意見をまとめたつもりながら、その内容は実質コピペと言えなくもない。

 まさに今回のパブリックコメントの議題から考えれば、「海賊行為」そのものなのかも。

 なんというか、卒論をコピペだけで済ませてしまうイマドキの大学生を非難できない自分が情けない…。  
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November 14, 2007

食品産業はいろいろ大変そうだよね

 いろいろな形で不祥事が続いている食品産業だけど、まぁ、別にああいうインチキは食品だけじゃないのは判っている。ただ、実際に健康とかに直接関わってくるだけに、デタラメな食品は口にしたくないし、切実な問題だよね。

 で、そんな難しい話を書こういう訳でもないのだけど、11月14日付けのやじうまWatchにあった「ネットユーザーがおおぜいで苦言……モスバーガーの味が落ちた」という記事、これが全くもって同意。

 以前は、結構定期的にモスへ食いに行っていたのだけど、例のレシピ変更で味が変わってからは、あまり行きたいと思わなくなってしまった。

 まず、バンズが自分の好みの味や食感じゃなくなった。あと、オニオンリングやポテトとかも揚げ方がテキトーな事が多いような気がする。で、なんとなく全体的に店員のやる気が落ちたような雰囲気も感じたりする。

 おそらく経営的にキビシーのが、そのまま色々なところに反映してるのだろうとゲスな勘ぐりをしてしまうけれど、やっぱり食べ物商売は上手くてナンボな訳で、不味いと行かなくなるよ……。  
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November 12, 2007

ボーカロイド使いの神降臨、いやマジで……!

 コメント欄で kokera さんに教えていただいたこの作品が本当に凄かった……

MEIKO+初音ミク オリジナル「3秒ルール」

3sec rule

(残念ながら今のところYouTubeにコピーは無い模様)

 正直ここまで自然に歌う作品が登場するとは想像だにしていなかった。自分が今まで出会ったボーカロイド作品の中で最も優れた作品と断言できる。というか、実は、いまだに人間が歌っているのじゃないかと疑っていたりするぐらいなんだけど(笑)。

 しかも、音楽的にもスゴク面白い。メロディーといい、ユーモアあふれる雰囲気といい、楽器の音色の選び方、曲全体の構成等も含めて、突き抜けている。半端じゃない完成度。

 ちなみに、ここであえて「ボーカロイド作品」と表記したのは、初音ミクだけじゃなくて、その先代プログラムにあたる「MEIKO」も起用されているから。そして、どちらかと言えばMEIKOの声の方が重要な役割を果たしている。MEIKOの声良いね、プログラムは初音ミクより難しいと言われているけど…。

 そして、恐ろしいことに、この作者はこの他にもオリジナル作品を2曲(さらにカバーも1曲)発表していて、それらもほぼ完璧に近い仕上がりだったりする:

私だってVocaloid(MEIKO)
初音ミク(MEIKO+KAITO) オリジナル「おもいよとどいてよ」

 今のところそんな仕事がこの世にあるのかどうかは知らないけれど、この作者がプロのボーカロイド・マニピュレーターになれることは間違いない(笑)。

 作者のコメントによると、「色々思うことがありこれで一旦うpは控えようと思います」とのことらしい。ちょっと残念。

 で、勝手に推測するのだけど、この一連の作品群は、本当に音楽の世界のプロが実験的にボーカロイド作品を作って公開したものという感じがする。果たして実際のところはどうなんだろう?  
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新規カテゴリ作りました>初音ミク

 当初はこんなに初音ミクで色々と書くつもりなどなかったけれど、結果的にはかなりのエントリーが出来てしまった。なので、「初音ミク」というカテゴリを作ることに(笑)。  
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初音ミク:これはすごいのがキタよ!

 前回のエントリーにいただいたMastさんのコメントから知ったミク作品が凄かった。出だしのミクの声一発目からもう圧倒的!

【初音ミク】ネハンシカ【オリジナル】-Ver.Full

nehanshika.jpg

YouTubeにアップされたコピーはコチラ。残念ながら音質がかなり劣化してるので可能ならばニコ動の方で聴かれたし)

 とにかくカッコイイ! すごくイイ!

 ニコ動のコメントではやたらに「電波」と評する書き込みが多いのだけど、こういうのを単なる電波という月並みな言葉でしか表現できないのは、ちょっとつまらないかな…。

 これは電波じゃなくて、「ロック」なんだよ!

