December 18, 2004

はじめてのビートルズは「Ob-La-Di Ob-La-Da」のシングルだった

 はじめて手にしたビートルズの作品は「Ob-La-Di Ob-La-Da」の7インチシングルだった。この曲を知るきっかけは、中学校でコーラスコンクールがあって、クラスで「オブラディオブラダ」を歌うことになったからだ。ただし、当時のオレが知っていたのは、あくまでも、NHKみんなのうたでフォーリーブスが歌っているちょっと変わった歌だったんだよね(笑)。(今調べてみたら、編曲は玉木宏樹さんだった。ちょっとビックリ)

 結構気に入って、掃除の時間なんかにも鼻歌で歌ったりしてたら、友達の一人で音楽にやたら詳しい奴が、実はこの曲はビートルズがオリジナルだと教えてくれた。



 当時のオレにとって「ビートルズ」というのは「髪が長くてロックというなんだかうるさい音楽をやっている外人連中で、たまたま『イエスタデイ』や『ミッシェル』というキレイな曲も作ったから、そのおかげで世間からもちょっとだけ認めてもらえたらしい」というぐらいの認識(すでに解散していたことも知らなかった)で、まったく興味がなかった。だから、こんな楽しい歌も、ビートルズの作品だというのは意外だったし、急に好奇心を刺激されたりもした。

 ところで、中学時代とかに音楽に詳しい奴ってのは、大抵なぜか決まって音楽に詳しくて美人な姉がいることになっている。で、その友人にもやっぱりカッコイイお姉さんがいたりして、ちょっとした憧れの存在だったりもしたんだけど、それは今のこの話とは全然関係ないな…。

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December 09, 2004

映画「End of the Century - The Story of the Ramones」を観た

 かなり暗い映画であるという事前情報は知っていたので、覚悟して映画館へ観に行った。



 で、感想を一言で表現するなら、確かに気の滅入る話も出てくるけれど、暗いというよりは、ひたすら「切ない」映画だった。この映画をレンタルビデオで家で一人で観てたらボロボロ泣いたかもしれない…。さすがにいい年こいたオヤジが映画館で泣く訳にもいかない(笑)のでグッとこらえたけれど。映画が終わってお客さんの顔を見てみると、男女問わず目が赤くなってる人が多かったな。

 ロックバンドなんて商売は、本当報われないことばかりなんだろうなぁ。そんなことを言うと夢も希望もあったものじゃないけれど。それでも、ロックしか出来ない奴がバンドを組んで活動を始める訳で、ラモーンズもそういうバンドの1つだったということ。

 余談ながら、ちょうど今、ライブハウス「CBGB」のドキュメンタリー本「THIS AIN'T NO DISCO: The Story of CBGB」を読んでいて、興味深い話がバンバン出てくる。ラモーンズは、どうやら練習の鬼だったらしい。日本語訳の「CBGB伝説―ニューヨーク・パンク・ヒストリー」もあるけれど、この邦題はなんだか大袈裟でCBGBっぽくないな(笑)。

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December 06, 2004

希望という名の…

 今の日本には、自分達が子供の頃にはあった「希望」という言葉への現実感が希薄だみたいな話をしていたら、突然、70年代初頭にヒットした岸洋子の「希望」という曲を思い出した。歌詞自体は、ネット検索すると色々拾えるみたいなので、ここではオレが子供心にもすごくショックを覚えた一節だけを以下に引用:

けれどあたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
わたしの旅は 終りのない旅

 この歌の中で「あなた」と呼びかけられているのが「希望」なんだけど、結局「希望」には出会えないままで歌は終わってしまう。しかも、出会えそうな予感もあまり感じさせない、美しくも哀愁あふれるメロディーで、かなりヘビーだ。

 岸洋子で色々と検索したら、報知新聞のWebサイトで「芸能この日何の日」というコーナーがあり、そこで「12月11日:自分の歌いたいものだけを歌い続けた」というタイトルでシャンソン歌手・岸洋子の人生が簡単に説明されている。こんな苦労をしてまで歌い続けた人だとは知らなかった。

 岸洋子の「希望」を聴いてみたい人には、「ビッグスター1500シリーズ:岸洋子」あたりが安いのでお薦め。まぁ、今改めて聴くと古くさいだけかもしれないけれど…。ただね、こういう歌がちゃんとヒットして、テレビやラジオで何度もオンエアされたという事実を考えると、昔の日本の音楽シーンは今より大人だったし、ちゃんとしてたんだなと思ったりする。



 希望つながりでは、イギリスの詩人Anne Clarkの朗読で「Hope Road」というのがあって、これも結局Hope Roadは見つからないというオチだったっけ。この朗読はアルバム「Hopeless Cases」に収録されているのだけど、ラジオでオンエアされているのを聴いて、これもなんだかすごくショックだった思い出が残っている。  
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