August 31, 2005

ストーンズ新譜「A Bigger Bang」のiTMS-J価格は1800円

 iTMS-Jにおけるストーンズの新譜「A Bigger Bang」の価格は1800円。

 一方、CDパッケージの場合、輸入盤だと現在のアマゾン価格が1670円。話題のセキュアCD仕様を楽しめる日本盤が2548円。

 う〜ん、普通に考えたらアマゾンで輸入盤買うよね…。

  

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祝、CDS300上陸

 「CD-R実験室」さんによると、東芝EMIの「セキュアCD」はマクロビジョンのCDS300とのこと。

 世界各国で別々のコピープロテクト技術を採用する意図が全く判らない…。  
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ん〜、やっぱり経済ヤクザ行為なんすかね?

 「CS放送9100曲使用禁止、知財高裁判決で命じる」というニュースがあった。

 1審・東京地裁判決は、CS放送での音楽使用はJASRACなどの著作権管理団体とケーブルテレビ会社の契約に含まれており、新たに著作権料を支払う必要はないとして請求を棄却した。

 しかし、中野裁判長は「JASRACなどとケーブルテレビの業界団体が契約の書式を定めた1973年当時は、衛星放送が想定されていなかったため、CS放送は、使用許諾の範囲外と認められる」と指摘した。

 単純に法律の抜け穴を利用した訴訟であり、その抜け穴に事前に気がつかなかったケーブルテレビ会社側が悪いという話のように読めるのだけど…。

 まぁ、もしかすると、そういう費用が発生することをケーブルテレビ会社側に知らせなかったCS放送側(おそらくMTV等の音楽チャンネルかカラオケチャンネル辺りだね)が悪いのかもしれない。そうなると、今度はケーブルテレビ会社がCS放送を訴えることになりそうだ(笑)。

 しかし、これ、他のケーブルテレビ会社はどう対応してるのだろう? もしかして、実質二重に使用料を払っていたりするのかな? なんとも法律は難しいねぇ…。  
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August 30, 2005

原発関係者がWinny好きな件に関して

 「Winnyで原発情報また流出」だそうだ。

 原発関係者は本当にWinny好きが多いな(笑)。というか、マジな話、こんな危機管理意識が低い連中ばかりで大丈夫なのか? おそらく大丈夫じゃないのだろうな…。  
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Listen.comのCEOがデジタル音楽配信の価格について語る

 米Listen.comのCEO等を務めるSean Ryan氏が、先日のNew York Timesの記事「Apple, Digital Music's Angel, Earns Record Industry's Scorn」を受けて、個人Blog「SharkJumping」で「Music Label Unhappiness with ITunes - a Price Elasticity Debate」という文を書いている。

 内容的には、現状の問題点を明らかにするだけで、それに対する解決策を示している訳ではないけれど、音楽配信ビジネスの当事者が語るだけに、具体的な例が書かれていたりと興味深い。

 特に注目すべきは以下の部分:

digital download purchases are utterly price elastic when measured over a period of time across a large group of consumers - that means that demand for the product is closely related to the price - increasing the price will actually drive down revenue since fewer people purchase the product, while decreasing the price actually increases the overall revenue since many more people purchase the product, more than making up for the lower price per unit.

 簡単に要約すると、ダウンロード単価を上げると購入者が減る一方で、単価を下げれば購入者が増え、結果的には値下げ分を補う以上の収益を得られる場合が多いということらしい。

 ちなみに、Ryan氏の経験によれば、売れる売れないの差を生む1曲あたりの価格差のボーダーラインは50セントだそうな。

 日本版iTMSにおける価格帯別での売上動向が判ればすごく面白いのだけど、そういうデータが一般に公開されることはまずないだろうから、ちょっと残念。  
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暴力的なテレビゲームが子供の人格を暴力的にする可能性はあるのか?

 New York Timesの8月30日付け記事「The Claim: Violent Video Games Make Young People Aggressive」は、どこかの県知事がガッカリするような内容の話だ(笑)。

Studies generally show that violent video games can have short-term, or momentary, effects on children, but there is little evidence of long-term changes.

