February 01, 2007

今の日本に対して「なぜ?」と思っている人が読むべき本の1冊

 例えば、昨年末の某どうでもいい歌合戦の件だとか、ママの味が売りだったはずの某食品会社の件だとか、健康になるためには死んでも良いと思ってるような人御用達だった某バラエティー番組の件だとか、原子力のためならウソも方便な某電力会社の件だとか、人間製造マシンの美談を語った某政治家の件だとか、他にも色々ありすぎてもう何がなんだか良く判らないけれど、ま、そういう日本の素晴らしき社会状況に対して、なぜそうなってしまったのかが判らないとお悩みの方々に最適な本の1冊がコレ:

4492313656ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛
東洋経済新報社 2006/04/28


 実のところは、自分がたまたま読む機会を逸していて、今さらながらにようやく読んでるだけなんだけど(笑)。

 すでに去年、色々なところで紹介されて話題になった本なので、読んだ人は多いはず。

 タイトルに「経済学」などと書かれているので、難しい数字ばかりが出てくる教科書みたいな本かと勘違いしがちだけど、そんなことは全然なくて、とんでもなく具体的な例(たとえば相撲の八百長とか…)で面白おかしく解説していて、娯楽本としても十分成り立つような内容。

 ただ、翻訳がちょっとダサイのが難点。とくに、いくつかの職業を列記して説明される部分で、「自動車ディーラー」と「不動産屋さん」とか、一方だけ職業名の後に「さん」を付けていたりするのがメチャクチャ不自然。「なんとか屋」という表記が嫌なら、たとえば「不動産業者」とか、他にいくらでも書き方がありそうに思える。かなり面白い本なだけに、こういうのはちょっとね……。  

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