 …などど、そんなことを恥ずかしげもなく言ってしまうオレも大人げない(笑)。

 ま、冷静に考えれば、普通の人間じゃここまで息が続かない訳で、かなり不自然な歌なんだけど、そういうのを気にさせることなく一気に聴かせてしまうノリが面白いのだろう。

 ただ、残念ながら、こういうアプローチは一発芸的な弱みも持っている訳で、「二匹目のドジョウ」はなかなかいない。同じ作者も第二弾に挑戦しているけれど、個人的にはイマイチだった。それよりも、バラード系の「【初音ミク】天使の歌声【オリジナル】-音量修正版」が良かった。この作者からは、音楽で何かを表現したいという気持ちがすごく感じられるので、そのままどんどん新しいアプローチの作品へ取り組んで先へ進んで欲しいなと思ったりする。  
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November 10, 2007

自重撤回(笑):ちょっとイイ感じの初音ミク

 数日前に「初音ミクなネタはしばらく自重」なんてことを書いたのだけど、ITmedia松尾氏のブログ「CloseBox and OpenPod」の11月10日付けエントリー「こんな雨の日はKAOSSILATORでブルースでも弾いてみるか」で、かなり自分好みな初音ミク作品が紹介されていたので、あっと言う間に「自重」を撤回することに(笑)。

初音ミクのブルース "みくぶる 2"

mikuburu 2


 単なるブルースで、音楽的に新しいことは何も無いけれど、初音ミク作品でこういうアプローチはちょっと新鮮。(ニコ動が見られない人は音質悪いけどYouTubeにコピーが上がってるのでそちらをどうぞ)

 で、この「みくぶる」の作者による別の曲もかなりイイ感じなのだ。

初音ミクオリジナル "さよなら"

sayonara


 クールな演奏とローファイな音処理がマッチしているし、ミクの声の扱い方も上手だと思う。(これもYouTubeにコピーが上がってる

 実は、こういう昭和歌謡っぽいアプローチって、妙にあざとい感じがしてあまり好きじゃない(だからエゴ・ラッピンとか椎名林檎とかその他諸々、大概はダメだった)のだけど、これはまぁギリギリOK…。ミクの歌い方のせいなのかな? ま、その辺はあくまでも個人的な趣味の問題なので、どうでもいい話だな。

 ともかく、こういう風にアニソンや王道J-POPじゃないアプローチの曲が今後さらに増えることを期待したいところ。  
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November 09, 2007

iPod touchのファームウェアがアップデート

 iPod touchのファームウェアが1.1.2にアップデートされた。(iPhoneのファームウェアも同様にアップデートされた)

 とりあえず、仕様じゃなくてバグだったカレンダーへのイベント追加機能がようやく実現。

 そのほか、全体の動きがサクサクと軽快になったような気がする。カバーフローでもジャケット画像が突然出なくなる症状は今のところ見られない。(その後、やっぱりジャケット画像は転けてしまった…苦笑)

 なんとなくRAMのハンドリングが見直されたっぽい。イイ感じ。

 ただし、JailBreak(ハッキング)してる人はアップデートすると色々不具合出るかもね…。  
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昔は大きなレコード店って本当に珍しい存在だった

 「Waste Of Pops 80s-90s」さんが11月8日付けで「CDショップの話」という記事を書かれていて、これがなかなか興味深い。

 それによると、ここ最近は、普通の商業エリアから大手レコードチェーン店がどんどん消滅しつつあるらしい。

 この話、つまりは、ライトユーザーと言われるような、たまに流行りモノのシングル盤を話のネタとして買うぐらいで、それ以上の「何か」を音楽には求めないという層であれば、すべて着うた(それもフルじゃなくて、単なる呼び出し音の方ね)を入手すればそれで事足りる訳で、わざわざCDという邪魔なパッケージを買う必要はないという時代になったということの証明だったりしそうだ。

 で、これを読んで思い出したのは、そう言えば遠い昔、自分がまだほんのガキだった頃、大きなレコード店なんてものはかなり珍しい存在で、そういうものは都会でもなかなか見つけられなかったという事実。

 渋谷にタワーレコードの第一号店(今のマンハッタンレコードのはす向かいのビルにあった)が出来た時は、それはそれは衝撃的だったものなぁ…。

 ま、長すぎたレコード産業の「夏」が終わり、ようやく「秋」も暮れようとしている今日この頃、あのタワーレコード登場以前の「普通」の状態に戻ろうとしているということなのかもしれない。