 20年間に渡る各種の調査結果を基に分析した結果、暴力的なテレビゲームが子供に及ぼす影響は短期間あるいは瞬間的(つまりゲームをやった直後)にしか観察されず、人格形成のような長期間に渡る影響はほとんど認められなかったということらしい。

 なお、元から暴力的な性格の子供が暴力的なゲームを好む傾向は見られたようだ。

 まぁ、以上の話はあくまでもアメリカにおける調査結果であり、日本の子供には適応しないと考えるのが、正しい日本の行政の在り方なんだろうね…。  
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Appleの次のステップは携帯電話なのかビデオなのか?

 Mac Rumorsの8月29日付記事「Apple Music Event Sept. 7」によれば、Appleは9月7日にサンフランシスコで“特別な音楽イベント”を開催するらしい。

 当然iPod絡みだろうと思われるのだけど、AppleInsiderは、Motorola製iTunes対応携帯電話の発表と推測している。

 一方、ITmedia Alternative BLOGの「CloseBox & OpenPod」では、iPodによるビデオクリップの再生機能提供の発表と推測している。

 日本に住んでいる立場で考えれば、iTunes対応携帯電話は全く関係ない話(日本の携帯電話キャリアが対応する可能性はほぼゼロ)なので、当然ビデオクリップ再生対応の方が面白いのだけど、果たしてどうなることやら。

 ちなみに、iTunes対応携帯電話が実現した場合(すでにマニュアル等が流出しているので99パーセント実現すると考えられる)、携帯電話で聞く音楽データはパソコンから取り込むことが常識化するため、結果的には日本の着うたフル的ビジネスモデルが完全否定されることを意味する。なので、直接関係ないとはいえ、日本の携帯電話キャリアは、iTunes対応携帯電話の行方を相当気にしているような気がする。

 PS. Mac Rumorsのフォーラムをのぞいていたら、ビデオ対応のiPodは当然としながら、さらにパソコンではなくて普通のテレビにワイヤレスで接続できる機能が提供されるのじゃないかという予測が出ていた。これが実現するとかなり面白いし、本当にMTVのライバルになりそうだ。  
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かなり末期的かも…

 今度は「かわいい魔女ジニー」のリメイクらしい。ハリウッドも相当ヤバイね(笑)。

 考えてみれば、チョコレート工場もリメイクだな、う〜む…。  
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August 29, 2005

テレビが危ないという話

 ITmediaのコラム記事「デジタルテレビに潜む危険と脆弱性」を読んでいると、現行のデジタル放送対応テレビは、まるでクラッカー天国みたいな作りだということが判ってビックリ。

 ちょっと前には、IP接続対応のHDD搭載ビデオデッキが乗っ取られて悪用されるなんていう話もあったし、ネットワーク対応家電はセキュリティ面の課題が山積みっぽいね。  
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コピペで何が悪い?

 「ARTIFACT@ハテナ系」さんの8月28日付けエントリー「大学のレポートのコピペ問題」が興味深い。

 記事中の関連リンク先やコメント欄も含めて、今時の若者の常識を垣間見られる数々のエピソードは驚きの連続。素晴らしすぎ(笑)。  
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August 28, 2005

映画「チャーリーとチョコレート工場」

 先行上映で「チャーリーとチョコレート工場」を観た。

 非常に面白かった。原作がロアルド・ダール、監督がティム・バートン、主役がジョニー・デップと、個人的にかなり好きな人達がタッグを組んでいる時点で、オレが嫌いな訳がない(笑)。

 全体の演出がことごとくパロディー仕立てになっていて、その元ネタが判るとさらに笑える仕組み。具体的な話はネタバレになるので書かないけれど、ジョニー・デップが誰をパロっているのかは一目瞭然な訳で、本当に「あの人」が出演しているのかと錯覚してしまうような怪演だった。

 個人的には、テレビを使ったエピソードが大受けしたけれど、爆笑しながらもアタマの片隅ではこの権利関係をどうしたのだろうと考えてしまうような自分がちょっと…。

 あと、CGてんこ盛りの画面の中で登場するリスが、基本的には本物だという話を後から知り、かなりビックリした。

 言葉の問題を差し引けば、おそらく老若男女を問わず、誰でも十分楽しめる映画だと思う。ま、ちょっとばかり癖が強すぎるし、ユーモアがブラックになりがちなので、どうしても好きになれない人はいるはず。それから、あまり小さい子供だと、刺激が強すぎてトラウマになる可能性もありそう…。

 ちなみに、原作者のロアルド・ダールという人は、この映画で始めて知る人にとっては児童書作家と思われているかもしれないけれど、実際には多彩な仕事を通じて多くの作品を残している



 個人的に初めてダールの作品を読んだのは、大学時代に英語の原書を読むためにピックアップした「Switch Bitch」。当時は、どういう話なのかさっぱり判らず、短編なのでとにかく無理矢理読み通したという、苦い思い出しか残ってない(笑)。ただ、それ以降は、機会があるとダールの作品に目を通すようにして、そのうちに独特のブラックユーモアにハマッてしまった。あとは、二次大戦で英軍パイロットだった時のエピソードを扱った作品も多く、飛行機好きにはちょっと魅力的。  
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August 27, 2005

アメリカでもiTMSの1曲99セント統一価格は廃止の方向?

 New York Timesの8月27日付け記事「Apple, Digital Music's Angel, Earns Record Industry's Scorn」によると、4大メジャーレコード会社のうち、少なくとも2社が、1曲99セントというiTMSの統一価格システムを変更しようと動き出しているらしい。

 もし、これが実現されると、アメリカでも日本と同じように、レコード会社の意向によって楽曲ごとで異なる価格が設定されることになりそうだ。

 記事では、日本版iTMSにおいて、Sony BMGとWarnerが参加しなかったこと、そして価格が2通りに設定されたことを取り上げ、このような事態がアメリカでの状況にも大きく影響しているのではないかと分析している。

 さて、多くの人が一番興味を持つのは、どこのレコード会社がそのような動きをしているのかということだろうけれど、この記事を読む限り、それはSony BMGとEMIの2社のようだ。

 Sony BMG社長のAndrew Lack氏は、「I look forward to sitting down with Steve in the fall when we are scheduled to discuss Apple and Sony BMG's relations going forward」と、今秋のiTMS契約更改時に何らかの強い要求をApple側へ提示することを匂わせており、今後それが具体的にどのようなものになるのか注目したいところ。

 一方、この動きに対して、Universalは現在のところ、1曲99ドルの統一価格を支持する意向:

"I don't think it's time yet," said Jimmy Iovine, the chairman of Interscope Records, Universal's biggest division. "We need to convert a lot more people to the habit of buying music online. I don't think a way to convert more people is to raise the price.

"I believe that he really feels that everybody isn't hooked yet into the whole concept," Mr. Iovine said, referring to Mr. Jobs. "You make it affordable, at a reasonable price, so they can learn about it. It's not an unreasonable position."

 金を払って音楽データをダウンロードするという行為自体がまだ社会全体に普及していない現時点で、実質的な値上げをすることは、ユーザーをまた違法ダウンロード行為へ向かわせることになるという危機感が大きいようだ。

 ところで、そういう話とは全然関係なく、まぁ知ってる人はすでに知っている情報だけど、iTMSのビジネスモデルの具体的な内容が記事中で触れられていたので、ピックアップしておく:

At the price of 99 cents a song, the share of the major labels is about 70 cents.

 つまり、iTMSで1曲売れたときのレコード会社側の取り分は約70パーセント。この割合はあくまでもメジャーレーベルの場合と書いてあるので、もしかするとインディーレーベルは違うのかもしれない。さて、日本ではどうなんだろうね?  
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August 25, 2005

やっぱり愛は大切だと思う

 ちょっと昔の話になるけれど、「某外資系映画会社の日本支社CEO職に興味ありませんか?」というヘッドハンティングの話をもちかけられたことがある。「何故オレが? 間違いじゃないの?」という驚きはあったけれど、話のネタとしては面白いので説明だけ聞きに行った。結局、先方の勘違いで他の人物にコンタクトするつもりが、なぜかオレのところにまわってきたというオチだったんだけどね(笑)。

 後日、映画業界に詳しい知人にこの話をしたところ、今の日本にある外資系映画会社の管理職クラスの多くは、そういうパターンでヘッドハンティングされていて、その際に採用基準となるのは、本社経営陣とコミュニケーションできるだけの英語力と、MBA等の資格、そして代理店的なマーケティング知識であり、映画が好きかどうかは二の次、三の次と聞かされた。(オレの場合、映画は好きだけど他の必要要件を全然満たせてない)