 であるのなら、そろそろまた、マニアによるマニアのためのマニアックな小規模レコード店みたいなものが復活しても良いのだけど、ところがドッコイ、そういう物理パッケージを扱うリアル店舗こそが成り立ちにくい時代だから、全ては(ブツも店も)バーチャルなところへ集約されていくのだろう。それも時の流れとはいえ、ちょっと寂しいね。

no music, so what?  
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November 07, 2007

ネタ:最近の気分はこんな感じ…かな(笑)

 なんとなく、イマイチな日々。ま、そういう気分をそのまま表現してみた:

i love hatred

 ネタ元は「百式」さんの11月7日付けエントリー「『I Love ○○』のTシャツがデザインできるジェネレータ『I Love Anything』」から。  
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Mac OS Xの基本コマンド(?)等で重大な問題があるらしい

 Mac Rumorsの11月6日付け記事「Mac Data Loss Vulnerabilities Discovered」は、Macユーザーにとって深刻な知らせだ。

 内容は、Mac OS Xにデータを消失する可能性がある致命的なバグが存在するらしいという話。そして、最近のMacBook/MacBook Proに採用されているHDDに欠陥があり、やはりデータを消失する可能性があるらしいとのこと:

Leopard's Finder has a glaring bug in its directory-moving code, leading to horrendous data loss if a destination volume disappears while a move operation is in action.

 ただ、Mac Rumorsの説明はなんだか判りにくい。で、もっと単刀直入に判りやすい記事はないものかと探したら、Gizmodoの11月6日付け記事「Two Possible Mac Data Loss Issues Still Unadressed by Apple」に寄せられた読者コメントが実態を明らかにしていた:

The "move" function is apparently not documented (although a lot of people know how to invoke it from the GUI -- Command + Drag & Drop)

 つまり、ファインダー上で「Move」というコマンド(実際には隠しコマンドになっているらしい)を使って、異なるボリュームにデータ移動を試みる際、その移動に失敗するとデータを消失して復帰できない可能性が高いということのようだ。

 驚くことに、このニュースに触れるまで、Mac OS Xに「Move」なんていうWindowsちっくなコマンドが存在することは全く知らなかった、いやはや……。

 しかし、このバグ、実はPanther(OS X 10.3)時代から改善されずに実装されているというのがヒドイ話。そんなに危ない機能なら、隠しコマンド以前に、全く使えないようにしておくべきだと思うのだけどね?

 あとは、現行MacBookユーザーは、HDDの件で今後の展開に要注意。上手くすれば(?)、リコール出るかも。  
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初音ミクなネタはしばらく自重

 ITmediaで「『初音ミクオンリーイベント』でニヤニヤした」なんていうコラム記事があった。いわゆる同人イベントの一環として開催された「THE VOC@LOiD M@STER」のレポートだ。

 さらに、同じイベントをもっと濃く紹介したブログエントリー「THE VOC@LOID M@STERに参加してきましたよ」(Je n’avais pas l’intention d’aller ? la mer.-HINAGIKU SAID ”LIVE OR DIE”さん)なんてのもある。

 これらの記事を読んでみると、結局、世の中で初音ミクに盛り上がっている人達のマジョリティって、アニメと同じベクトルで盛り上がっているのであって、自分みたいに、初音ミクに対して音楽的に何か「新しいもの」が生まれることを期待している人はごく少数に限られているのかもしれないという気がしてきた。

 まぁ、初音ミク作品が公開されるメインの場所がニコ動だというのも、良きにつけ悪しきにつけ影響が大きいのだろう。

 ともかく、初音ミクを取り巻くムーブメントの在り方が、自分の好きな感じからドンドン遠のいているのを感じるのだ。

 それに、自分のパソコン環境では、実際に初音ミクをいじることも出来ないので、初音ミクを語るにしても、なんだかイマイチ説得力が欠ける立場だったりする。

 そういう訳で、これからしばらく初音ミクに関するネタを取り上げるのは見送ろうかなと思ったりする今日この頃。

 あとは単純な話、オリジナルな初音ミク作品が増え続ける状況の中で、個人的に面白いと感じるものがなかなか登場しない現状に疲れたというのもあるけどね…。

 PS. 自分でこのエントリーを読み返すと、なんだか敗北宣言みたいで、とっても嫌な感じ。マジでそういうことにはならないで欲しい。初音ミクには、アニメっぽいものとは別に、色々と可能性があると思うんだよ…。  
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November 03, 2007