 で、そういう形で優秀な経営陣を揃えていった結果どうなったかというと、今の国内にある外資系映画会社は軒並み業績が下落傾向にあるらしい。これに対してその知人は「映画に対する愛情なんてこれっぽっちもないくせに、経営学や机上のマーケティング理論だけで商売できるなら世話はない」と一刀両断だった。

 まぁ、こういうなんだか「アタマの良い人達」が数字を並べてああだこうだとやっているのは、どこの業界に行っても同じなんだろうけれど、やっぱり自分が扱う商品に対して愛情が欠けているとしたら、それはちょっと痛いし、上手くいくはずがないと思う。

 INTERNET Watchの記事「どうなる『私的録音補償金制度』〜『iPodも対象に』JASRACの考え」を読んでも、ここで登場しているJASRACの人の発言からは、権利(=金)に対する熱心さは痛いほどよく判るけれど、音楽への愛情は全然感じられなかったりする。(まぁ、このインタビューでJASRACの人がどれだけ音楽を愛しているかを滔々と語ったりしたら、それはそれでかなり変なんだけれど)。

 願わくば、「公益を目的とする社団法人として設立されたJASRAC」(同社ホームページから)という言葉が嘘にならないようにしてほしい。「著作権」という錦の御旗を振りかざす圧力団体ぶりが増長すればするほど、日本の音楽文化はどんどん衰退していくのだから。

 もっとも、最初から愛がなければ、どうなろうと関係ないのかな?

 ちなみに、オレがたまたま個人的に知っているJASRACの人は普通の音楽好きなんだけど、組織としてはそういう雰囲気が微塵も感じられないのが非常に謎というか、ある意味怖い…。  
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マジですか……?

pmate 世の中には色々と不思議な商品がある訳だけど、この「P-Mate」というのもかなりキテル。

 トップページを見ても英語ばかりでよく判らない人は、使用法方法の解説ページを見れば一目瞭然。

 ちなみに、これはGizmodoで紹介されていたのだけど、実は結構古いネタで、ネットでは割と有名みたい。オレは全然知らなかったので、かなり驚いたよ…。  
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August 24, 2005

mF247のアイディアに後出しジャンケンで対抗案を出してみる

 元SME社長の丸山氏が中心となって立ち上げた新サービス「music forecast 247(mF247)」が各方面で話題だ。これまでの日本の音楽業界内部からは出てこなかった発想だけに、今後の展開が期待されるところ。

 しかし、オレ個人としては、その基本理念には賛同しつつ、現在発表されている具体的なプランに関しては「そこはちょっと違うだろう」みたいに感じる部分もある。なので、もし自分が丸山氏の立場だとしたらどんなサービスを提供するかを、以下に自分勝手に妄想してみることにする。

 まず、基本サービスは、フルコーラスで試聴可能な無料のオンデマンド形式によるストリーミング配信としたい。データ形式は、ほぼ全てのPCプラットフォームで対応可能なMP3を採用。この時点で、ハッキングしたい連中は勝手に録音してしまうだろうけれど、建前上、無料ダウンロードは行わない。

 そして、DRM無しのMP3ファイルを有償ダウンロード形式で提供する。価格は、iTMS日本版に対抗して150円均一としておこう(笑)。DRMは一切ないから、バックアップのためのコピーは自由だし、デジタルプレイヤーでの再生やCD作成にも対応できる。

 MP3ファイルの売上金は、アーティストへ還元し、今後の活動資金としてもらう。だから、気に入った音源を買うことで、ユーザーはアーティストの活動を直接支援することになる。また、売上の一部を手数料として徴収し、サーバ維持等に必要なサービス運営費に充てる。この手法は、すでにインディーレーベルのWarpがBleepというサイトで実行している。詳しくは、「OTO-NETA」さんのBlog記事がまとまっていて判りやすい。

 丸山氏は、システムを組み立てる基本的な部分で、ファイルの無料ダウンロード提供を大きな柱としている。しかし、一方で、最初は無料で提供しながら後で有料に変更するなどの有料配信にも対応していくという。

 この考え方は、エンドユーザーからするとちょっと判りにくいと思う。最初タダだったものが、あるタイミングから有料になるとしたら、有料化されることがアーティストを支援することだと理屈では判っていても、生理的・感覚的には受け容れにくい。特に、有料化された時の音源が無料音源と全く同一であれば、非常に不満に思えるだろう。

 それならば、「ユーザーがアーティストを直接支える」という理想をわかりやすく実現可能な、最初からダウンロードは全て有料というシステムの方がずっとスッキリしていて、共感できるはずだ。

 次に考えなければならないのは、アーティストが払うことになる登録料だけど、ここではMP3ファイルを有償ダウンロードで提供することにしたので、その売上から相殺して登録料は無しにできる。

 さらに、著作権処理では、オプションとしてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに対応可能とすれば面白そうだけど、これは法的にちょと難しいかな…。

 ちなみに、現実のmF247は、アーティストが1曲あたり1万円(最大3曲で1万2000円)の登録料を負担するシステムを採用する。これをどうとらえるかは、mF247の持つ“ブランド”(=運営理念、宣伝・集客力、サポート体制、等々)をどう評価するかによって大きく変わってくる。単なるサーバ維持費として考えれば、実はかなり安価な部類に入ると思うけれど、mF247のブランドを全く必要としないアーティストであれば、「Myspace.com」のように、無料で自分の音源を配信できてしまうサービスがすでにいくつか存在しているので、そちらを使う方が理にかなっているのも事実。登録料は、mF247もアーティストも、それぞれの立場で慎重に考えなければならないポイントの1つだろう。

 さて、先に発表された優れたアイディアに対して、まさに後出しジャンケンのような卑怯な形で、どこかのアイディアをコピペしただけのオリジナリティゼロな素人考えを書き散らしてしまったけれど、実のところ、心からmF247には期待しているし、是非とも新しい音楽シーンを生み出せるような魅力的なシステムを作ってほしいと願うばかりです。  
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August 23, 2005

次世代がダメならその次があるさ(笑)

 「次世代DVDの統一断念、2規格が並立」となるらしい。

 ま、個人的にはそれで全く無問題。

 どうせ、出たばっかりの製品は色々不具合もあるだろうし、中身が煮詰まって、どちらか本当にユーザーメリットのある規格が生き残ってから、コストパフォーマンスの高いものを買えば良いだけなんだから。  
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掟破りのLine 6がさらに掟破りのシミュレーターを発表(BlogPet)

マイクやスタジオエンジニア界では大事件になるはず(笑)
製品ラインアップは大事件になるはず(笑)
製品ラインアップはWindows2000/XPとOSX10/XPとOSX10.4以降
気に対応し、パソコンのソフトウェア上から各種アンプ、エフェクターの音処理をシミュレートできるのシミュレーションは大事件になるはず(笑)
製品ラインアップは、サードパーティーのHDDレコーディングシステムとちゃんと連携できるのかどうか
と、わんこが思ってるの。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「わんこ」が書きました。
  
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米Warner MusicがCDリリース無しの「e-label」を検討中

 CNET News.comの8月22日付け記事「Warner Music readies CD-free 'e-label'」によると、米Warner Musicの会長兼CEOであるBronfman氏が新しい「e-label」というシステムを検討中だと発表したらしい。

 e-labelで契約したアーティストは、数年に1枚のアルバムをCDでリリースする代わりに、データ配信形式で数カ月に数曲単位で作品を発表していくことになるようだ。

The e-label will permit recording artists to enjoy a "supportive, lower-risk environment" without as much pressure for huge commercial hits, Bronfman said. In addition, artists signed to the e-label will retain copyright and ownership of their master recordings.