どうでもいい話:マニアとしての覚悟を問われるCDが出るらしい…

 相当に貧乏臭いことは否めないけれど、それでも、とりあえず自分はオーディオマニアの端くれにいるという自覚がある。

 だから、普段の生活ではiPodなんていう音の悪い半端なオーディオ製品を使う機会が一番多くなったとしても、こと音源を手に入れる場合には、圧縮された音しか手に入らない配信モノは原則として買わないことにしている。

 できることならオリジナルプレスのアナログ盤(洋楽なら当然現地盤で)を新品同様の状態で欲しい。でも、さすがそれは無理な場合が多いから、まずはCDで入手が最低条件。一番プレス条件が良い盤(最近はデジタル・リマスター盤が必ずしも音が良いという訳ではなくなってきたようなので見極めが非常に難しい…)を手に入れられればウレシイ。

 そんな、普通の人から見たらどうでもいいことに血道をあげてきた立場の自分にとって、ここにトンデモナイものが登場した。

 「高品位ハード・ガラスCD 〜 ベートーヴェン:交響曲第9番/ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ガラスCD+比較試聴用CD)<限定生産盤>

 このCD、比較試聴用のCDが付属するとは言えそれはあくまでオマケであり、実質上はたったの1枚。で、値段が 20万円 する。

 通常の感覚からしたらあり得ない商品だ。しかし、オーディオマニアを自認する身上としては、これは無理をしてでも手に入れるべきものなのかもしれない。

 間違って踏み込んでしまった「道」ならば、覚悟して前に進むべき時もある。今こそが、その時なのではないだろうかと思ったりして…。

 非常に気になってネット検索してみたら、オーディオマニア向けのニュースサイト「ファイル・ウェブ」で9月20日付け記事「マエストロ・カラヤン生誕100年の記念碑『高品位ハード・ガラスCD』が発売」を発見。このCDが製品化された経緯などが書かれていたが、特に個人的に興味を持ったのは以下の部分:

音楽評論家の諸石幸生氏は「本作品のマスターテープが利用されたのは2003年以来、SACD化の際に使われました。しかし残念ながらそろそろテープ自体の劣化が始まってくるのも事実です。そういった意味で2007年の今回が本作のテープ音源の最後になる可能性もあります」と語る。

 なるほど、アナログのマスターテープがどんどん劣化していくことは避けられないだろう。さすが、目の付け所が……

 って、待てよ、既にSACD化されているじゃないか。どうなってるのだ?!

 どう考えても、CDよりSACDの方が音は良い。それを今さらCD化して音の良い「ガラスCD」を採用するというのは本末転倒だ。それならせめて、SACDのハイブリッド盤(CDプレイヤーでも再生できる方式)でガラスCD化すべきだろう。

 おそらく、15万円程度のSACD専用プレイヤーを買ってきて、通常のポリカーボネート素材にプレスされたSACD盤で同じ音源を聴いたほうが、100万円ぐらいのCDプレイヤーで20万円のガラスCDを聴くより音は良いはず。なんともはや……。

 結構マジで覚悟を決めるつもりだったけれど、そのあまりの馬鹿さ加減に、思いっ切り熱が冷めてしまった。ま、こんな無駄なことばかりやっているから、「オーディオ」という趣味は時代から取り残され、廃れてしまったのだろうなぁ(笑)。  
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November 01, 2007

どうでもいい話:新型Macを買うなら来年が狙い目?

 今回の新型MacBookは、話題性という点ではイマイチ盛り上がりに欠ける内容だった。

 で、この発表を受けた海外ユーザー達の与太話をネットで漁ってみたら、Appleは大抵の場合、クリスマスシーズン開けの新年初頭(つまりは「Macworld San Francisco」ということ、来年は1月15日から開催)に美味しいモデルを出す傾向が強いので、それまで待つのが鉄則だという書き込みを発見。

 なるほどねぇ。

 ということで、まぁ、個人的には雪のシーズンが終わって経済的に負担が減った頃(というと5月末ぐらいか?)が検討時期ってことになるのかな。まだまだ、うちの「Intel入ってない」Macには頑張ってもらおう。

 で、そういうのとは全然関係なく、このところ自分の中が沈滞ムード。ま、そういう時期もあるよね…ということで。  
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