 この説明をどう読みとるかはかなり微妙。ポジティブにとらえれば、原盤権もアーティストが保持できる訳だしかなり良さそう。しかし、穿った見方をすれば、レコード会社側は配信するだけで、プロモーション等は一切やらないと宣言しているように取れなくもない。

 で、実はこの記事の真骨頂は、このプランのついでにBronfman氏が語った部分にある。彼は、国レベルによるP2PシステムのフィルタリングやiPodを含めた録音メディアへの課徴金は賛成であり、行うべしと発言しているのだ。

 この発言の後、Warner Musicの広報官は、同社としては、米国内におけるP2Pシステムのフィルタリングや録音メディア課徴金等の考え方に対しては一切賛成の立場にないと、かなり苦しい弁明をしたらしい。つまりは、米国外なら賛成ということかな?(笑)  
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August 22, 2005

RIP: Bob Moog

 Moog博士の家族が運営するBlogサイトから:

On Aug 21, 2005 Bob Moog passed away. He was a gentle and humble man with a wonderful sense of humor and a brilliance that inspired millions around the world.

 ご冥福をお祈りします。

関連エントリー
Moog博士、病に倒れる
  
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イギリスでP2Pによる音楽ファイル共有が完全合法化!?

 The Guardianの8月22日付けニュース「Music file sharing to be offered legally」によると、イギリスのISP「Playlouder」が、メジャーレコード会社と提携し、P2Pによる音楽ファイル共有サービスを完全合法化して9月から提供するらしい。

 このサービスの注目すべき点は、ファイル形式に一切制限がないことで、DRMを気にすることなくMP3を自由にやりとりできる。ただし、ファイル共有できる相手は、Playlouderの会員同士に限られる。

 ユーザーは、月額26ポンド(約5000円)の料金を払うことで、高速インターネット接続と音楽ファイル共有のサービスを利用でき、この料金の一部がレコード会社への楽曲使用料となる仕組みとのこと。

 すでに、PlaylouderはSony BMGとの契約を済ませており、UniversalおよびEMIも近々参加する予定。また、多くのインディーズレーベルも参加が決まっているようだ。

 かなりラディカルなアイディア。果たしてこのビジネスモデルが成功するのかどうか注目したいところ。もっとも、この手法、現行の日本の著作権法では簡単に対応できそうにない内容なので、欧米で普及したとしても関係ない話かも…。  
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August 21, 2005

東海道新幹線のジングル

 東海道新幹線に乗る用事があった。前から気になっていたのだけど、車内放送で使われるジングルが何かに似ている。で、よくよく考えてみたら、英国国歌に似ている…ような気がする。しかし、そんな風に思っているのは、広い日本の中でも、きっとオレだけなんだろうなぁ…。

 調べてみたら、鉄な人達の間ではジングルと言わず「車内メロディー」や「車内チャイム」と呼ぶらしい。問題の音は、コチラの「JR東海編成(途中駅)」で試聴可能。作曲は筒美京平先生なので、もしかするともしかしたりして(笑)。  
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郵政民営化と音楽配信サービス

 唐突にデタラメな与太話なんだけど、郵政民営化と音楽配信サービスの争点は似ているような気がする。

 ザックリ書いてしまうと、郵政民営化反対派はレーベルゲートであり、郵政民営化賛成派はiTMSなんじゃないかと思うのだ。(着うたはどうかというと、あれは農協なので別問題)

 どちらも、これまで日本で培われてきたシステムを守りたい勢力と、新しいシステムを導入したい勢力の攻防だ。そして、いずれも、グローバリゼーションに対して、どう落とし前をつけるのかという問題でもある。

 もちろん大きな相違点があって、郵政民営化を止めてその後破綻した場合には莫大な税金を投入することになるけれど、レーベルゲートが失敗しても税金を使う可能性は限りなくゼロ(笑)。

 あとは当たり前だけど、郵政の場合、事業を官営と民営の二本立てで並行展開して、ユーザーがより好ましい方を選ぶということもできない。

 どちらかを選ぶことでメリットとデメリットが生じる。100点満点の正解はないし、結果として、全ての人が等しく利益を享受することは不可能だ。それでも、いずれかを選ばなければならないとしたら、自分がどちら側を選んだ方が得かという現実的かつ打算的な判断をするしかないのだろう。

 郵政民営化問題に関しては、今回の衆院総選挙の争点とすべきではないという意見も多く見られるけれど、遅かれ早かれ、官で続けるのか民で出直すのかを問われる状況だったのだから、国民が投票でそれを選択きる機会が出来たことは素直に歓迎すべきだろうと思う。ただ、これでも投票率が低いようだと、マジで「もう日本に民主主義はイラネ」と答えているようなものかも…。

 ついでだから、音楽配信についてのスーパーわがままな個人的スタンスも披露しておくと、「音楽配信はレーベルゲートもiTMSも関係なし。全て廃絶すべし!」という超反動、尊皇攘夷な感じ。理由は簡単で、うちのPC環境はどの音楽配信サービスにも対応してないから。なまじデファクトスタンダードなんかになって、音楽ソフトの一般的な入手経路が音楽配信ばかりになると困るのだ。(ま、半分冗談、半分…)  
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August 19, 2005

BillboardもBlogな時代

 全然知らなかったのだけど、米音楽業界紙「Billboard」も「Billboard PostPlay」というBlogをやっていることを発見。副題が「The Economics of Digital Music」ということから判るように、ネット配信関連の話題に特化している。

 最近の見出しを見るだけでもかなり面白い:

Nokia's Music Phone To Use iTunes?
Users Don't Want MP3 Mobile Phones
Yahoo's Music Stays at $5; Big Ad Campaign
Why DRM Will Kill Mobile Music
Walkman Vs iPod: The Times Online Verdict
Music Downloads To Phones Dominate Japanese Market

 今後は要チェックっすね。  
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August 18, 2005

"All Maps Welcome" Tom McRae

 先日、ネットラジオ「Radio Paradise」を聴いていて気になったトム・マクレーの曲「For The Restless」が収録されたアルバム「All Maps Welcome」をHMVで入手。



 アマゾンで検索したら、3080円という法外な値段のイギリス盤しかヒットしなかったので、てっきりメジャーデビュー前の旧譜かなにかなんだろうと思っていたら、これが最新盤だった。日本で売れてないとこんな扱いになるということなのか?(今貼り付けているリンクだと値段が2020円になっていてさらに謎…)

 内省的な歌詞と、チェロ等のストリングスを使った生楽器中心の演奏は、絶対にバカ売れしないだろう組み合わせながら、こういうタイプが好きな人にはかなり気持ちの良い仕上がり。

 ちなみに、勉強不足だったのだけど、トム・マクレーは来日して、フジロックやサマソニにも出演したらしい。フジロックはステージ次第だけど、サマソニはちょっと場違いだったのでは、と勝手に想像してしまったけれど、実際のところはどうだったのだろう?

 オフィシャルWebサイトにあるDownloadコーナーでは、既存音源のいくつかをフルコーラスで試聴できるので、気になる人はお試しあれ。オリジナル以外にも、「Lucy In The Sky With Diamonds」とか「Pale Blue Eyes」のカバー等を公開中。歌詞に関しては、こちらのファンサイトがアルバム未収録曲等も含めて充実してます。  
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ヨーロッパの携帯電話は盗聴機能がデフォルトらしい?

 「ECONOMICS, TECHNOLOGY & MEDIA」さんの8月18日付けエントリー「携帯が盗聴マイクに変わる日」によると、どうやらヨーロッパ、少なくともイギリスの携帯電話は、デフォルトで盗聴機能に対応しているらしい。

 そういえば、Gizmodoでもそういう話があったなと思い検索したら、やはりあった。7月8日付け記事「Nokia Spy Phones」の中で、読者からの報告として以下が取り上げられている:

RE: nokia spy phones, i believe this is a standard option in many nokia phones, it's called auto-answer ― silent mode, enable auto-answer, boom.

 前後の文脈を補足しつつ説明すると、ノキア製携帯電話の多くでは、標準オプションとして「オートアンサー」が用意されているらしい。で、同機能を利用すると、外部から呼出音が鳴らない状態でその端末に電話をつなぎ、音を聴けるとのこと。

 ノキアが出来ることなら、他のメーカーの端末でもおそらく簡単に出来るはず。ということは、日本で使われている携帯電話にも同じような機能が装備可能だし、もしかしたら既にこっそりと仕込まれているのかも。

 他にも、以前どこかのテレビ番組(TX系WBSか?)で、私立探偵サービスが盗聴目的に携帯電話を改造して利用しているという話があった。浮気調査とかに活躍しているらしい(笑)。  
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今週の「正直しんどい」

 王ろじのトンカツは確かに美味い。ソースが独特で、漬け物も良い感じ。でも、1000円だと本当にトンカツ単品しか食えないんだよね。定食にするとちょっと高いなぁ…。

 オヤジとしては、5万円の朝定食も魅力的だったけど、値段が非常識すぎ(笑)。  
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August 17, 2005

掟破りのLine 6がさらに掟破りのシミュレーターを発表

 ギターアンプシミュレーター「POD」で有名なあのLine 6が、いよいよとんでもないシミュレーターを今冬に発売するらしい。

 発表されたのは、汎用オーディオ/USBコンバーターの「TonePort」。ギター、マイク、ラインのアナログ音声入力に対応し、パソコンのソフトウェア上から各種アンプ、エフェクターの音処理をシミュレートできる仕組み。

 ギターアンプ・エフェクター系のシミュレーションは既にPODでお馴染みなのであまり驚かないけれど、マイクアンプ系でNeve、API、Avalon辺りの再現を目指したというのはスゴイ。もし、本当にリアルな音が出てしまうと、スタジオエンジニア界では大事件になるはず(笑)。

 製品ラインアップは、普及モデルの「UX1」と、デジタルアウト付きの上位モデル「UX2」の2種類。対応OSはWindows 2000/XPとOS X 10.4以降。価格は未定。

 気になる点は、サードパーティーのHDDレコーディングシステムとちゃんと連携できるのかどうか。その辺りが今の発表内容だと全然判らない…。  
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iTMSとインディーズレーベルの関係、その2

 インディーズレーベルがiTMSへ参加する際に直面する問題点を、高橋健太郎氏がBlog上で非常にわかりやすく説明されている。「アグリゲイターのマージンはCDの卸の1.5倍」という話はちょっとビックリ。ただ、そこだけ取り上げて騒いでもしょうがないし、問題の解決にはならない。もうちょっと冷静に色々考えたい話だと思った。

関連エントリー
iTMSとインディーズレーベルの関係
日本でiTMSに参加するためには…
  
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中古iBook、1台50ドルで売ります

 米バージニア州ヘンライコ郡の高校が、パソコンをAppleからDellに乗り換えるにあたり、不要になった1000台のiBookを1台あたり50ドルで放出。

 破格の投げ売りに集まった人々がどういう行動をとったかは、このページにある写真を見れば一目瞭然。かなり怖いです(笑)。

 英語記事を読むのが面倒な人のために少しだけ補足しておくと、購入資格は同群の在住者/住民税納付者。人々は前夜の1時半から学校の門前に集まりだし、その合計は約5500人(その倍はいたという報告もある)に至ったらしい。開門時の混乱で、1人が足に怪我をして病院へ搬送されたらしいけど、死人が出なくて良かったという感じかも。

 この件では、販売日が一度変更されていて、その時も変更を知らない人が押し掛けてトラブルになったというニュースがあったなぁ…。

 PS. CNN.comに掲載されたAP配信記事の見出しがスゴイので以下に引用:

One woman went so far to wet herself rather than surrender her place in line.

 そこまでするか…。  
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August 16, 2005

「岳 みんなの山」第十一歩:滑落。

 ビッグコミックオリジナル増刊号に連載されている「岳 みんなの山」は以前からのお気に入りなんだけど、最近はちょっとマイルド路線だなと思っていたら、8月12日売りの9月号に掲載された「第十一歩:滑落。」は久々にガツンと来るヘビーさだった。

 このマンガが面白いと思うのは、単に山登りの物語という次元だけで終わるのじゃなくて、「生きる」ということを淡々と、でも真摯に描いているところ。

 もしかすると、テレビドラマとかでオファーが来てるのかもしれないけれど、普通に人気タレントを使ってドラマ化してしまえば、このニュアンスは全部無くなって、単なるお涙頂戴物になってしまうのだろう…。

 隔月刊のビッグコミックオリジナル増刊号は入手するのが結構面倒なので、気になる人はコミックで読むのがお薦め。



 作者の石塚真一は最近、ビッグコミックオリジナルでも「東京チェックイン」の連載を開始したけれど、こちらは淡々として真摯なテイストは残しつつ、もうちょっと甘口でほのぼの系。こっちの方がテレビドラマ向きだし、小学館はマジで狙ってそうかも(笑)。  
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